市川社長のブログ
研究グループ交換 (1)
- 2009年10月14日 23:04
国際ロータリーには25歳から40歳までの職業人向けの
異なる国のあいだで文化と職業の体験を行なう交流プログラム
「研究グループ交換」Group Study Exchange=GSEがあります。
私たちのロータリーの地区では今回のGSEは
ブラジル・サンパウロのロータリークラブとの交流で
先週末にブラジルから5名のメンバーが来日しました。
メンバーは1ヶ月に渡って横浜・川崎地区のロータリー会員の
家庭にホームステイして、自分の職業に関係する職場や
日本の生活文化を体験する予定で
地区のGSE委員の私も、企業見学の手配や案内を担当しています。
団長のメータさんはインドの大学を出たあとイギリスで働き
1972年にブラジルに渡り、パルプ関係の会社の役員をしながら
ロータリークラブに所属し活動を続けています。
5人のうち日本語ができるメンバーは2人。大変流暢な
日本語を話すのがエリックさんで学生のとき天理大学に留学し
現在サンパウロで日本語を教えてます。
もう一人はノルベルトさんで、高校生のときにロータリーの交換留学で来日して
奈良で1年間を過ごし、今は情報技術会社のマネージャーです。
活動1日目の昨日は、午前中「習字」の体験でスタート。
筆の使い方を教わると皆さんのびのびと半紙に筆を下ろして
最後は写真のような立派なものを書き上げたのには私もビックリ。
もちろん本人たちも大満足でした。
午後にはまず「サントリー」の商品開発センターを見学し
毎年約100種類の新製品を発売するが残るのはその内2、3品
ということを聞いて日本の開発競争の激しさを実感しました。
そのあと「富士通」のテクノロジーホールを訪問し
50年近く前の電子計算機の演算や、手のひらの静脈承認で行なう
最新セキュリティシステムなど最先端の技術を体験しました。
ほぼ予定通り初日が終了、さい先のいいスタートが切れました。
(社長)
玉川学園
- 2009年10月 5日 13:29
昨日、住宅の工事の地鎮祭がありました。
小田急線、玉川学園駅の北口(写真下)を降りて
町田の方向に300mほど歩いてから
急な坂を右に上り切ったところが現場です。
敷地は2つの道路に挟まれた高台にあり(写真下)
隣地や向かいの家の敷地には樹齢100年?というような
桜の大木がいくつもあってちょうど来春
満開の時期に合わせたようにこの家は完成します。
この地域は昭和初期に玉川学園の開設と共に
開発された文教地区で、山を切り開き開発したため
急な坂や狭い道路が多いのです。
駅前も大きな建物があるわけではなく改札から階段を降りると
道路の向かいに小さな花壇のある植込みがあるのが印象的で(写真下)
勉学や居住環境としては申し分がありません。
学園の創立者の小原國芳氏は鹿児島の出身で
1926年に私立の成城高校の校長に就任しました。
地域一帯の土地をまず買い取って宅地を開発し
私鉄の駅を誘致し、住宅地を分譲した資金で学園を運営していく
という成城の手法を用いて玉川学園を開設したとのことです。
小原氏はしばらく2つの学校の運営に携わっていましたが
ある時期成城学園から身を引き、玉川学園に専念するようになりました。
先生方には特に安く宅地を販売して学校の周囲に住んでもらい
また創立者の夢に共感してここに転居した文化人も多く
現在でも住民に画家や音楽家が多いことで知られています。
玉川学園というとまず浮かぶのが自由な校風というイメージで
高校生でも興味があれば、大学の授業が受けられた
ということを玉川出身の友人から聞いたことがあります。
このようなすばらしい立地に素敵な住宅を完成させようと
建築スタッフは意気込んでいます。
(社長)
カメラの話
- 2009年9月30日 09:14
最近、オリンパスのデジタル一眼レフを購入しました。
今まで、仕事の関係やプライベートでもカシオの
コンパクトデジカメを使うことが多く
キャノンのデジタル一眼レフの5Dを使う機会は
めったにありません。
というのはその大きさと重量が原因で
一日持ち歩くと肩がこるほどです。
コンパクトカメラのいいところはその機動性で
どこへ行くにも必ずかばんの中に入れ、歩きながらでも
シャッターチャンスを逃さないようにしています。(写真下)
上の2枚はたまたま街のスナップがうまく撮れましたが
建物や風景をじっくり撮ろうとするときは
シャッタースピードなどが調整できないコンパクトカメラでは
やはり納得のいく写真は撮れません。
そこへ「最小のデジタル一眼レフ」をうたい文句に発売された
オリンパスペンE-P1。一眼レフで小さくて性能が良いものなら
ということで購入したのです。(写真下・右)
レンズは28~84mmのズームで
私は現場で建物の写真を撮ることが多いので
そのときは今もっぱらこのカメラを使っています。
ただ計算が違ったのはいくら小さいといっても
背広のポケットに入ってしまうコンパクトカメラと比べれば
いつでもどこへでも持っていく、というわけには行きません。
またシャッターを押してから切れるまでの時間も
大型一眼レフの即応力にはかなわないので
人物スナップなどには適していません。
即ちこれを買えばすべての状況に対応できるという思惑は
はずれた格好になりました。
TPOに応じてしばらく3種類のカメラを使い分けて行くしかない
というのが今のところの結論です。
ニシアン・カフェ
- 2009年9月27日 18:12
先日、購読している住宅雑誌の「グリーンカフェ特集」で
世田谷区岡本の高級住宅街のど真ん中にあるお店が
紹介されていたので、散歩がてら行って来ました。
二子玉川で電車を降り、玉川高島屋の裏通りを
西の方へ向かうと、歩行者専用にしてはちょっと
広すぎる道路に出ました。
街の案内図を見ると「砧線跡地歩行者自転車道」とあり
これは東急の廃線になった電車の線路を道路にした
もとだと分かり、合点がいきました。
さらに進むと林の中にかなり高級なマンション群が
出現しました。本当に「林の中に」という形容が
オーバーでないほど、周囲は大きな樹木に覆われ
都内でこれほど緑に囲まれたマンションを見たことがありません。
しかもここだけでなく、その先にも同様な
高い樹木に囲まれた数棟の共同住宅が建っていました。
世田谷の岡本を歩いたのははじめてですが
他の高級住宅地とは明らかに違うものがあります。
そこを通り抜け、レンガを外壁に貼り巡らせた
仲代達也氏の無名塾(写真上)を左側に見ると間もなく
閑静な住宅街のなかに溶け込んで緑に囲まれた
「ニシアン・カフェ」に到着しました。
ここには店主特製の手打ちそばがメニューにあり
遅い休日の昼食をそれを取って済ませました。
店内にはオープンテラスからそよぐ風とともに
何ともいえないゆったりした空気が流れています。
今、街の喫茶店は次々と姿を消し、コーヒーを飲むときは
チェーン店を探すしかありません。人のぬくもりが感じられる
このようなお店をこれからも探索していきたいと思います。
(社長)
政権交代
- 2009年9月16日 15:58
今日、民主党の鳩山さんが首相に選出され
日本の政治に新しい歴史が刻まれました。
私はたまたま昨日、元経済財政担当大臣だった竹中平蔵氏の
講演を聞く機会があり、タイムリーなので内容を紹介します。
まず民主党の最大の売り「脱官僚」について。
これは「官僚依存の脱官僚」になりはしなしか?
日本では各省庁が法律を実際には作っていますが
いきなり立法府の国会議員だけでできるのでしょうか。
イギリスでは行政府が法律を作ることは禁止されているそうです。
目玉の子供手当ては、0~15歳まで毎月一人26,000円で
子供が2人とすると16年間で合計2,000万円にもなります。
少子化対策なら2人目、3人目に支給するほうが効果的なのでは。
そのための財源が必要ですが、来年の予算の国債依存度は
50%を超え、このまま続けば財政が破綻するのは明らかです。
財政再建のための方法は3つ。①歳出削減 ②税収の自然増 ③増税
②は経済成長なしでは実現できませんがマニフェストには
成長戦略の記述がなく、規制緩和、法人税減税の文言も見当たらない。
③は本来日本の財政は消費税を22%にしなくては成り立たない。
それが今5%なので将来、重税国家の道を歩むだろう、とのこと。
格差の拡大は小泉内閣のせいではなく、非正規社員が増えてきた
1980年代から広がっていた。原因を敢えて挙げれば1979年の
東京高裁の判決で、正社員を不況で解雇した会社が敗訴したこと。
それ以降企業は派遣、パートの採用を徐々に増やしていったのです。
最後に竹中氏は民主党に「君子は豹変せよ」とエールを送りました。
1981年にフランスで社会党から大統領になったミッテラン氏は
労働時間短縮、社会保障費増大などの社会主義的政策を取ったところ
経済がガタガタになり、翌年から緊縮財政などの自由主義的改革に転換し
これが成功して14年の長期政権を実現した例を引いて、気が付いたら
政策転換を、恐れず行なってほしいと締めくくりました。
そのようなときには私たちも揚げ足取りをせずに
軌道修正の勇気を評価することが必要ではないでしょうか。
今後鳩山政権が、問題山積状態の日本を、大筋を違えないで
正しい方向に転換してくれることを願わずにいられません。
(社長)
会場の有楽町・よみうりホール
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