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上野の森と北斎展

  • 2014年9月29日 10:19

上野でボストン美術館の北斎・浮世絵展があり
先週末初めて「上野の森美術館」を訪ねました。
この展覧会は昨年末、名古屋を皮切りに神戸、
北九州と廻って9月からここで開催されています。

ボストン美術館は日本美術のコレクションでは
世界有数だそうで、その中には4年前にたまたま
私が購入した復刻版「諸国瀧廻り」のオリジナルも
含まれていて、東京での開催を待っていました。


上野の森 (1).jpg
           「美濃国養老の滝」

上野駅の公園口に出ると少し風景が変った感じがしました。
駅前の映画館が入っていたビルが、ガラス張りのモダンな
建物に建て替えられたのです。事業主は矢島建設、そして
三菱地所がマネジメント支援となっています。


上野の森 (2).jpg

上野の森 (3).jpg

興味を持ち調べると、この会社は1917年に創業された
資本金5000万、社員15人の建設会社。銀座7丁目の本社は
自社ビルのようで、大家業が主の?建設会社なのでしょう。

上野駅を右手に見ながら長い歩道橋を上がると
東京文化会館に出て、そこを左に曲がると美術館にたどり
着きますが、駅側から見て気が付きにくい建物です。

上野の森 (4).jpg


上野の森 (5).jpg


ボストン美術館には5万点の浮世絵コレクションが
あるそうです。90歳という当時としては稀な長寿、しかも
晩年まで創作活動を続けた北斎は、それだけでも比べるものが
ないのですが、これだけの作品がアメリカに流出したのは
当時の日本での評価は低かったのでしょうか。

上野の森.jpg


チラシには本格的な北斎の回顧展を開いたのは120年前の
ボストン美術館が世界初と書かれ、載っている絵のなかで
左上の「諸国瀧廻り」の2枚が大きく目立っています。

このシリーズ8枚は何度見てもその構図と色彩感が素晴らしく
私はよく知らずに復刻版を偶然手に入れましたが、北斎の中でも
白眉なものなのかもしれません。

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