【100周年特別記念対談】|ジェクト株式会社(旧川崎組)|川崎市中原区の総合建築会社・不動産業・リフォーム増改築

ジェクト株式会社
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【100周年特別記念対談】
住みたいまちづくり、住みたい住宅づくりへ

お客様インタビュー株式会社 南荘石井事務所 代表取締役 石井秀和様

ジェクトは創業から今日に至るまで、お取引先、地域社会の皆様はじめ多くの方々にご支援、ご協力をいただき、創業100年という節目を迎えました。川崎市中原区新城に事業拠点を置く石井家とは創業時からお付き合いを重ねてきました。現当主であり、株式会社南荘石井事務所の代表として活躍されている石井秀和さんと市川功一社長が地域の在り方、住まいの在り方について語り合いました。

両家をつなぐ長い歴史
市川 今日は私自身が石井さんにいろいろとお話をお聞きしたいと思っています。石井家とは私の祖父でジェクトの創業者・市川重太郎と石井さんの曾祖父・幸重様からのお付き合いです。二人の関係について印象的なエピソードがあります。重太郎が川崎市の公共事業入札の際、保証金に苦慮したとき、それを知った幸重様が用立ててくださったことがジェクトの社史に記述されています。その節はお世話になりました(笑)。

石井 どういたしまして(笑)。ジェクトさんは創業100年を迎えられたそうで、おめでとうございます。両家にそんなに古い歴史があったことを改めて知りました。石井家は1960年に賃貸事業を本格化し、私は2013年に4代目の社長に就任しました。賃貸物件「セシーズイシイ」(統一ブランド)は、現在22棟を数え、自分が生まれ育った新城という地で、私なりの賃貸事業に取り組んでいるところです。

市川 当社は、市川組、川崎組、ジェクトと経営環境は変化してきましたが、変わらないのは中原地区に根差した建築業を100年継続してきたことです。「セシーズイシイ」の建築にも関わらせていただきました。不動産事業は1973(昭和48)年に始まり、現在は、武蔵小杉、中原に店舗を構え、賃貸管理や居住者サービスの強化を図っています。
最近、オーナー様の中には「賃貸住宅を建てて賃料で償却するという考え方には限界を感じるので、住宅以外の建築企画がほしい」と言われる方もいます。石井さんは賃貸のオーナーとして最近の動向をどう見ていますか。

石井 現状は、シングル層は主に1Kに住み、ファミリー層は子育てがはじまるぐらいから2DKや3DKに住み、やがて戸建てや分譲に移っていきます。50㎡を超える賃貸住宅は分譲住宅に勝てない可能性が高い、さらに人口減少によって賃貸市場は縮小していくので、従来の賃貸事業のあり方も変化していくでしょう。

コミュニティの場の大切さ
市川 たとえば、ファッションやコンビニエンスストアやレストランなどの衣と食の分野では大資本のネットワークが席巻していて個人店が減っています。そんななか「住まい」は、形態や構造の基本は変わらないのですね。中原区の人口の伸びは2040年まで続くという予測があり、住宅需要の構造が根本から崩れるということはないと思います。

石井 たしかに短期的に見ればそうかもしれませんが、人口が増えていった時代と同じことを、人口が減っていく時代に続けることはできません。では何が必要なのかというと、私はエリアの価値を高めていくことだと考えています。

市川 対談の場所として石井さんが運営されている多目的共用スペースをお借りしていますが、英会話の勉強やお子さんを連れてのランチ、お仕事の打ち合わせなど、皆さん思い思いの使い方をされているのが印象的でした。こうした場所もエリアの価値を高めるための取り組みの一環でしょうか。

石井 賃貸共同住宅「セシーズイシイ7」の1階を活用し、カフェやレンタルスペースなどを併設した「PASAR SHINJO」をオープンしたのは2016年1月です。「エリアと人」「人と人」のつながりが生まれることを目的につくりました。まちの特徴や歴史、それを私は「まちの色」と言っていますが、そのまちの色と個人の感性と価値観が合えば、住まう人たちは精神的に満足した暮らしを新城というエリアでおくれると思っています。

市川 つながりという点では、ジェクトはものづくりをコンセプトにした地域交流イベントを長年続けています。2000年にスタートした「親子夏休み工作教室」をはじめ「コンクリートまつり」「おとく市」「もちもちファーム」、川崎市主催のイベントへ出張参加もしています。お客様の笑顔に社員は元気をもらっていますよ。2015年には「中原工房」をオープンし、地域の皆さんがいつでも気軽にDIYできる環境を整えました。

石井 今後のまちづくりに影響があるのが「テレワーク」です。インターネットがつながってさえいれば、会社以外の場所でも仕事ができる時代です。シェアオフィスや共有ワークスペースは都心に集中していますが、新城でも可能だと考え、実際に運営準備に入っています。仕事を通じて人と人がつながることにメリットがあると思えば、借り手も増え、まちに新たなコミュニティが形成されていくでしょう。

市川 たしかに働き方改革に伴ってテレワークは増えていくでしょうね。加速度を増す変化にどう対応していくか、ジェクトにとっても大きな課題です。

石井 住まう人たちにとっては自由度が増すでしょう。都心に住んで郊外で働くこともできるし、住む場所、趣味の場所、仕事の場所と拠点を増やすこともできる。私はそこにチャンスがあると思っています。

市川 ジェクトが手掛けるコンセプトマンションやシェアハウスなどの提供は、より良いコミュニティ形成の一助になると考えます。当社はこれまで同様、住みやすい住宅、暮らしを豊かにする生活空間の提供に努力し、賃貸の可能性を追求していきたいと思っています。そのためにも石井さんの先見性のある市場分析やビジョンは大変参考になります。

ジェクトへの期待

石井 前述しましたが、「まちの色」とは特徴であり歴史です。歴史を紐解きまちの文化を再発見し、再定義していくことも私の役割の一つです。たとえば、新城は戦中に団地ができ人が住み始め、利便性を求めて自分たちで商店街を作った歴史から、飲食に特徴があることがわかってくる。70年以上が経過し、今ここに住んでいる私たちはその文化を成熟させることで、新城の「まちの色」を出せるのではないかと思っています。

市川 住まい空間を提供する立場からすると、選ばれる価値のある住空間の設計、安心して暮らせる住宅の提供という企業としての使命があると考えています。ジェクトは地域密着企業だからこそ中原エリアの魅力を熟知しています。2016年に創刊した情報誌『ひとまちNAKAHRA』を通じて、長く住んでいる人にも新たに住む人にも届くようエリアの魅力をこれからも発信し続けていきます。ところで、100年目を迎えたジェクトについてどんなことを期待されますか。

石井 ジェクトさんのように地域に密着した企業だからこそ、100年後を見据えたまちづくりについても考えてほしいと思います。身近なところでいえば、新城に近い下小田中は自然も残っているし、地域コミュニティがしっかりしている土地で安心感がありますよね。

市川 100年周年事業の一環として、地域への恩返しと感謝の気持ちを込めて、下小田中に学童くらぶ「あゆみ」を設立しました。学習力や社会性をはぐくむ力を身に付けるためのカリキュラムも豊富に用意し、子どもたちが自らあゆんでいけるよう支援していきます。

石井 ぜひ地域をリードしていく存在でいてほしいと思います。長年にわたり石井家の不動産業に寄り添っていただいたジェクトさんとは、今後も地域のために一緒に何かできるといいと思っています。100周年からの出発に期待しています。

市川 ジェクトの大きな節目の年に、地域の価値を高めるために挑戦し続けておられる石井さんと、これからの地域の在り方、住まいの在り方について意見交換ができたことは大変有意義でした。地域社会の発展のために、当社100年の歴史で積み上げてきた経験と知恵を、まちづくりのために生かしていきたいと気持ちを新たにしました。本日はありがとうございました。
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