- 2013年2月22日 09:14
昨年暮れに結婚した長女の夫の両親を
2泊3日で九州に訪ねました。先週金曜の夕刻
福岡空港に到着した家内と私は両親に再会して
一路、宿泊地の佐賀・嬉野温泉へ。
予約した宿は英国風な建物で、細部までなかなか
よく出来ていて、長崎のグラバー邸ではないですが
外国人の邸宅を保存して古くから営業しているのか
と思って聞くと、開業19年という意外な答え。
この温泉地のウリは「日本三大美肌の湯」。
確かにお湯はぬるっとした感触で他の温泉では
あまり経験したことのない種類のものでした。
翌日私たちは陶磁器の町、有田へ向いました。
まず県立九州陶磁文化館ではボランティアの説明で
館内を見学。江戸期の古伊万里はずい分ヨーロッパに
渡って王侯貴族を魅了したようです。
また東京の実業家が、収集した陶磁器を1万点以上
寄付してできたコレクションがあり現代ではパトロンが
貴族から経済人に移っているようです。
その後は伝統ある窯元を幾つか訪問。まず築150年の
建物に現在も当主が住んでいる今右衛門の古陶器展示館へ。
昭和天皇が訪米された際、フォード大統領へのお土産
としてここの花瓶が宮内庁に買い上げられたとのこと。
道路の向いには明治期に建てられた香蘭社の本社・
ショールームの洋館があります。ここの作品は明治から
昭和初期まで度々海外の万国博に出品し、グランプリを
受賞したそうです。
この通りはなかなか魅力的で陶磁器の窯元や年代の
古そうな店舗が軒を連ね、その割には観光客らしい人は
見かけません。やはり地元の人の案内がなければ
来られない場所でした。