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2016年3月 Archive
コミュニティ・カフェ
- 2016年3月31日 11:04
昨日、武蔵新城から徒歩3分の賃貸マンション
「セシーズイシイ7」の1Fに、オーナーの石井さんが
運営するカフェ「新城テラス」がプレオープンしました。
この建物は1991年に当社の設計・施工で建てられた
ワンルーム中心の62戸と店舗があるマンションですが
昨年、ブルースタジオの設計で大改修が行われました。
この改修は建物外部のメンテナンスとともに
1F共用部の大きな改変が目的で、エントランスは
黒を基調としたデザインで見違えるようになりました。
バックヤードの倉庫・駐車場はイベントスペースと
パン工房に、そして管理会社の事務所だったところに
コミュニティ・カフェをオープンさせたのです。
地域との交流は昨年暮れに建物の改修が終了したときから
始まりました。年末には1F共用部のコンクリートの床を
部分的にモザイクタイル貼にして、それを入居者や近所の人と
共同作業で貼ったのです。
明けて1月には"武蔵新城の手づくりの暮らし"をテーマにした
マルシェ「パサール新城」を開催しました。地元野菜の直販
を始め、手作りのパン・クッキー、アクセサリー、生花、革小物
などお店が出て、300人近くの人が訪れました。
また2月にはイベントスペースの名前や、どのようにして
地域とのコミュニケーションを図るかを関係者がグループに分かれて
色々な意見を出し合うブレーンストーミングが行われましたが
皆自分が住む気持ちになって熱心な討論が行われました。
さらに今月、当社が行っている「オーナー座談会」を現地で行い
このプロジェクトの目的を石井さんに解説していただきました。
各種のイベントで人と人とのスパイラルを作る、その人たちが
街のファンになる、結果としてマンションの価値が上がり空室率が減る。
ここまで賃貸経営に打ち込む若きオーナーの姿に皆が感銘を受け
私も「自分にできるだろうか?」と自問しながら会場を後にしました。
日本でいちばん大切にしたい会社
- 2016年3月18日 17:57
昨日は川崎中原ロータリークラブで高津区にある
日本理化学工業を見学しました。この会社はチョークを
主に製造し「日本でいちばん大切にしたい会社」という本に
取り上げられ、一度訪れたいと思っていた企業です。
会社の食堂に集まった私たちを迎えてくれた84歳の
大山会長は1時間立ちっ放しでお話しをしてくれました。
昭和35年に養護学校から2人の生徒の職場体験を依頼され
2週間の実習が終った後、従業員から「あの人たちを雇えないか」
と訴えられ雇用したのが始まりで、今は83人の社員のうち
61人と7割以上が知的障害者です。
多くの人を雇用するようになったきっかけは、ある寺の住職の
「人の究極の幸せは『愛されること、褒められること、役に立つ
こと、必要とされること』の4つなのです。」という言葉でした。
施設で大事に面倒を見てもらうより、人に喜ばれるものを作り
社会から必要とされることが障害者の幸せにつながる・・・
大山さんは障害者に働く場を提供しようと決意したそうです。
養護学校の生徒に春夏2週間の実習を行って、その中から
希望者を採用します。一般に障害者が作業所に通ってもらう
額は月1万円程度ですが、ここでは12,3万円。さらに人を
教えられるようになると、班長となり約17万円もらえます。
また一人の障害者が福祉施設で過ごす場合、国の負担は
平均年間500万円。雇用によってこの分の社会貢献をしたと
評価され、2009年には渋沢栄一賞を受賞しました。
工場内に入ると皆とてもスムーズに業務をこなしていて
元気に挨拶してくれる人もいました。週休2日制ですが
毎月第3土曜日は勉強会を行い、向上を目指しています。
障害者雇用は本人の幸福のみならず、社会貢献にもつながる。
私たち職業人は今日気づかされたことを理解するだけではなく
実際に行動していかなければならないと感じました。
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