- 2014年1月 7日 19:45
暮れも押し詰まった28日、数年ぶりに沼津にある
淡島ホテルに行ってきました。当社がこのホテルの会員に
なってからもう20年になります。
このホテルは当時、旧東京相和銀行がバックとなり
西伊豆の駿河湾に浮かぶ周囲2.5㎞の無人島「淡島」に
ヨーロッパのリゾート地にあるようなホテルを模して
日本にはないような会員制ホテルを建てたのでした。
この銀行の会長だった長田庄一氏と当社の会長がたまたま
戦友という縁で銀行とも取引が始まり、淡島ホテルの会員権も
購入することになったのです。
宿泊者はまず陸地側のサロンの前に車を止め、ゲストルーム
で船が来るのを待ちます。到着後ベルボーイの案内で乗船し
"数分の航海"に出るのですが、初めて行ったときにはここから
日常から脱した別世界への期待感が高まるのを感じました。
ホテルのやや狭い入口を抜け、大きな天窓のある
エントランスホールに出るとピアノの音が聞こえました。
その奥の緩やかな階段の途中にある小さなステージからです。
さらに階段を上がったところはギャラリーで、ゴーギャンや
ロダンの作品が無造作に置かれているのですが、私が初めに
行った頃、ゴッホの初期の絵画があったのには驚きました。
部屋数は60室ですべてスイートルーム。全室バルコニー付きで
そこから富士山が見えます。クロゼットには個人に合うサイズの室内履が
用意され、何よりも12歳未満の来館を断っているのが気に入っています。
銀行が破綻した後スタッフの数が減って、前回訪れたときは
サービスの質がかなり低下していました。当社ではお客様の
ご招待も多いので東京の営業所へ苦情を言いました。そのせいか?
今回は以前のようなサービスの不備は感じられず、レストランでの
食事も満足のいくものでした。
今ではネットで誰でも予約できるホテルになり、会員としては
文句の一つも言いたいところですが、子供の来館制限など
今の雰囲気を保ってくれれば、よしとしなければならないでしょう。