市川社長のブログ
大桟橋
- 2010年12月 4日 13:06
いつも東京ビッグサイトで行われる賃貸住宅フェアが
今月1日に横浜・大桟橋ホールで開かれ、財産ドックの
取締役で、第一ハウジング社長の加藤豊さんのセミナーが
あったので行って来ました。
「資産デフレ時代におけるオーナーが選ぶべき不動産会社」
というテーマで、今ある建物や資産を生かして活用する方法や
ネットでの集客力や入居者のニーズの把握、リノベーションの
提案力などオーナーのパートナーとしての不動産会社の
必須条件をいくつも挙げられました。
たまたまその前日、第一ハウジングさんの決算に伴う
経営計画発表会に出席しました。当社も10月初めに同様な
発表会を行いましたが、社員一人一人が具体的な行動目標を
宣言するところなど取り入れたい部分がたくさんありました。
また賃貸創造研究所のブースがあり立ち寄りました。この会社は
不動産会社ストーンズの企画提案、設計部門の別会社で
この夏オフィスを溝の口から青山に移したのですが、引き合いの
エリアが広く、案件の規模が大きくなったとのことです。
不動産業からの出発ですが、地主さんに様々な土地活用を提案し
決まれば自社で設計を行い建設会社を選択して、トータルで長期に
賃貸経営をサポートしているところなど見習うべきものがあります。
終了後、ホールの上の部分に出てみました。この桟橋は全体が
ウッドデッキで出来ていて、天然芝が貼ってある部分もあります。
1859年に開港した横浜港は、直接岸壁に接岸して荷役を行える
施設が必要となり、1894年にできた鉄桟橋がその始まりだそうです。
その後外国航路の貨客船の日本の主要拠点となり、今のものは
国際コンペによるイギリス人の設計によるもので、2002年に完成し
クイーンエリザベスⅡ級の豪華客船が2隻同時に接岸できます。
私も数年前「飛鳥」のワンナイトクルーズにここから乗船したことを
思い出しました。“3ヶ月世界一周”とは言いませんが“半月”ぐらい
陸地を離れて洋上で過ごし、心身共にリフレッシュしたいものです。
ゼロエミッション工場
- 2010年11月28日 18:13
川崎の臨海部のゼロ・エミッション工業団地にある
三栄レギュレーターの工場を見学しました。
「ゼロ・エミッション」とは,製造工程で出る廃棄物(エミッション)を
別の生産の資源として使うなどしてトータルで廃棄物を
ゼロにしようという考え方です。
この工場では古紙や牛乳パック、切符などの回収紙を原料に
トイレットペーパーを毎日100万個以上生産しています。
また1t の紙を作るのに100t の水が必要だそうで、本社工場は
水の豊かな静岡県にあり、なぜ川崎市にも工場があるかといえば
それは原料の古紙などが入手し易いからです。
ここでは原料の古紙類の半分以上が企業や学校から出る
不要な紙で、しかも機密書類などはバインダーに綴じたままで
ダンボールごとそっくり、写真のようにベルトコンベアーに乗せて
溶解タンクに次々と送り込むことができるのです。
バインダーには止め金具やテープ、ホチキス等が含まれますが
それを可能にしているのは独特の異物除去システムです。
紙は水でほぐして熟成させ、金属類などは高速で回転させて
取り除き、回収業者に渡って再利用されます。
企業から直接持ち込まれるケースもありますが、一番多いのは
クロネコヤマトが行っている「機密文書リサイクルサービス」のもので
実際にはこの工場が受け入れて処理しているとのこと。
また必要な水は市の浄水場の家庭排水を高度処理したものを利用し
さらに使用した水で水力発電を行い、電気は工場の動力に使用され
最後に水は浄化されて海に放流されるそうです。
100%の再生紙は色がついているので最後に漂白処理するのですが
先日イギリスからの見学者があり、聞いてみるとイギリスでは
たとえ色がついていても消費者は再生紙を選択するとのこと。
この工場は世界初のゼロ・エミッション製紙工場で
私はそれを初めて知り、川崎にこのような工場があることを
誇りに思うと同時に、消費者としてもっとエコに積極的に協力する
必要があることを説明を聞いて痛感しました。
タウンコートⅢ
- 2010年11月18日 17:59
当社の元資材倉庫だった土地に木造メゾネット形式で
中庭を囲むように建てたイースト、ウエスト、ノースの3棟、計23世帯が
「タウンコートⅢ」です。
建物は最初の2棟が2008年末に完成、ノース棟は
昨年の秋に完成し10月から入居が始まりました。
当社が建築主ということもあって、今までに無い試みを
ここで行うことができました。
一つは駅から徒歩圏内の約380坪の敷地の賃貸計画で
鉄筋コンクリート造4階が建つところを、木造の賃貸建物を
3棟計画したということです。
その理由は、確かに鉄筋の方が賃料の総額は多いのですが
工事費に対する年間賃料の割合、投資利回りは木造の方が良いので
30年間の収支を計算すると、木造の借入期間を15年で設定した場合
19年目からは木造の剰余金の合計が鉄筋を逆転するからです。
もう一つの試みは完成したあとの入居者との交流会です。
1度目は昨年3月に行いブログにも書きましたがたいへん有意義で
このときの入居者からの意見のいくつかは、その後の当社の
標準の設計仕様に反映されました。
また特筆することは初めて懇親会で顔を会わせた皆さんが
本当に打ち溶け合って、最後はまるで同窓会を開いているように
見えるほど、お互いが楽しんで交流が深まったことです。
私たちはこれに味を占めて?ノース棟が完成した昨年11月に
2回目を行い、先週末に1年ぶりに3回目を今度は現地での開催を
計画しました。(それまでの2回は当社会議室で開催)
青空の下なので天候が心配されましたが、当日は暑くも寒くもない
絶好の日和となって、地元でコーヒーを販売されている結城屋さんの
ご協力も得て、素晴しく快適なひと時を過ごすことができました。
入居者同士が共用スペースで和気あいあいと懇談しているのを
見るのは、大家として冥利に尽きるというものです。
ペットケアマンション その2
- 2010年11月10日 14:36
4月のブログでも紹介したペットケアマンション
「センチュリー等々力緑地」の入居が先月から始まっています。
多摩川縁りまで3,4分の立地はペットの飼育環境として最適で
入り口脇には足洗い場と汚物ダスト、内部にはドッグランを設け
ペットケアルームで月一回の無料サービスが受けられます。
そのサービスは今週から始まる予定で、その説明も兼ねて
先週土曜日に、入居者との交流会を開催しました。
場所は当マンションのエントランスホール。参加申込みは
50人を超えましたが、立食形式なら収容可能な広さです。
まずサービスを担当する(株)アドホックからネイルカット
イヤークリニング、肛門腺絞りなどの説明があり
そのあと、入居者同士の交流会が始まりました。
このマンションは1LDKタイプが主体なので
夫婦で共働きの人が多く、お隣と顔を会わす機会が少ないようで
「私たちのお隣の方は来ていますか?」と何人かに聞かれました。
ある参加者にドッグランはどう利用しているのかを聞くと
犬の散歩の際、まずドッグランで足慣らし?をしてから
外に連れて行くとのことでした。
また生活してみて何か不具合な点はないかを聞くと
自転車置場の出入口のカードキーの操作に両手が必要なため
自転車を抱えたままでは操作しにくいことが分かりました。
当社でこのような入居者との交流会を行うのは4回目です。
周りと係わりを持たずに生活したい人がいることは確かですが
それは少数派で、大半はお隣同士、廊下ですれ違ったら
気持ちよく挨拶が出来る関係を望んでいる、と私は思います。
私たちは建物の完成が仕事の終わりと勘違いしがちですが
実際の暮らしはそこがスタートで、色々な意味で入居者の方が
希望に満ちた新生活を送れるよう、今後もハードとソフトの
両面でサポートしていければ幸いです。
日米関係
- 2010年11月 5日 09:54
外交評論家の岡本行夫氏の話を聞く機会が
昨日の小泉進次郎議員のモーニングセミナーでありました。
岡本氏は1991年に外務省を退官後、橋本内閣や
小泉内閣で総理大臣補佐官を務め、特に橋本内閣のときは
60回以上に渡り沖縄入りして現地との信頼関係を築き
普天間基地の返還移設問題の最前線で活動したとされています。
まずアメリカの中間選挙で大敗したオバマ大統領については
ブッシュ時代からの負の遺産処理で、今は誰がやっても
うまくいかないし、クリントンも中間選挙で負けた後
再選を果たしている、と日本での報道より楽観視していました。
オバマ政権は驚くほど親日的にスタートしたそうです。
ヒラリーが国務長官に就任して上院でスピーチしたとき
イラク、アフガニスタンの次に日本について言及したが
これだけ日本のことを言い切った政権はなかったそうです。
また昨年11月に来日した際アジア政策のメジャースピーチを
東京で行い、これはオバマ大統領としてはプラハ、カイロに次ぐ
外交演説でしたが、この時のホスト国に対する通り一遍の謝辞と
日本に対しての賛辞とは内容が明らかに違っていたとのこと。
それなのに昨年鳩山さんは14年間かけて交渉し決まっていた
沖縄・普天間について「あれは日米合意ではない」と簡単に否定。
沖縄といえば基地近くに普天間第二小学校があり
危険を避けるため2度に渡って学校の移転が決まったが
いまだ実行されてないといいます。
なぜなら学校があればマスコミが児童に「飛行機は怖い?」と
インタビューできるので反米軍基地運動のいい宣伝になるから。
岡本氏はこれを「子供を人質に取っている」と非難していました。
小泉議員と岡本氏は、議員がアメリカ・シンクタンク在籍時代に
サンフランシスコとワシントンでの岡本氏の講演を聞いてからの縁で
「年齢に関係なく日米関係の重要性が分かるリーダーが必要」と
小泉議員にエールを送っていました。
- Search