- 2015年5月 7日 19:07
青山の"奇跡のレストラン"「カシータ」のオーナー、
高橋さんの講演を聞くチャンスが先月下旬にありました。
この日集ったのは建築業者で、高橋さんは10年前に
東京郊外に自宅を建てた時の話をしました。
工事中、現場に打合せで呼ばれて行くと、3台分の駐車場は
一杯で停められず、雨の中外で作業している人に挨拶しても無言。
「仕事に真剣」でも「お客様に真剣」とはいえない態度。
業者は"いい家を建てたい"だが自分は"いい家に住みたい"。
1年後に不具合があり営業所に電話すると「担当者名は?お宅の
電話番号は?」と聞かれたとのこと。カシータでは毎日100人中
30~40人のお客に1階の入り口で名前を言って挨拶をしている。
建築業界は3,000万円の顧客の情報がどうして分からないのか?
「日本で一番お客目線でない業界は賃貸ビジネス?」と不動産業
にも言及。高橋さんは青山のビルを3フロア借り、10年で1億位
家賃を払っているが、大家からお礼を言われたことが無い、と。
他業種での高橋さんの驚くべき体験は「リッツカールトン大阪」。
ここへ泊る時いつも名前で挨拶されるが、ある時チェックアウト
のためフロントへ向かう途中、ある部屋でスタッフがベッドを
直していたので「ご苦労さま」と声をかけ、通り過ぎると後ろから
「高橋さま、いってらっしゃいませ!」という声がした!
連休の初日、私は「カシータ」に午後6時半の予約を入れました。
約1時間前に建物の前に着いてテナント案内板を見ていると
「市川さま、こんにちは!」と呼び掛けられたのにはビックリ!
なぜ分ったのか聞くと、当社のHPで私の写真を見たとのこと。
3階のフロアでは色々なスタッフに名前を呼ばれ笑顔で挨拶され
席に着くと、ナプキンに私の名が刺繍してあります。皆お客に
気持ちよく過ごしてもらおうと強く心掛けていることが伝わります。
高橋さんは"伝説の工務店"を作るのは簡単なのではないか?
と言われました。この強いおもてなしの気持ちを全員が持ち
それを持続すれば、道は遠くても夢ではないかもしれません。
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