- 2013年11月23日 16:09
国際基督教大学(ICU)で私たちのロータリークラブの
移動例会が21日に行われました。今年当クラブは
ICUの大学院に学ぶ、ロータリー平和フェローの米国人の
クリストファー・ケイドさんのホストクラブになっています。
ロータリー財団が設立した平和センターは、ICUほか
世界の6つの大学で平和や紛争解決等の国際問題研究を目的に
毎年100名以上のフェローを選出し、授業料や生活費を
支給しています。ICUには2002年に大学院の修士課程に
設置され、毎年10名位のフェローを受け入れています。
この日私たちはICUの60周年記念事業として建設され
ロータリーも資金の一部を寄付してできたダイアログハウスで
昼食を取った後、平和センターの方やケイドさんのお話を聞きました。
ケイドさんはテキサスの大学を出てニュ-ヨークの
ロースクールで学んでいたとき、学校から十数ブロックしか
離れてなかったワールドトレードセンターでの飛行機テロに
遭遇したのがきっかけで、平和を研究テーマにしようと思ったそうです。
例会終了後私たちはキャンパスツアーに出かけました。
ダイアログハウス内の国際会議ができる(3か国語の同時通訳可)
会議場を見学、外に出ると「Participate!(参加し敢行しよう)」
という東ヶ崎初代理事長(日本人で初めての国際ロータリー会長)
が掲げたテーマが石版に刻まれていました。
次に昭和初期に実業家の別荘として建てられた泰山荘を見学。
紅葉に映えるこの建物の一帯は素晴らしく、茶室、書院、表門
など歴史的価値が高く、国の登録有形文化財になっています。
校舎の本館は昭和16年に着工した旧中島飛行機の研究所を戦後
ヴォーリズが改修設計したものを未だに使用。その後耐震補強を含む
改修工事が行われ、とても70年を経た建物とは思えませんが
建て直しの話があるそうで、もしそうなったら大変残念です。
これだけ自然の残っている環境で学ぶ学生数はわずか3,000人。
私は日本の大学の中でも特異な存在であるICUと関わりを
持てた幸運に感謝するとともに、ぜひこの勉学の環境を将来とも
残してほしいと切望するものです。