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熊澤酒造

  • 2016年8月 5日 18:36

ある会社主催の社長会の暑気払いが県内の酒造りの
蔵元で行われるという案内があり、当社のお客さんや
私の知合いも来るということを聞き、参加することにしました。

参加者は茅ヶ崎駅に集合して、そこからタクシーに
分乗し、10分くらいで会場の「熊澤酒造」に到着。
まず通されたのが大正時代の酒蔵を改造した場所でした。


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創業は明治5年。酒蔵など元々あった建物も一部
ありますが、それ以外は古い民家を移築したものを
レストラン、カフェなどに利用していました。

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     醸造施設を案内する熊澤社長

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建物だけでなく、内装、家具、絵画などのインテリア
またテラス席などのエクステリアがとても良く調和
しているので、ここの社長にデザイナーが入っているのか
聞くと自分と友人で作ったというので驚きました。


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現社長の熊澤さんは6代目。彼の父親は酒蔵を継がず
スイミングスクールやテニススクールを始めたそうです。
熊澤さんがアメリカ留学から帰国したとき、祖父が
事業を断念しようとしていたところで、懇願されて経験の
全くないまま24歳で後を継ぐことになりました。


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就任後まず安いお酒から高級な吟醸酒に特化しようと計画。
たまたま地ビールブームが起こり、「湘南ビール」の生産を始めたら
よく売れてブームは去っても新規事業のための資金がプール
できたそうです。

当時酒屋の下請けで作っていた「湘南ほまれ」をやめて
5年の研究の末、「天青」という新ブランド酒を誕生させて
これが成功。レストランやカフェを併設したのは、人々にまず
この場所に来てもらうことが目的で、営業部は廃止したとのこと。

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   ギャラリー「Okeba」の入口

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その後ビールの酵母でのパン作りや、ハム・ソーセージまで
手を広げ、5年前には地域のアーティストの作品を展示販売する
ギャラリーを設置。伝統を受け継ぎながら、それを時代に合ったものに
見事に転換した素晴らしい例を体験できたひと時でした。

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