- 2013年3月22日 16:11
私は何年か前に「私の夢」という題で短いスピーチをする
機会がありました。考えた末話したのは「営業マンがいなくても
お客さんの方からやってくる会社になる」という内容でした。
昨日見学した浜松市の都田建設は正に「夢の会社」でした。
現社長の蓬台さんが入社したのは平成10年。3年たったら辞めて
独立するつもりだったのが、当時の社長から「夢をこの会社で
実現したら?」と言われて残り,平成19年に社長に就任しました。
蓬台社長は「社員をバーベキューに行かせよう」という本も
書いていて、就任の翌年に会社裏に350万円かけてバーベキュー
設備を作り、毎週木曜日の昼休みに費用1万円,1時間以内で
全社員が参加して行うようになり、私たちもそれを体験しました。
その週のバーベキューリーダーはメニューから買出し
調理の指示まで全て任されます。これは自分で考えて、自分の
すべき行動を取る恰好の教育機会になっているということです。
"社員が幸せになっていい人生を送ることが会社を成長させる"
が基本理念で、これが浸透するよう繰り返し議論するそうです。
全員で写真を撮る時の合言葉も「想いをひとつに!」という徹底ぶり。
会社の躍進のきっかけになったのは大きな失敗から。
ある住宅の工事中に施工のひどさに「この家を燃やしてほしい」
とまで言われ、お客さんをこれほど傷つけたことを悔いて
2度とこのようなことが起こさない、と全社で誓ったそうです。
現在モデルハウスもなくて年間100棟を受注していますが
私は会社自体がモデルハウスの代わりになっていると感じました。
会社は道路を挟んで事務所、インテリアショップが2つと
多目的ホールが点在していて、事務所の中を見せていただくと
まるでクリエーターのオフィスのような雰囲気と活気です。
現場見学会、家づくりセミナー、カルチャー教室など
毎日のように何かイベントが行われ、それに参加した人との
関係が広がり、仕事に結び付いていくのでしょう。
しかしこの会社の魅力は何と言っても社員。心からの
笑顔でお客でもない私たちを迎えてくれ、皆が本当に溌剌と
していて、こういう社員がいる会社に工事を頼みたいと
最後は私も思ってしまいました!
バスが出発するとき、色々な建物から社員が出てきて
私たちに大きく手を振ってくれたのにはまいりました。
私が夢見た会社は本当に浜松に存在したのです!
夢の実現への道は遠く困難なものでしょう。でもそれを
超えて進みたいという強い気持ちが沸々と湧いてきました。