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市川社長のブログ

師走の京都 その2

  • 2011年12月28日 10:43

今年の京都の秋は11月が暖かく、紅葉も完全に
赤くならないで落葉するものもあって
ピークがないまま終ったと言っている人もいました。

嵐山周辺では12月の観光客の誘致のために
山裾や対岸にある竹林をライトアップして行灯(あんどん)
を並べ「花灯路」というイベントを行っていて
夜間の寒さの中、かなりの賑わいでした。


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翌日、京都駅に戻り地下鉄に乗って京都御所まで行くと
周囲は機動隊の物々しい警備中。韓国の大統領が御所の
迎賓館で野田首相と会談する予定だったのです。

今回の京都の旅の目的の一つは、昨年家内の祖父の
戒名の件でお世話になった清浄華院という京都御所の
東側にあるお寺にお布施を届けることでした。


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清浄華院の本堂でお参りをしたあと、応対に出たお坊さんに
川崎から来た旨をお話すると「自分も宮前区の鷺沼出身で
仏教大学出て出家した」と言われてちょっとビックリ。

帰り道「神奈川県警」というコートを着ている警備中の
警官に出身地を聞くとまた「川崎の幸区です」との答え!


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その日は北部の「グランドプリンスホテル京都」に宿泊。
この設計は文化勲章を受章した建築家の村野藤吾で
建物全体がなだらかな曲線で構成されているのが特徴です。
彼は「箱根プリンス」も設計しており、こちらも高さを抑え
自然に溶け込むよう配慮された建物です。


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翌朝、隣接する宝ヶ池公園を散策し、池の端に建つ
国立京都国際会館へ。鉄筋コンクリートの柱や梁が
斜めに交差しているさまは、日本の伝統美を強く感じさせ
設計者の大谷幸夫は、幸区の河原町団地の設計も手がけています。

その日は修学旅行以来?の銀閣寺や、祇園の路地を歩きましたが
京都はできれば定期的に訪問したい魅力的な街です。


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師走の京都

  • 2011年12月22日 09:03

少し前に駅前の本屋で「星野リゾートの教科書」
という本を手にして購入し、その後色々な機会に
この本の購読を社員に勧めています。

軽井沢の老舗温泉旅館の4代目の星野佳路社長が
日本各地で高級リゾート施設を運営、それも多くは
業績不振の施設の再生を主とする企業、星野リゾートを
設立したのは1995年です。


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その成長の背景には、星野社長が実践した「教書通りの経営」
があって、参考にした約30冊の本と実践の事例を紹介し
「教科書通りでうまくいかなかったら、それは理解が不十分で
取組みが徹底されていないから」と言い切っています。

本にも出ている「星のや京都」は嵐山の元は江戸の豪商の
私邸で明治から100年続いた旅館を星野リゾートが買取り
再生し2009年秋にオープンした施設で、外国人もターゲットに
建物を全面改修している様子が以前テレビ放映されていました。


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強風のなか渡月橋を渡ると、船着場が見えてきますが
「星のや京都」はここから始まります。小さな舟に乗った
3組の客の席には膝掛け毛布と湯たんぽが置いてありました。


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もう紅葉は終わりかけている静かな嵐山峡を
舟はゆっくり進むこと約10分、左手の小高い崖の上に
和風の建物が見えてきてその下にはお迎えが出ています。


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舟を降りて石段を登っていくと小さな池のあるやや洋風な
中庭に出ます。その右側にはフロントのある小さな建物が
ありますが、そこを素通りしてさらに奥の建物に直行して
部屋の中でチェックイン。


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渡月橋の船着場から、半纏を着た若いスタッフが
お客さん一人ひとりに付いて部屋まで同行して、お茶の
用意もしてくれます。物腰はとても丁寧で笑顔を絶やさず
何かユニクロのお店のスタッフと共通したものを感じました。


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ピンチをチャンスに

  • 2011年12月 8日 13:46

最近、小泉進次郎議員の動向が新聞に載る機会が
多くなってきています。TPP推進派の彼は先日
「民主党の交渉参加宣言は、拙速でなく遅すぎる」
と発言して議院運営委員会の委員を交代させられました。

党の方針に従わない議員を差し替えるというのは
議員一人ひとりが独自の考えを持ってはいけない
ということでしょうか。オリンパスの問題を持ち出す
までもなく、ある立場の人間が自分の意見を持って行動する
ことが大切であり、小泉議員はそこが明快なのです。


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今年最後の小泉議員の会(忘年会)が先週ありました。
彼は党の青年局長に選ばれたので、TPPに反対と思われる
地方組織を回ることが多く、先方も初めは反対論者が来ると
構えているが、まず自分の考えを主張すると、意外にも
率直な意見交換ができたとのことです。

彼の主張の一つは「ピンチをチャンスに」です。
1月の党大会で表彰された岐阜の県連は、役員の使い込み
という過去の不祥事を乗り越えて若い人の活性化を図り
今は全国の模範となる組織になりました。

三重県では赤福の社長に会う機会があり、賞味期限切れ
というピンチを改善のチャンスと捉え、昔ながらの
職人のやり方を変えさせ、新商品を開発し、イメージ
ダウンを見事に払拭した話を聞いたそうです。


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また四国の丸亀町商店街では、廃業にお金を出すという
珍しい支援制度があり、商売を辞めたところを商店街が
運営会社を作って再開発を計画的に進め、いまは被災地の
気仙沼でも講演を行うくらい、成功しているそうです。

「2年前に新党を作る気持ちで再出発したはずの自民党は
その後まったく変っていない。党のことではなく
この国をどうするのか、という一点で行動することが
唯一信頼を回復できる方法だ」と、締めくくりました。


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       会場の東京プリンスホテル

「らくらす」

  • 2011年11月27日 14:30

当社では決算上、平成24年度のスタートは10月です。
事業の中心は賃貸建物の設計、施工、不動産管理であることは
不変ですが、今後増えることが予想されるデザイナーズ住宅と
リニューアルの新規受注に今年度は特に力を入れていきます。

25日にはその拠点になるコミュニティー・スペース「らくらす」
を不動産部中原店のとなりにオープンさせました。
この名称は「楽に暮らす」から取り、ロゴの「LAC+」は
L:life(暮らし)A:amenity(快適)C:coordination(調和)
をプラスする、という意味合いです。


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ここでは基本的に毎月、建築・デザイン・アート・暮らしに
関する様々なセミナーや展示会等を行って、当社のお客様は
もちろん、広く地域の方々にもご来場いただくことを考えています。

また後方の事務スペースは、加盟しているASJ(建築家と
デザイナーズ住宅を希望する建築主を結びつける全国組織)と
リニューアル部門のスタッフが常駐して、このようなイベントを
企画・運営し、皆さまに色々な情報をお届けする予定です。


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第1回は建築家の石井千歳氏の「ヨーロッパの風景画」展を
開催中。イタリアに6年滞在していたときの印象を描いたものを
中心として写実性を追求した画風がたいへん魅力的です。

来月は、ご夫婦で運営している村上建築設計室の作品展で
10日は村上有紀さんの家事塾セミナー、17日は村上治彦さんの
家づくりセミナーを予定しています。


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オープン当日、夕刻よりミニパーティーを開きましたが
当社のお客様や近隣の方など予想外に多くの方にご来場いただき
私がこのスペース設置の経緯をお話ししたあと、タカネ電機の
簑原社長に乾杯の音頭を取っていただき、宴は和やかに進行しました。

私は当社の地域活動はまだまだ不十分と思っており
今後「らくらす」を色々な場面で活用して、地域とさらに接触を
図ることなしに、会社理念にある「地域に必要とされる企業」を
実現させることは難しいと確信しています。


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くらら稲田堤

  • 2011年11月22日 21:35

当社には多摩区菅仙谷に社有地があり、約25年前に
そこに独身寮を建設して企業に賃貸していましたが
解約になったあと、ベネッセコーポレーションが
老人ホームとして借りることになり2000年7月に
改修工事が終わり「くらら稲田堤」がオープンしました。


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私が入社したころ、川崎市から収用の代替地として
昭和30年代に取得した菅の山林をいかに開発するかが
最大の経営課題で、その後周辺の取付け道路の買収に成功
この地に賃貸建物が建設できるようになったのです。

2000年は介護保険制度が施行された年で、ベネッセの
高齢者施設の運営もこの前後から始まり、「くらら稲田堤」は
6番目の有料老人ホームだったのですが、現在ベネッセでは
全国で約200ヶ所のホームを運営するに至っています。


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今年の夏ごろベネッセから大幅な施設の改装を行いたい
という話がありました。空きが3部屋になってその募集も
競争の時代に入り、少しでも見学者に好印象を与えて
入居を促進したいというのも理由の一つのようです。

基本的には内部の床や壁・天井を張り替え、食堂は
障子を入れるなどして和の雰囲気を出すようにしました。
床を塩ビシートからじゅうたんに張り替えたのは
入居者が転んだときの骨折防止の対策です。


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外構はアプローチや花壇を整備して、建物の裏側に
野菜作りのための小さな畑も設けました。35室の
「くらら稲田堤」はベネッセの老人ホームの中では小さい方で
それだけにアットホームな雰囲気が評判のようです。

改修工事は入居者が普段の生活を継続するなかで行われ
今月中旬に無事完成。先日挨拶に伺うと「普通は家族から
何かしら苦情が出るものなのに、今回苦情は全くなかった。
空き部屋も工事中に全部決まった。」とホーム長の川口さんから
お褒めの言葉をいただきました。

このような種類の改修工事に職方が慣れてきた、という
工事担当の話を聞きながら暮れかけた菅仙谷を後にしました。

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