- 2012年1月16日 11:51
毎年恒例のERAの新春経営トップセミナーが
先週開催されました。まず安藤社長から国内外の
不動産市況について話があり、まずアメリカは
住宅問題が底を打ち、いま上昇傾向にあるそうです。
国内の状況は「二極化」つまり住宅立地や都市と地方の
地域間格差がさらに広がること。また賃貸住宅は供給が
需要を上回る一方、積極的賃貸派も増えており、安定経営の
ためには、仲介業から管理業に移行する必要があること。
また昨年のリフォーム市場は約6兆円で前年並みで
政府には中古ストックビジネスの支援の動きがあり
売買仲介とリフォームを結びつける「リニューアル仲介」
という新サービスをERAでは始めるとのことでした。
次は牧野知弘氏(オフィス牧野代表)の講演です。
今年は復興需要が本格化し、内需拡大に好影響が出る
また消費増税前の駆け込み需要が顕在化して明るい
要素が見られる。人口減少で賃貸建物は激戦になり今後は
顧客のセグメンテーションとプロモーションが鍵となること。
また液晶テレビの価格下落を例にとり需要の増加に
頼ってきた商品はすべて「コモディティ(汎用品)」になり
価格競争による消耗戦になるので、これから抜け出すには
顧客にとって「唯一無二のスペシャルな商品」を提供し
「ブランド化」していくしかない、と説きました。
これを「町の不動産屋」の立場で考えると何なのか?それは
すべてのステークスホルダー(売主・買主・利用者)に関わる
オーダーメイドのコンシェルジュとなり、町・建物そして文化を
いかにバリューアップするか・・・「町を育てて果実をとる」
戦略への転換が必要、と力説して終わりました。
これは当社の進むべき方向そのものであり、それを具現化
できるかどうかに、大袈裟ではなく当社の将来の浮沈が
かかっていると深く感じました。