- 2016年11月27日 09:56
建設業が3Kと言われてから久しいのですが、神奈川県では
それを払拭するべく「建設ステーション元気アップコンテスト」
を毎年行ない、建設現場での創意工夫を表彰しています。
当社は昨年「コンクリート祭り」で応募したところ、奨励賞を
いただきました。今年度は17回目を迎えた「夏休み工作教室」
で再び応募したところ、コミュニケーションアップ賞を受賞し
一昨日横浜で表彰式がありました。
会場は日本大通り駅で降り地上に出るとすぐの横浜情報文化
センターで、ちょうど神奈川県庁の斜め向かいです。
この建物は関東大震災後の復興事業で昭和4年に「横浜商工奨励館」
として建てられ、昭和50年代に商工会議所が移転したあと20年間の
空き家を経て、平成12年に旧館部分を残しながら後ろに12階が増築され
ました。旧館は横浜市認定歴史的建造物に指定されています。
改めて見るととても重厚な設計で、西欧建築をうまく取り入れ
昭和初期の作品では代表的なものの一つでは、と感じました。
古い建物が次々に建て替えられる昨今ですが、横浜市は
よくこれを残してくれました。
さて今日はロータリー財団100周年を記念してのシンポジウムが
東京駅前のJPタワーであり、国際親善奨学金で留学し、国連や紛争
地域等で活動を行っている学友が集合。(緒方貞子さんもその一人)
会場は昭和6年に建てられた東京中央郵便局を再開発した
ものです。平成19年に郵政が民営化され建て替え計画が進み
ましたが、昭和初期の貴重な旧庁舎を保存して重要文化財に
という運動が起き、外観は保存・再生され38階建てのビルに。
中に入ると新しい建物との間が大きな吹き抜けになっていて
様々な店舗がクリスマス商戦を繰り広げていましたが、残されたのは
建物の一部なので文化財の指定は受けられませんでした。
このような形は本来の意味の保存とは異なりますが、昭和初期の
名建築を形だけでも残す手法としてよしとすべきでしょうか?