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2013年4月 Archive

コンクリート祭り

  • 2013年4月30日 14:22

当社では知的障害者のNPOの支援バザーを
平成21年と23年に実施しましたが、今年は子供たちに
建築の一端、特にコンクリートに関するものに
触れ合ってもらう「コンクリート祭り」を開催しました。

主な内容はコンクリートに触れて手形を作ること
コンクリートミキサー車を含む建設重機に乗ること
4種の職人さんに扮する社員を見つけるスタンプラリー
そしてお餅やフランクフルトなどの模擬店です。


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集客方法は周囲の5つの小学校でチラシを配布して
もらったのですが、それだけで本当に来てくれるのか
という不安は、開始直前に見事に吹き飛ばされました。

9時半くらいから人が集ってきたので、定刻の10時前に
開場するとドッとたくさんの人が一度に会場になだれ込み
場所が狭すぎたかと一時は思うほどの混雑ぶりでした。


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子供たちの目的はスタンプラリーの景品のコンクリート
ミキサー車のミニカーだったようで用意した100台は
あっという間に無くなり、慌てて景品をお菓子に変え
スタンプラリーの台紙を増刷しました。


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スタンプは型枠、鉄筋、設備、電気の4種の職人に扮した
社員を見つけて押してもらうのですが、子供たちに"発見"
され、台紙に押印する様子は中々ほほ笑ましいものです。

コンクリートの手形も100人分がすぐ無くなって
これも受け皿を買いに行って30人分を何とか集めて
追加に対応しました。

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模擬店はフランクフルトが初めに売り切れて、逆にワタ飴は
1つ作るのに3分位かかりだいぶ行列させてしまいました。

私たちが普段取り扱っているものに子供たちが触れて
喜んでくれるのはたいへん嬉しいことで、参加した社員もとても
楽しそうな様子でした。次回はより良い内容にしたいと思います。

ヤマトのDNA

  • 2013年4月24日 18:55

先日、城南友の会の講演会に出席しました。
講師はヤマトホールディングスの木川眞社長です。

ヤマト運輸が宅急便を始めたのは1976年でそれまで
民間で個人の荷物を翌日に配達することを考えた人は
いませんでした。それが現在ヤマト運輸の営業拠点は
国内4000か所で郵便局の2800か所を上回っています。


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今でも年5%伸びている宅配事業なのに、少子化により
将来成長は止まるものと予測して、すでに新たな方向を模索
している。順調な時に舵を切る、というのは中々できないことです。

その一つが「宅配から個配へ」。昼間行留守の家が多く
平均2割の持ち帰りがある。そこで前日夕方までに
配達予定をメールし、日時や場所を変更できるようする。

また東京から名古屋、大阪圏は当日配達をしていく。
これは増える通販商品への対応と、震災後企業は在庫を
各地に分散させ、配達時間の短縮が望まれているからです。


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さらに海外展開を加速させ、沖縄・那覇に拠点を作り
上海、香港、バンコクなどは翌日配達を目標にする。
これには驚きました。「同業他社を圧倒的に差別化する」
という目標は文句なく実現されるでしょう。

ヤマトの震災復興への取組みは素晴らしく、昨年度宅急便
1個につき10円の寄付を行い、総額が142億円になりました。
これは会社全体の利益の4割に当たるそうで、これほど
復興に金銭的な貢献をした企業を私は知りません。

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最後に地域戦略については6万人のドライバーが全国で
動いているというインフラを開放する、例えば一人暮らしの
高齢者の安否確認なども行なっていくそうです。

今後は利益の一部を「施す」従来のCSRから、企業と
地域社会が共同で価値を創出するCSV型で行う。
木川社長の話を聞いて「サービスが先、利益があと」
というヤマトのDNAが見事に受け継がれていることを知り
私はたいへん感銘を受けました。

しつけ教室

  • 2013年4月22日 11:57

当社が運営・管理しているペットケアマンション
「センチュリー等々力緑地」のエントランスで
昨日初めての「しつけ教室」が開かれました。

トレーナーは駒沢公園前にペットのための
コンサルティング店舗を持つ袴田恭司さんで
この日「生徒」になったのは4匹のワンちゃんです。


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まず参加者が困っていることを聞くと、チャイムが鳴ると
吠えてしまうということで、それは自分のテリトリーを
守ろうとする行動なので、「ダメ!」と叱っても言葉が
分からず逆に褒められていると取ってしまう。まず
そこはテリトリー外ということを分からす必要があるとのこと。

その訓練がエントランスのメールボックスの後ろの狭い
スペースを使って始まりました。まずトレーナー助手2人が
仁王立ちになって犬を奥まで追い込み、少しずつ離れていき
犬が戻ると再び奥へ追い込むと、そこに留まるようになります。

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その後「おいで!」と声をかけると喜んで飛んでくるので
撫でて褒めてやります。これを繰り返すことで
自分のテリトリーを認識し、誰が主人か分かるのです。
犬はある集団の中での上下関係を自然に判断しますが
自分を規制する人を一番上と判断するそうです。

次は散歩の練習です。こつは自分より前を歩かせては
いけないこと。リードを右手で持って左手は空けておいて
良く出来たときに撫でて褒めてやります。

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しつけ教室4.jpg

もし自分より前に出たら引っ張って戻すのでなく
くるっと歩く方向を変えて後ろに従わせる形にします。
これを繰り返すと不思議なことにトレーナーより
前を歩かないようになるのです!

私は短時間でペットが変わる様子を目の当たりにして
とても驚きました。これを多くのペット愛好家に体験して
頂きたく、この催しをこれからも行っていきたいと思いました。


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ミドリムシで世界を救う

  • 2013年4月 5日 14:08

先月届いた高校の同窓会誌に校長先生が
卒業生が興した会社が昨年暮れにマザーズ市場に
上場して、その祝賀会に呼ばれたことを書いていました。

昨日の小泉進次郎モーニングセミナーの講師は偶然
その卒業生、㈱ユーグレナの社長の出雲充さんでした。
この会社は世界で初めてミドリムシの大量培養に成功し
食品や化粧品、燃料などの事業化を目指す会社です。


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起業の原点は大学のとき訪れたバングラデシュ。
米や小麦はあるのに子供は栄養失調状態で、何とかこの
状況を救いたいと強く思い、東大から東京三菱銀行に入社後
1年で、想いの実現へ向けて周囲の大反対を押し切り退職。
しかし一時は貯金が32万円になるまで困窮したそうです。

植物と動物の中間でわずか0.1㎜のミドリムシは
栄養素59種類が含まれ、光と水とCO2があれば育ち
大量生産できれば凄い食糧資源となるのですが、微生物の
餌食になって大量培養に成功した人は誰もいませんでした。


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       出 雲 さ ん の 著 書

またスポンサー探しに大変苦労した経験から参加者に
ベンチャー企業に対して是非"リスクテイカー"となって
資金の出し手になってほしいと訴えていました。

新しいビジネスはスピードが肝心で、日本では現在特許の
審査期間が30か月かかり、これを11カ月に短縮しようという
目標はあるが全く未達成で、アメリカは22か月、中国18か月
韓国9か月と、この面でも大変後れを取っているとのこと。


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出雲さんは最後に大きな夢を語り、ミドリムシから取れる
オイルは著しく品質が良いことから飛行機の燃料に適し
「2018年までにバイオジェット燃料生産を事業化したい」と
力強く宣言、私もワクワクして応援したい気持ちになりました。

小泉議員は、いつものように講演のあと短い話をしました。
長嶋と松井の国民栄誉賞は、同世代の夢の共有であり、また
一時代が終わる寂しさがある。自分がニューヨークに3年いたとき
松井はヤンキースの4番打者で、五番街を「55」のシャツを着て
歩いている人を見て、どれだけ誇らしい気持ちになったか。


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ただ自分は考える。今後は十分"功成り名遂げた人"より
国民に勇気と希望を与える"無名の人"にこそ与えるべきでは
ないか、と。彼のいいところは、周りに流されず常に自分の
考えを持ち、それを表すことで、今回も感心させられました。

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