- 2016年8月27日 16:05
7月にERAの全国大会が行われたときの分科会の
講師の一人が滋賀県の㈱ピアライフの永井社長でした。
魚屋の長男に生まれた永井さんは家業が嫌で?家を
飛び出し、入社した不動産会社が破綻しかけ社員が
2人に減り、そこから経営を引き継ぎました。
そして26年後、いまや大津市を中心として不動産の
売買仲介、賃貸仲介、建築リフォームを3本柱とする
社員30名の地域一番店に成長しました。
京都駅からJR湖西線に乗り換えて、右手に琵琶湖の
遠景を眺めながら約20分、そこからタクシーという立地です。
8年前までカーディーラーだった本社はいま改装中でした。
私たちはカフェスタイルの南国風のスペースに通され
まず約40種類の飲み物のオーダーを聞かれました。
不動産購入や引っ越しは人生の一大事。その打合せに
ふさわしいお客様がリラックスできる場所にしたそうです。
もと修理工場だったところは、建築の材料や什器の展示
スペースとして利用しています。(こちらも現在改装中)
私はこれを見て当社も施工する賃貸建物の材料をお客様に
カタログから選んでもらうのではなく、現物を展示して
その中からチョイスしてもらう場所作らなければいけない、
と痛切に感じました。
また70人の会議ができる場所はコミュニティホールとして
無料で地域の人に貸出し、自治会のイベント、子供の英会話や
ヨガなど週の半分くらいが外部の利用で埋まっていました。
さらに社員は能力向上、接客サービス向上、IT活用など
10を超える社内プロジェクトに参加して業務改善や資質向上
を図り、定期的に成果を発表しているのです。
社長の口癖は「私はせいぜいあと10年だが、皆はあと何10年?
その将来を自分たちで良いものにして行こうよ!」というもの。
私は以前掲げた「社員自ら考え、自ら行動しよう」を思い出し、これが
看板倒れにならないよう、早急に仕組みを作らねばと強く思いました。
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