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2020-03-24
最近ある建築関係の雑誌に、和風建築の大家
吉田五十八設計による旧猪股邸の紹介記事があり
最後まで読むとこの住宅は見学できることが判明。
場所は成城5丁目。調べるともう一軒歩いて程ない
4丁目に、旧山田邸という洋館が公開されていました。
早速、小田急線・成城学園前は北口を降りこちらの住宅へ。
昭和12年、アメリカで成功した実業家が寄棟造りの邸宅
を建て、戦後一時GHQに接収されたあと、昭和36年には
日本画家が購入、平成27年に世田谷区に寄贈されました。
玄関のステンドグラス、階段の手すり、内部の建具など
ほぼ建築当時の状態を保ち、戦前の洋風住宅が今も体験でき
平成27年に世田谷区有形文化財に指定されました。
ここから僅か徒歩5分で屋根付きの門がある昭和42年築の
旧猪股邸です。設計は近代数寄屋建築で高名な吉田五十八。
約580坪の敷地と100坪の建物は相続の折やはり世田谷区へ。
玄関を上って、和風仕上にじゅうたん敷の居間に入ると
雨戸、網戸、硝子戸、障子が全て引込み式の広い開口から
日本庭園が目に飛び込んできました。反対側には中庭があり
風が通り、外部と室内空間が一体になる感じです。
一番奥の書斎も、角が庭に突き出す形で建具は両脇に引込み
大きな開口から素晴らしい庭園の緑が楽しめます。
両邸宅とも相続時に遺族が売却でなく寄付を選んだ行為はまさに
ここを管理する財団「世田谷トラストまちづくり」の設立趣旨の
“世田谷の美しい街並みと緑の資産を次世代に継承する”ことそのもの。
区民でない私たちも、その恩恵をこうむれるのは嬉しいことです。
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ページ作成日 2020-03-24
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