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2014年12月 Archive
リノベーション
- 2014年12月17日 08:16
昭和も終わり頃のバブル期、今と同じように
建築費がとても上昇した時期がありました。
今と違うところは家賃もかなり上昇したことです。
当社ではその対策として、九州方式と言われていた
RC造のローコスト工法に取り組むこととなり、大分の
飯田建築設計事務所へ数名が研修に行きました。
平成元年、新城倉庫の一角にこの工法によるRC造の
マンション「うばしまハイツ」が誕生しました。
間取りはベランダ側に和室と洋室の6畳、真ん中にDK
廊下側に4.5畳を配置するという当時の典型的な3DK。
当時の賃貸マンションはこの3DKか、2DKが主流でした。
それが現在ファミリータイプは2LDK や1LDK,へ人気が
移りました。3DKのままだと半年、1年空く場合もあります。
ということでまず空室の403号を水回りも取り替えて
2LDKにリニューアルしました。続けて空いた2つの部屋を
今度は従来にないタイプを二人の建築家に設計を委託。
条件は"仕事を持つカップルが快適に暮らせる住まい"と
"20年経っても古さを感じさせないデザイン"です。
まず302号は玄関脇が区切りのない開放的な多目的室で
住戸の中心にコアとしての個性的なカラーリングの
寝室を設け、リビング・ダイニングとの間の3本引き建具を
開ければ一つの空間になります。
401号は基本的には大きなワンルーム。幅広のキッチンと
ケアキのテーブルを中心としたLDKと寝室は、カーブした
カーテンで仕切ることもできる大空間です。床もモルタル
のまま、他では見られないデザイン空間を実現させました。
このようなリノベーションにより生まれた賃貸住宅の質は
分譲に優るとも劣らないもので、私たちは質の高い住まいを
求める層が必ず存在することを確信し、2か月の内覧期間の後
家賃を従来より2割アップさせて募集を開始する予定です。
メイカーズベース
- 2014年12月 5日 18:28
かつて当社ではふつうなら建設会社では外注している
木製建具を社員職人が自社製作していました。さらに私が入社した
頃まで材木についても同様で、原木を購入しそれを製材して
在庫し、直営で木材事業を行っていたのです。
かつての製材所(昭和55年頃)
もちろん現在木製建具は100%外注で、旧建具工場では
ミスタービルド中原が発注する仕事を、当社のOB職人が
一人細々と行っていましたが、それも今年で終了しました。
この建具工場を新サービス推進のコンサルをお願いしている
F-INCの萩原さんに見てもらったら、この木材加工の機械を
使いたい人たちは結構いる、と言われたのです。
論より証拠、先週都内でこのような設備のあるところを
案内してもらいました。目黒駅近くの「メイカーズベース」は
もともと3階建ての工場を「モノづくり」に携わる人たちが
自由に利用できる施設にそっくり転換したものです。
まず入り口にあるのが木工スタジオで、当社の建具工場より
一回り小さい感じで工作機械といくつかの作業台が並んでいました。
その奥は金属加工のできるスペースで鉄骨工場のミニ版です。
また入口左は陶芸のスタジオ。ちょうどろくろを回している
人がいて照明器具の笠は陶器、多分ここで作られたものでしょう。
中原地区で陶芸をしたい人はどこまで行っているのでしょうか?
2階は受付カウンターのほか、3Dプリンターのあるデジタル
スタジオとミシンがたくさん並んだテキスタイル、縫製スタジオ。
3階はギャラリーとカフェスペース。このリンゴ箱でできたような
キッチンは目からウロコで、私もDIYで作りたいくらいです!
昨年8月にオープンしてからの会員数を聞くと、プロから
アマまで約2,000人。しかも広告はせず、すべて利用者の口コミ
とは驚きました!「ものづくり」にチャレンジしたい人たちがそれほど
多いのなら当社の新城倉庫を改修して「中原工房」を立ち上げ
是非その拠点にしたいという気持ちが沸々と湧いてきました。
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