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2017-10-07
静岡・浜松市の都田建設の見学会に2013年の春以来
2回目の参加をしました。浜松駅からバスで約40分
北上すると人口6,000人ののどかな都田町に着きます。
毎週木曜日の午前中は業務を休み、50人を超す社員全員で
会社の目標を確認し合い、昼食は恒例のバーベキューです。
この週1回の催しの目的は「一人のお客さんに対してここまで
本気で取り組んでくれる」と相手が感じるくらい、社員がお客さんに
全力で向き合うことを確認することでもあるのです。
会社は道路を挟んで10数棟の施設から成り、合わせて6,000坪
ある敷地の大半が地主さんから建物も含めて借りているとのこと。
「ノルディック・デリ」
私たちはバーベキューのあと、「ノルディック・デリ」という
中央に大きなテーブルがあるカジュアルレストランを通って
緑の芝生が広がる小高い丘の上の「イデア棟」で、女性の執行役員の
話を聞き、三角屋根が連なる「白のMINKA」という宿泊施設へ。
「イデア棟」
初めはここでホテル?と思いましたが、とても落ち着いた雰囲気で
ホッとしたい人がゆっくり休める場所として創ったという説明を聞くと
なるほど周囲の環境も含めとても魅力的なスペースです。
「白のMINKA」
次は蔵を改造したブックストアです。これも地元の人の
建物を借りて創ったのですが、私が本好きということもありますが
自然の里に文化を持ち込んだ発想の豊かさに驚かされます。
「蔵で旅するBook store」
1 F
2 F
このほか北欧のファブリックや陶器の店、アートギャラリーなど
4年前にはなかった店舗がいくつもありました。
最後の質疑応答で、私がこれらの事業は企業PRのためか
採算は考えているのかと質問したところ、蓬台社長は企業なので
採算は考えているが始めたのは一度顧客になった1,500人のためで
カフェは一生無料にしている、という答えにはうなりました。
その結果、旧顧客から年間250件の紹介案件があるというのです。
「ドロフィーズ ファブリック」
「北欧陶器ギャラリー」
当社でも中原工房を始めて3年目になりますが、今改めて
その目的とするところを明確にしなければなりません。その際
顧客が喜んでいただけることを第一にする、という重要な
ヒントを得た思いです。
「Art&People」
テーマ名
ページ作成日 2017-10-07
2017-09-08
最近1年おきくらいに行くようになった京都。その中で
宮内庁管轄の桂離宮は申込みのことを考えると敬遠気味
だったのが3か月前にネットで予約が取れ初めて訪れました。
京都駅北口よりタクシーで真西に約4㎞、桂川を渡ると
川沿いの道路に竹で編んだ笹垣が出現しました。入口で
車を降り午後1時半からのスタートを待つと参加者は20人を
少し超えるぐらいでした。
まず茅葺きの御幸門へ。ここから表門まで約50mですが
先の道幅を少し狭くして遠近法の原理で奥を深く見せています。
ここから昔は舟遊びをしたという池をぐるっと回りますが
園路の飛び石が不揃いでとてもでこぼこしています。これには
理由があり視線を足元に集中させて、道が平らになり顔を上げた時
全く別の風景が目の前に現れる効果を狙ったとのこと。
次の外腰掛という開放的な待合所の前には島津家から贈られた
という南国風のソテツが植えられ、わざと異質な部分を作っています。
そこから小道を通って石の橋を渡ると入母屋造りの茶室、
松琴亭に出ます。中の襖は大胆な青と白の市松模様で
いまの住宅で使っても十分斬新に感じさせるデザインです。
松 琴 亭
そして小さな橋を渡ると連小窓が特徴的な賞花亭があり
この辺が園内では一番小高いところで、ここから園林堂という
持仏堂へ行く途中が、書院を見下ろすには絶好の場所で
なかなか良い写真が撮れました。
賞 花 亭
園 林 堂
書 院 の 遠 景
桂離宮の中核の書院は、古書院、新御殿など4つの部分が
雁行形に建ち並んでいて、特に古書院には月を鑑賞するための
月見台が池に突き出すよう設置されています。
池面に映る月を鑑賞するのを妨げないよう周囲も造園され
以前放映されたNHKの特番では、観月が桂離宮造営の大きな
目的だったとしていました。江戸時代の初期の1620年頃より
八条宮家の別荘として普請を行った桂離宮は、武家とは異なる
自然とあくまで調和する皇室文化を強調しようとしたのでしょうか。
約400年前の雅な文化をそのまま体験できるのは幸せなことです。
月見台から見える池
池に映る月(CG:NHK番組より)
テーマ名
ページ作成日 2017-09-08
2017-08-30
溝ノ口を中心に50戸を超える賃貸建物を所有・管理している
越水さんは古い築年の物件を基本的には間取り変更などをせず
お部屋を飾り付けることにより次の入居を決めています。
これはホームステージングと呼ばれ、始まりは1970年代の
アメリカ。流通市場の9割が中古住宅のアメリカでは家具や小物類で
室内を演出して客さんに“ここに住みたい”と思わせる必要があり
ホームステージャーという専門家までいるそうです。
昭和62年築の「カワサキハウスⅡ」
その越水さんに当社が所有する築30年のマンションの
ステージングをお願いしました。まずコンセプトから始まり
それは「入居したDINKSが子供を作り、育てる部屋」。
まず和室を洋間にリフォームするところですが“基本通り”
そのまま。その代わり天井に格子を組み、襖はモダン柄で
壁はピンク。子供ができると畳の部屋は便利で、洗濯物など
掛けるものが増えるので天井の格子が役に立ちます。
リビング・ダイニングは入居者が自由に釘打ちや棚を吊るなど
DIYできるよう一方の壁を板張りにし、ラブリコという金具を
使い木材で棚を作った上、小さいテーブルを設置。DINKSだと
食事が別々なことも多く、これで十分との説明がありましたが
疑問が残り、参加した女子社員数名に聞いてみると皆が賛成!
流し台は古いタイプのものを変えず扉を塗装し、壁タイルの
一部を交互に赤いシートを貼っただけなので、その理由を聞くと
全体のレトロ調な雰囲気にこの方が合っているとのこと。
洗面・トイレの壁には棚を付け輸入品のマッサージオイルや
ボディソープなどが置かれ、トイレットペーパーさえヒョウ柄!
また皆が感心したのは「子育てコンセプト」を貫くため台所の壁に
開口を作りそこから和室(子供部屋)が見えるよう工夫したこと。
置かれた小物類は、入居者が好むものは残して使ってもらいます。
だから100円ショップの品ではなく数千円もする輸入品を置き
それが部屋を決めるポイントの一つになれば確かに安いものです。
越水さんはステージング後の賃料を相場より2割位アップ
して設定するそうです。賃貸では差別化が明確なら、分譲ほど
年数により金額が下がらないことを私たちも今までの経験で
知っており、これを広めるため我々自身がホームステージャーに
ならなければいけないと強く感じました。
テーマ名
ページ作成日 2017-08-30
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