自分という人生の長距離ランナー

自分という人生の長距離ランナー
2025-11-20

私たち川崎北法人会では11月11日から17日の
「税を考える週間」中、スポーツジャーナリストの
増田明美さんをお呼びして講演会を行いました。

増田さんは1984年のロサンゼルス・オリンピックの
マラソンに20歳で出場したとき、それまでの日本の
長距離陸上競技の記録をすべて塗り替えていました。
また名古屋の20キロロードでは世界最高記録も！

ロスでは高温が予想されたためニューカレドニアや
沖縄などで長期合宿した結果、体調を崩し本番では
残念ながらスタートして16キロ地点で歩き出し途中棄権。

これで大きなダメージを受け、シャボン玉を見ては「いつ
自分はこの世から消えるのか」とまで考えるようになり
陸上競技を一旦引退。その後1986年にオレゴン大学へ
留学し、そこで出会ったルイーズコーチの指導により
「走って自分が幸せになる」ことを学び復活できたのです。

私は昔NHKの「世界わが心の街」という番組を見てこの
経過を知りました。彼女が五輪の16年後にロスを訪ねて
更にサウスカロライナ州に移ったこのコーチを訪ねて再会
するシーンは涙無くして見られないほど感動しました。

その番組の録画を今回改めて見ると、コーチが移ったのは
セネカという所で、その隣町グリーンビルは、私が2011年に
ロータリーのプログラムで来日して知合った人を翌年訪ね、
何と川崎の福田市長はこの街の大学を卒業しているのです！

　　　　　ファーマン大学（福田市長母校）

彼女の講演は、周囲の人にどんなに助けられ復活したかを
身振り手振りで聴衆ひとり一人に話しかけ、終わった後
出口で帰る人全員に挨拶をしていたのには驚かされました。

数日後、このＴＶ番組の話をしたせいか増田さんから
丁寧なお手紙が届きました。しかもすべて自筆で！これを
ご縁に今後も何か繋がりが保てることを期待しています。

テーマ名　講演・見学

ページ作成日　2025-11-20