お客様インタビュー田中 滋様
川崎でトップクラスの花卉栽培
田中家は下小田中で八代続く旧家です。
代々農業を営まれる大きな農家で、滋さんのお父様の代からは花卉(かき)栽培を始めました。
「父は時代の変化を見越し、将来性のある花卉栽培に踏み切ったのでしょう。
そんな父の跡を継ぎたいと思い園芸学校に進学しました。
息子もまた大学卒業後、インターネットなどを利用し、販売体制を強化、
八代目として花卉栽培を事業としてさらに成長させてくれています」
田中園芸のパンジーやシクラメンは、神奈川県内でもトップクラスの品質を誇ります。
シクラメンは2015年に農林水産大臣賞を受賞し、花卉市場でもブランド品として高く評価されています。
依頼の理由は信頼と親近感
2019年3月に竣工したフロランタンは、広い敷地にメゾネット2棟が建ち、全戸に駐車場が完備されています。
「子どもの頃、ジェクトの現社長のおばあさんからお菓子をもらったりして、
お世話になりましたよ。そんな長いお付き合いですが、新築物件は『フロランタン』が初めて。
私からは駐車場付きにしてほしいとお願いしましたが、そこに電気自動車用充電コンセントを付けることや、
外壁の色などについては、息子の意見を取り入れました」
滋さんは、「花卉事業は生涯のテーマ」としながらも、
継承した不動産を時代のニーズに合わせ、一部駐車場にするなど維持・活用してこられました。
「今も元気なのは、毎日仕事をしているから。
とはいえ、相続や税金対策といった面から、宅地化しフロランタンを建てることにしました。
ジェクトさんは地元の建築会社という信頼と親近感があります。
これからも資産管理やリノベーションなどの相談に乗ってもらいたいと思います」
フロランタンは、竣工前に全部屋にお申し込みがありました。
川崎市の人口は増える傾向にあり、そうした時機を読み取る滋さんの感覚は、
米や野菜の生産から花卉栽培へ大きな転換を図った先代譲りといえるのかもしれません。
趣味の域を超えた菊盆栽
園芸を学び、家業である花卉栽培に時間と労力を費やしてきた滋さんは
「何よりも花がかわいくて」と言います。
商売としてのシクラメンやパンジー栽培を離れて、趣味として打ち込んできたのは菊盆栽。
全日本菊花大会に出品、何度も大臣賞を受賞するほどの菊盆栽作りの腕前です。
最近は50代、60代のお弟子さん3人が大臣賞をとれるようになってきたとのこと。
「菊盆栽も、今では私よりも若い人たちの感性が評価される時代です」と、
ちょっぴり残念そうですが、後進の育成にも力が入り、その熱い思いは年齢を感じさせないものがあります。
「同好会を作って呼びかけるのが好きで」という滋さん。
町の人たちとのコミュニティーづくりには熱心で、大好きなゴルフは4つのクラブを作りました。
「歳には勝てません」と最近のスコアには満足していないようですが、
「地域の皆さんと仲良く楽しく過ごせるのが嬉しい」と言います。
仕事も趣味も全力で取り組み、シクラメンや菊盆栽の育ち具合から目が離せない滋さんです。