- 2011年12月22日 09:03
少し前に駅前の本屋で「星野リゾートの教科書」
という本を手にして購入し、その後色々な機会に
この本の購読を社員に勧めています。
軽井沢の老舗温泉旅館の4代目の星野佳路社長が
日本各地で高級リゾート施設を運営、それも多くは
業績不振の施設の再生を主とする企業、星野リゾートを
設立したのは1995年です。
その成長の背景には、星野社長が実践した「教書通りの経営」
があって、参考にした約30冊の本と実践の事例を紹介し
「教科書通りでうまくいかなかったら、それは理解が不十分で
取組みが徹底されていないから」と言い切っています。
本にも出ている「星のや京都」は嵐山の元は江戸の豪商の
私邸で明治から100年続いた旅館を星野リゾートが買取り
再生し2009年秋にオープンした施設で、外国人もターゲットに
建物を全面改修している様子が以前テレビ放映されていました。
強風のなか渡月橋を渡ると、船着場が見えてきますが
「星のや京都」はここから始まります。小さな舟に乗った
3組の客の席には膝掛け毛布と湯たんぽが置いてありました。
もう紅葉は終わりかけている静かな嵐山峡を
舟はゆっくり進むこと約10分、左手の小高い崖の上に
和風の建物が見えてきてその下にはお迎えが出ています。
舟を降りて石段を登っていくと小さな池のあるやや洋風な
中庭に出ます。その右側にはフロントのある小さな建物が
ありますが、そこを素通りしてさらに奥の建物に直行して
部屋の中でチェックイン。
渡月橋の船着場から、半纏を着た若いスタッフが
お客さん一人ひとりに付いて部屋まで同行して、お茶の
用意もしてくれます。物腰はとても丁寧で笑顔を絶やさず
何かユニクロのお店のスタッフと共通したものを感じました。