- 2015年4月 5日 18:14
当社では横浜・鶴見区岸谷で昨年末から
ブルースタジオの設計による築20年の賃貸マンション
"ensemble KISHIYA"の改修工事を行っていましたが
この度完成を迎え、見学会を開催しました。
5階建て42世帯のこの建物は京急の生麦駅から
徒歩7分という立地ですが空室率が40%を超えたそうで
今回の目標は共用部を魅力的なものにして専有部の
価値を上げること、ということを「コモンダイニング」で
設計の担当者から説明を聞きました。
このスペースはオーナーの子会社の事務所だったところで
キッチンと大きなテーブルを入れて、少し前に現入居者と
新しく入る予定の人の交流会が行われたとのこと。
ここから出られる広いテラスは建物のエントランス
からも入れます。これはすぐ前に保育園の送迎バスが
止まるため、お母さんたちが集まれるようにしたのです。
また35台分あった駐車場は11台に減らして
その跡地にはバーベキューガーデンを作り、その先には
芝生を貼り、中央にはクリスマスツリーにもなる
シンボルツリーが植えられています。
約56㎡の3DKだった部屋は1LDK+αにリニューアル。
玄関の土間は自転車が2台置けるほど広く、ウォークイン
クローゼットも兼ねています。流し台の脇は作り付けの棚と
天井から棚板が吊るされ、とても使い勝手が良さそうです。
私はエントランスをなぜオートロックにしなかったか
最後に質問しました。担当者から「オートロックは建物を
周囲の人たちから分断してしまうので」という返答を聞いて
私は目から鱗が落ちる思いがしました。
建物内にコミュニティをつくり、それが地域に向かって
開かれていること。これこそブルースタジオのテーマで
賃貸建物を魅力あるものにする核心なのです!
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