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渋谷・松濤町

  • 2012年12月17日 22:48

今日、私は初めて井の頭線の渋谷から1つ目の
神泉駅で降りました。神泉というと東電OL殺人事件を
思い出しますが、ここは都内でも指折りの高級住宅地の
「松濤」へは一番近い私鉄の駅です。


シェ松尾.jpg


向かったのは高級フレンチレストランの「シェ松尾」。
今日は当社のエリアスタッフのメンバー5人の1年の労を
ねぎらうため、ランチをちょっと張り込んでみました。

「シェ松尾」の開店は1980年で、その後青山ほかに出店し
洋菓子店や惣菜の販売など一時はグループ全体で19店舗まで
拡大し、高級レストランの代名詞になりましたが、経済変動の
波を受け、2年前から経営母体が変わったようです。


シェ松尾2.jpg


シェ松尾1.jpg

大正末期に英国人により建てられたというこの店舗は
当時の雰囲気がなかなか良く残されていて、建物だけでも
一見の価値がありました。

今日のメインは真鱈のポワレと鴨胸肉のローストでしたが
前菜のフォアグラからの一皿一皿がとても美味しく
ゆったりとしたランチが終了したのは3時を過ぎていました。

レストランを後にした私の興味は、松濤の家並みです。
さすがに敷地の規模や、高級感のあるデザインなど
都内でもあまり見られないような大邸宅が隣り合っていました。


シェ松尾4.jpg


シェ松尾5.jpg

シェ松尾6.jpg

途中あった公園の名前は「鍋島松濤公園」とあります。
この地域には江戸時代に紀州徳川家の下屋敷があって
明治になり佐賀の鍋島家が譲渡をうけ、ここに「松濤園」
という茶園を開き、それが町の名前の由来になりました。
ここのお茶は一時東京中に広まったとのことです。


シェ松尾3.jpg


シェ松尾9.jpg


明治中期、東海道線の開通により静岡茶が入ってきてから
茶業が振るわなくなって果樹園に変っていき、大正時代には
次第に宅地として分譲されて、今の邸宅街が形成されたのです。

公園は鍋島侯爵邸の跡地です。帰りは東急文化村の横を通って
渋谷駅に出ました。渋谷の大喧騒の裏手の歴史ある住宅街が
一面の茶畑だった頃を想像するのも楽しいことです。

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