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2023-01-25
年が明けても“アートの追求”に終わりはなく、
まず正月休みに訪れたのは丸の内にある「三菱一号館美術館」。
旧建物は1894年に三菱地所が丸の内に初めて建てた洋館で
設計はジョサイア・コンドル。一度解体されたあと2010年に
復元・再建築され、美術館として開館しました。
この日はヴァロットンという19世紀末にパリで活躍した
画家の木版画を鑑賞。独特な視点で当時の人々の様々な生活
シーンが黒一色で生き生きと表現されていました。
14日夜は知人のジャズコンサートが六本木であったので
始まる前に東京ミッドタウンにある「サントリー美術館」へ。
1961年、サントリーの佐治社長が丸の内に開設し、その後
2007年には再開発されたミッドタウン内に移転しました。
所蔵品は日本の古美術が主で、12~1月は京都・智積院の
名宝を特集。江戸初期の絵師、長谷川等伯の国宝「松に秋草図」
屏風や明治生れの日本画家、堂本印象の独特の画風にも惹かれ
ました。印象自身が開設した美術館も京都にあるとのこと。
長谷川等伯
堂本印象
更にミッドタウンの敷地内にデザインミュージアムがあることを
最近知り、しかもその設計者は安藤忠雄!以前ニューヨークでの
イサム・ノグチ展で三宅一斉、安藤、ノグチが顔を合わせた祭、
ミュージアムの必要性で意見が一致、後年三井不動産の協力で
「21_21 Design Sight」が2007年に再開発地域に誕生しました。
いつもは行かないミッドタウンの高層ビルの裏手に細長い公園
があり、一番奥に独特のコンクリートとガラスで構成されている
ほぼ平屋の建物が見えてきました。クリストとジャン=クロードが
行ったパリ・凱旋門を布で覆うプロジェクトの展示でしたが
それを含めて美術館自体が“アートそのもの”に感じました。
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ページ作成日 2023-01-25
2022-12-24
年末の1日はアートと音楽で!
“アーティゾン美術館“に一度来たいという思いが果たせました。
これは“ブリヂストン美術館”が建替えられ名前が変わったのです。
東京駅八重洲口から徒歩5分以内という好立地。ブリヂストン
タイヤは1931年、福岡の久留米で石橋正二郎により創業され、
1951年には東京・京橋にブリヂストンビルが竣工。
印象派などの絵画を収集していた正二郎は、新本社の
フロアに美術館を開館しました。これはアメリカの各都市で
美術館を巡ったことがヒントになり、個人で所蔵するよりも
公開して人々に希望と潤いを与えたいと思ったそうです。
この日の「パリ・オペラ座」展ではこの劇場に関する絵画など
様々な作品が展示されていましたがほぼ写真撮影は禁止。
それに比べて美術館の所蔵作品は撮影OK。ルノアール、モネ、
セザンヌからピカソまで世界の名画がいつでも見られるのです!
その後、小林研一郎指揮のベートーヴェンの「第九」を聴くため
サントリーホールへ。この合唱には知人が出演しているのです。
すり鉢型のホールの私たちの席はオーケストラを真横から
見られる絶好の位置。
指揮 小林研一郎
4人のソリスト
まず第1楽章冒頭のティンパニー連打の迫力は腰を抜かさん
ばかり!音楽全体が立体的で全身が包み込まれる感じで、
終わりに近づきこの演奏がいつまでも終わらないで…という
叶わない願いで頭の中がいっぱいに…。
終了後もホールを立ち去り難く何度も振返りながら帰途につきました。
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ページ作成日 2022-12-24
2022-11-19
先週、2つの都内の美術館を見学しました。
まず目黒の東京都庭園美術館。これはある会社が企画した
社長交流会で夕刻に現地に集まり、懇親会が終了後に。
この本館は1933年に朝香宮邸として建てられました。
朝香宮は旧皇族で妃は明治天皇の皇女。フランス滞在時に
パリ万博を見学した際、アール・デコ様式に触れて強い関心
を持ち、完成した邸宅は日本の代表的なアール・デコ建築に。
戦後は政府が借り受け、外務大臣公邸として使用されたあと
1950年に西武鉄道、その後1983年に東京都に売却され、
都立美術館としてこの建物が公開されるに至ったのは幸運です!
その翌日は上野の国立西洋美術館へ。目的は開催中の
ピカソ展の鑑賞です。これはベルリンの国立美術館の
コレクションで、ピカソ以外に私の好きなマティスも。
開館は1959年、設計者はあのル・コルビュジエです!
ここの所蔵作品の元となったのは「松方コレクション」。
実業家・松方幸次郎は1916年に商用でヨーロッパを訪れた際
美術品の収集を始め、驚くことに一時は浮世絵が8000点、
西洋美術を3000点所有していたと言われています。
戦後パリにあった400点の作品は敵国財産として没収されたが
1951年の講和会議で吉田茂首相が交渉して返還されることに。
但し条件付きで「この文化財を展示するための専用美術館で保管
する」こと。フランスから国立博物館長が来日して上野に創るべき、
と意見して決まったそうです。
今回見学して嬉しかったのは大半のアートが写真撮影可能だった
ことです。庭園美術館は反対にほとんどの館内が撮影禁止。
欧米ではルーブルを始め個人美術館以外はまず撮影OKなので
やっと日本もその方向になってきたのであれば良いのですが。
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ページ作成日 2022-11-19