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2016年2月 Archive

バヌアツ支援の旅

  • 2016年2月20日 10:30

南太平洋の80の島々からなるバヌアツ共和国。
人口は約25万人、中原区とほぼ同じです。フランス、
イギリスの共同統治から独立したのは1980年でした。

川崎北ロータリークラブを中心に私の所属するクラブも含め
2001年からこの国へ顕微鏡など医療器材の寄付を行ない
2012年には川崎市から譲り受けた救急車を国立病院に
寄贈しました。今回は2台目の救急車の贈呈です。


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        バウアーフィールド国際空港

オーストラリアのブリスベン経由で首都ポートビラのある
エファテ島に到着すると、気候は日本の8月くらいの感じで
蒸し暑く、小さな空港にはエアコン設備がありませんでした。

翌日私たちはビラ国立中央病院へ向かいました。立派な
RC造の検査棟は、日本のODAで一昨年完成したもので
どこが施工したのか興味を持ち聞くと日本のゼネコンでした!


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             ビラ国立中央病院

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昨年3月のサイクロンの際古い病棟が被害を受け、新築した
検査棟のエントランスを臨時の病室に利用したそうです。
日本は資金援助だけでなく、青年海外協力隊のメンバーも
30人以上が駐在し、この病院にも数名が派遣されていて
この話は彼らから聞きました。

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           日本の援助で新築した検査棟

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          エントランス部分

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        2001年に寄贈した顕微鏡


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              従来からの病棟

贈呈式では健康省の次官より「2020年にはバヌアツから
マラリアが撲滅されるでしょう」という挨拶があり、その達成に少しでも
このような私たちの活動が貢献できれば幸いだと感じました。

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政府開発援助ODAを調べると毎年1兆円前後を拠出している
のです。図らずも今回その現場に接する機会に恵まれましたが
私たちは税金の使い道をもっと知る必要があると思います。

島内を一周すると、海外からはオーストラリアからの観光客が
少し見受けられる程度でした。昨年末NHKでバヌアツの特番が
放映され、タンナ島にある「世界で最も火口に近づくことができる」
火山が紹介されましたが観光開発の余地はまだ残されています。


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船で湾内を回ったとき、サイクロンで被害を受けた船舶が何艘も
そのまま放置されている光景を目にしました。国もそうですが
個人レベルでもできることが多いことを訪れて肌で感じました。


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ドイツ大使館

  • 2016年2月 5日 20:35

昨日、私たちのロータリークラブは広尾のドイツ大使館で
移動例会を行いました。事務所棟は2005年に耐震性向上
のため改築されたもので、ホールの大きな吹き抜けが特徴です。

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ヴェアテルン駐日大使のお話のテーマは「難民問題」。
「ドイツへの難民は昨年100万人を超えた。これはシリアの
内戦が激化したこと、北アフリカや南スーダンの状況が
悪化したこと、ドイツは政治・社会的に安定しているので
難民が見て理想的な場所なこと」大使はこう述べました。

「どこまで受け入れ可能か、子供の教育は十分できるのか
国内には色々論議はあるが私は『できる』と確信している。」
その理由を語る大使の言葉に私はとても納得しました。


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「私たちの数百年の家族の歴史の中で先祖の誰かが追放や
迫害を受けたような経験を持っている。戦後には旧ドイツ領
の難民、ベルリンの壁崩壊後は東欧諸国からの難民。つまり
助けられたり助けたり幾度も先祖が経験しているのだ。そして
その結果としていまドイツは豊かな国になっている。」

150年前まで鎖国を行っていた日本。海に囲まれて他民族からの
攻撃に晒されず大移動もなく過ごしていた私達。第二次大戦の
同じ敗戦国同士ですが、そのルーツの違いを知らされました。

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治安への影響についての質問に対し大使の答えは「ドイツ国民の
犯罪率と難民のそれとは変わらない」。難民の子供に対するいじめの
問いに対しては「従来から移民は社会の構成員なので、それに
よるものは無い」と自信に満ちた答えに私は感銘を受けました。

例会の後は大使館の庭園ツアー。4000坪を超える敷地は元は
小泉策太郎という政治家の邸宅で、1957年には大使公邸が、
事務所棟は1960年に完成し、公邸は今でも使用されています。

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庭園は飯田十基という造園家が改修にあたりましたが
以前からあったあずまや、鐘楼はそのまま残されていて
全体として和風な趣きを感じさせます。

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当クラブ推薦のロータリー青少年交換で1年間ドイツに
留学する高校生も大使に拝謁。親しみはあっても遠い国
だったドイツがとても身近に感じられた一日でした。

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     大使と岩木さん(青少年交換学生)

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