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2022-06-10
新聞で鎌倉の川喜多映画記念館で「追悼・山内静夫
松竹大船撮影所物語」という展示企画開催の記事を読み
以前から興味のあったこの記念館を訪ねました。
小津監督(左)と山内(中央)
山内静夫はプロデューサーとして小津安二郎監督の作品を
手掛け、小津が世界的な名匠として名を馳せる過程で
多大な貢献をしたとのこと。最近、私的な映画鑑賞会で
「麦秋」と「お茶漬の味」の小津の2作品を見たのも何かの縁?
川喜多長政は1928年に東和商事を設立、妻のかしこと共に
映画の買付けに世界中を廻り、日本最大の映画輸入業者まで成長。
私がよく映画を見た学生時代、ほぼ「東和配給」だった記憶あり。
記念館は旧川喜多邸を建て替えたもので、さらに哲学者の
和辻哲郎が住んでいた江戸時代の民家を移築した建物があり
来日した映画スターなどをもてなす場として利用したそうです。
左上が昭和36年に移築した建物
記念館を出て近くの「鏑木清方記念美術館」に寄った後、線路を
渡りこの日のもう一つの目的の「古我邸」へ。ここは鎌倉文学館
旧華頂宮邸とともに鎌倉三大洋館の一つと言われており
大正5年、三菱合資会社の役員の別荘として建築されました。
戦後は一時GHQの将校クラブとして接収され、その後日本初の
カーレーサー古我氏が所有し、今はその遺族が受け継いでいます。
門の前に来ると緑の丘の上に洋館が見え、その間には芝生以外
何もなくあるのは左側の道だけ。日本では見たことが無い風景で
以前訪ねたピッツバーグの家内の知人の家を思い出しました。
ピッツバーグ・ケファー邸
幸いにも2015年よりフレンチレストランがここを借り受けて
オープン。この日は裏庭のカフェで休憩しましたが、今度は
ランチをしたいと予約状況を聞くと何と1か月先まで一杯!
いずれにしても100年を超える住宅がこのような形で残り
しかも私たちが利用できるのはとても嬉しい限りです。
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ページ作成日 2022-06-10
2022-05-20
横浜のロータリークラブに所属する知人が
昨年秋、一戸建て住宅を購入し転居しました。
その際、当家のバラを数本移植したこともあり
この時期に初めて訪問してみました。
横浜市営地下鉄、センター南駅から徒歩十数分、
前面道路から建物まで長い敷地延長部分があって
車は2台停められ、その奥には個人邸ではまず見られない
様々な草木が植栽され、“当家からのバラ”もその中に。
敷地も分譲住宅としては広く100坪近くあり
聞くと元々は公団の定期借地権分譲とのこと。
室内から外を覗くと近くにこんもりとした森が見え
そこは公園なので散歩をしよう、と外に出ました。
行ってみると、起伏のある自然林がそのまま残され
緩やかな勾配の道を登っていくと小さな建物が見えて
きました。それは炭焼きの窯でした。さらに上がると
円形のベンチのあるステージ広場に出て、その先には
大きなリング状のモニュメントが見えます。
「港北ニュータウン建設は、乱開発を未然に防止し都市と
農業が調和し、住環境の整備された新しいまちを市民参加の
もとに建設することを基本理念として昭和40年から始め
られた日本最大規模のまちづくり事業」と記念碑にありました。
ここは港北ニュータウン、その中でも最大の都筑中央公園
でした!“自然の地形や植栽を残し保存する”という基本理念
を掲げて1965年飛鳥田横浜市長の元で計画が策定され
それが実現した場所をこの日体感しました。川崎市には
残念ながらこの緑の丘のような公園は思い当たりません。
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ページ作成日 2022-05-20
2022-04-06
当社では昨年、武蔵野市桜堤に13戸の木造賃貸兼店舗を
施工しました。発注者は小田急バス、設計監理はブルースタジオ。
ブルースタジオとのお付き合いは数年前に当社の顧客の
石井さんが、築年数の古いマンションのリノベーションの
設計を依頼し、当社が施工したことから始まりました。
この時は1階にあった倉庫や駐車場を、地域の人がテーブル
ごとに利用できる会議室に変え、オーナー直営のカフェも
開店して、地域交流の拠点をスタートさせたのです。
さて“hocco”と命名された桜堤の建物はメゾネット式13戸が
中庭を囲んで連なり、そのうちの5戸は居住者が1階の6畳の
土間スペースで商売をすることを求められます。
バスの折り返し点のこの地は明治期、花見観光地だったそうで
発注者はその賑わいを復活させ、コミュニティを再生することを
目指して小さな商業部分を折込み、入居者が自ら趣味や好きな
ものを販売できる賃貸住宅を実現させたのでした。
工事中からここでイベントが計画されましたがコロナで何度も
延期、やっと初めて開催されました。私が興味があったのは
入居者が1Fを店舗としているのはどんな形なのかということ。
チキンやハンバーグ、お弁当を売っているお総菜屋さん、
新刊、古書を扱う本屋さん、植物や鉢を置いている花屋さん
そして手作りパンとお菓子のお店。私は昨年展示会に行った
彫刻家イサム・ノグチの本を見つけて購入。
イベントでは武蔵野市内で採れた野菜の販売、蕎麦粉のガレット
を売るキッチンカーには長い行列が。また当社の中原工房も出張して
木工の動物、箸づくりを担当しこちらも行列ができる盛況ぶり。
私たちも地域の“にぎわいの場”を何とか創れればと思います。
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ページ作成日 2022-04-06
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