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2017-04-12
赤坂見附から弁慶橋越しに見える満開の桜を
眺めながら、月曜の朝小泉進次郎さんのモーニングセミナー
が行われるホテルニューオータニに向かいました。
講師は慶大の井手英策教授。テーマは「弱者救済を超えて
~『不安の分かち合いで』日本社会の潜在力を引き出せ」。
冒頭「私は小泉さんの敵、民進党のブレーンですが、今日は
敵に塩を送るつもりで来た訳ではありません」と切り出しました。
バブル崩壊後、この20年で世帯収入は2割近くダウンして
300万以下の世帯が全体の3分の1になり、格差は確実に
広がっているにも関わらずそれを認めようとしない日本人。
アンケートによると約9割が自分は中流と思っていて
平均所得以下を占める6割の人たちが本来リベラル支持である
はずが、反・リベラル派(保守)となっている割合が多い。
井手教授は医療、介護、子育てなど暮らしの保障のため
全員にサービスを給付するかわりに、全員で税を負担する、
具体的には消費税を7%上げることを提案し、「財政とは
究極の支え合い」で不安を分かち合うことが必要と説きました。
最後に登場した小泉さんは「民進党の弱みが分かった。議員より
ブレーンの方が演説が上手い」と笑わせた後、「もし皆さんが
お酒を飲む場合、気の合う人と、違う意見の人と飲むのと
どちらを選びますか?」と問いかけました。
「今の日本に必要なのはイノベーションで、これは違う意見に
触れることからしか実現できない」と彼の信念を披露。
井手教授は民進党の「尊厳ある生活保障総合調査会」の
アドバイザーで、3月の党の定期大会ではネットで検索すると
聴く人の心を動かすような名スピーチをしたようです。
最近「子供保険」を提言した小泉さんは、街頭インタビューで
「私は反対。子供を持つか分からないのに負担したくない」
と若い女性が答えたことに対し「これからの日本を支える
子供たちへの給付は全員で負担すべきものだ」と述べました。
このように主張に共通点はあるものの、野党のブレーンを
自分のセミナーに招くのはなかなかできることではなく
小泉さんについて感心することが一つ増えました。
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ページ作成日 2017-04-12
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