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2011年12月 Archive
年末の引き渡し
- 2011年12月29日 18:44
今年も終わりに近い12月の22,23,24日と続けて
3棟の木造建物が完成し、引き渡しがありました。
まず22日は当社でいま"売れ筋"のメゾネット賃貸の
「SKメゾネット」。2LDK5戸は完成の1か月前には
全戸申し込みが入りました。武蔵新城駅から徒歩5分という
立地もありますが、メゾネット賃貸の人気を示しています。
この建物は当社不動産部の管理なのでホッとしています。
先日オーナーにいろいろとお話を聞かせていただき、内容は
来月号の「ジェクトニュース」に掲載される予定です。
23日は日野市のK邸の引き渡し。こちらは専用住宅に
メゾネットの2LDKが賃貸として1戸併設されています。
2台分の地下ガレージは道路に勾配がついているので
施工上特に気を使いました。外壁はサイディングの貼り分けが
とてもうまくいき、パースのイメージをかなり上まわるものでした。
また耐震性や省エネなど長期優良住宅の要件を満たす設計で
住宅エコポイントの対象になり、ローン減税も受けられます。
24日はM邸で設計はspace fabricの東信洋さん。今月初め
川崎から南武線に乗って向河原駅を過ぎたあたりで、夕暮れの
なかに開口部から光が漏れている斬新な住宅にふと気が付き
よく見るとそれがM邸だったのです。
2階のLDK回りは壁面がガラスで、モダンでオープンな
空間となっています。また3階のブルーが印象的な子供部屋は
東さんの勧めでご家族が施工に参加、皆さんで壁を塗りました。
当社の建物は鉄筋コンクリート造が主体ですが、今後木造の
比率を増やしていきたいと思っています。
木造は当然ながらRC造より工事費が安く、在来工法であれば
増改築も容易で、賃貸では構造の違いによる賃料の差は小さく
木造の方が収支の利回りも良くなるからです。また建築家との
コラボレーションにも来年は力を入れていくつもりです。
師走の京都 その2
- 2011年12月28日 10:43
今年の京都の秋は11月が暖かく、紅葉も完全に
赤くならないで落葉するものもあって
ピークがないまま終ったと言っている人もいました。
嵐山周辺では12月の観光客の誘致のために
山裾や対岸にある竹林をライトアップして行灯(あんどん)
を並べ「花灯路」というイベントを行っていて
夜間の寒さの中、かなりの賑わいでした。
翌日、京都駅に戻り地下鉄に乗って京都御所まで行くと
周囲は機動隊の物々しい警備中。韓国の大統領が御所の
迎賓館で野田首相と会談する予定だったのです。
今回の京都の旅の目的の一つは、昨年家内の祖父の
戒名の件でお世話になった清浄華院という京都御所の
東側にあるお寺にお布施を届けることでした。
清浄華院の本堂でお参りをしたあと、応対に出たお坊さんに
川崎から来た旨をお話すると「自分も宮前区の鷺沼出身で
仏教大学出て出家した」と言われてちょっとビックリ。
帰り道「神奈川県警」というコートを着ている警備中の
警官に出身地を聞くとまた「川崎の幸区です」との答え!
その日は北部の「グランドプリンスホテル京都」に宿泊。
この設計は文化勲章を受章した建築家の村野藤吾で
建物全体がなだらかな曲線で構成されているのが特徴です。
彼は「箱根プリンス」も設計しており、こちらも高さを抑え
自然に溶け込むよう配慮された建物です。
翌朝、隣接する宝ヶ池公園を散策し、池の端に建つ
国立京都国際会館へ。鉄筋コンクリートの柱や梁が
斜めに交差しているさまは、日本の伝統美を強く感じさせ
設計者の大谷幸夫は、幸区の河原町団地の設計も手がけています。
その日は修学旅行以来?の銀閣寺や、祇園の路地を歩きましたが
京都はできれば定期的に訪問したい魅力的な街です。
師走の京都
- 2011年12月22日 09:03
少し前に駅前の本屋で「星野リゾートの教科書」
という本を手にして購入し、その後色々な機会に
この本の購読を社員に勧めています。
軽井沢の老舗温泉旅館の4代目の星野佳路社長が
日本各地で高級リゾート施設を運営、それも多くは
業績不振の施設の再生を主とする企業、星野リゾートを
設立したのは1995年です。
その成長の背景には、星野社長が実践した「教書通りの経営」
があって、参考にした約30冊の本と実践の事例を紹介し
「教科書通りでうまくいかなかったら、それは理解が不十分で
取組みが徹底されていないから」と言い切っています。
本にも出ている「星のや京都」は嵐山の元は江戸の豪商の
私邸で明治から100年続いた旅館を星野リゾートが買取り
再生し2009年秋にオープンした施設で、外国人もターゲットに
建物を全面改修している様子が以前テレビ放映されていました。
強風のなか渡月橋を渡ると、船着場が見えてきますが
「星のや京都」はここから始まります。小さな舟に乗った
3組の客の席には膝掛け毛布と湯たんぽが置いてありました。
もう紅葉は終わりかけている静かな嵐山峡を
舟はゆっくり進むこと約10分、左手の小高い崖の上に
和風の建物が見えてきてその下にはお迎えが出ています。
舟を降りて石段を登っていくと小さな池のあるやや洋風な
中庭に出ます。その右側にはフロントのある小さな建物が
ありますが、そこを素通りしてさらに奥の建物に直行して
部屋の中でチェックイン。
渡月橋の船着場から、半纏を着た若いスタッフが
お客さん一人ひとりに付いて部屋まで同行して、お茶の
用意もしてくれます。物腰はとても丁寧で笑顔を絶やさず
何かユニクロのお店のスタッフと共通したものを感じました。
ピンチをチャンスに
- 2011年12月 8日 13:46
最近、小泉進次郎議員の動向が新聞に載る機会が
多くなってきています。TPP推進派の彼は先日
「民主党の交渉参加宣言は、拙速でなく遅すぎる」
と発言して議院運営委員会の委員を交代させられました。
党の方針に従わない議員を差し替えるというのは
議員一人ひとりが独自の考えを持ってはいけない
ということでしょうか。オリンパスの問題を持ち出す
までもなく、ある立場の人間が自分の意見を持って行動する
ことが大切であり、小泉議員はそこが明快なのです。
今年最後の小泉議員の会(忘年会)が先週ありました。
彼は党の青年局長に選ばれたので、TPPに反対と思われる
地方組織を回ることが多く、先方も初めは反対論者が来ると
構えているが、まず自分の考えを主張すると、意外にも
率直な意見交換ができたとのことです。
彼の主張の一つは「ピンチをチャンスに」です。
1月の党大会で表彰された岐阜の県連は、役員の使い込み
という過去の不祥事を乗り越えて若い人の活性化を図り
今は全国の模範となる組織になりました。
三重県では赤福の社長に会う機会があり、賞味期限切れ
というピンチを改善のチャンスと捉え、昔ながらの
職人のやり方を変えさせ、新商品を開発し、イメージ
ダウンを見事に払拭した話を聞いたそうです。
また四国の丸亀町商店街では、廃業にお金を出すという
珍しい支援制度があり、商売を辞めたところを商店街が
運営会社を作って再開発を計画的に進め、いまは被災地の
気仙沼でも講演を行うくらい、成功しているそうです。
「2年前に新党を作る気持ちで再出発したはずの自民党は
その後まったく変っていない。党のことではなく
この国をどうするのか、という一点で行動することが
唯一信頼を回復できる方法だ」と、締めくくりました。
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