Home > 田園調布の住宅

田園調布の住宅

  • 2015年10月 1日 16:27

先月の24日、施工中だった田園調布の住宅が完成し
引き渡しを終えました。当社では過去、駅の東側と
多摩川駅に近い所で住宅の施工をしたことがあるので
この建物の施工は田園調布で3軒目になります。


田園調布 (1).jpg


田園調布 (2).jpg
         宝 来 公 園

東横線の田園調布駅を下り、駅前から放射状に延びる
銀杏並木はいつ来ても美しく、一瞬日本にいることを
忘れさせるほどです。宝来公園からほど近い立地は
周囲に緑があふれ静寂に包まれています。


田園調布 (6).jpg


敷地は道路面から傾斜があるので、鉄筋コンクリートと
木造の混構造の3階建てですが、2階建てに見えます。
細部まで徹底的にデザイン性を追求された設計で
正直、建物が無事竣工してホッとしています。


田園調布 (3).jpg


この地の開発は大正7年、明治の大実業家・渋沢栄一が
理想的な住宅地「田園都市」を開発しようと田園都市㈱を設立。
大正12年から分譲が開始、13年には駅舎が建設されました。

従来の駅舎は1990年、駅の地下化のため一旦解体され
2000年に復元されました。(現在駅としての機能はありません)
私はこの駅舎は街のシンボル的存在なので、同じ形に復元された
ことで、田園調布のイメージも変ることなく保たれたと思います。


田園調布 (4).jpg


田園調布 (5).jpg


駅前にある「田園調布の由来」という碑(昭和34年建立)には
「全体を明るく美しいものにする為、建築に関し色々な
申し合わせを固く守り、道路との境界には一切塀など設けず
花垣か生垣にすることを厳格に実行した」と書かれていました。

「田園都市」とはイギリスのE・ハワードが提唱した考えで
大都市の周辺に設けられた都市を、公園や緑地などで囲み
田園と都市を融合させようという意味合いです。


田園調布 (7).jpg

実際の街づくりで栄一の息子、渋沢秀雄は元祖のイギリスより
サンフランシスコ郊外のセント・フランシス・ウッドという町が
気に入りモデルにしたそうです。一度そこを訪れてみたいものです。

StFrancisWood_photo.jpg
      セント・フランシス・ウッド

StFransisW.gif

Home > 田園調布の住宅

Search

ページ上部へ戻る