- 2011年11月22日 21:35
当社には多摩区菅仙谷に社有地があり、約25年前に
そこに独身寮を建設して企業に賃貸していましたが
解約になったあと、ベネッセコーポレーションが
老人ホームとして借りることになり2000年7月に
改修工事が終わり「くらら稲田堤」がオープンしました。
私が入社したころ、川崎市から収用の代替地として
昭和30年代に取得した菅の山林をいかに開発するかが
最大の経営課題で、その後周辺の取付け道路の買収に成功
この地に賃貸建物が建設できるようになったのです。
2000年は介護保険制度が施行された年で、ベネッセの
高齢者施設の運営もこの前後から始まり、「くらら稲田堤」は
6番目の有料老人ホームだったのですが、現在ベネッセでは
全国で約200ヶ所のホームを運営するに至っています。
今年の夏ごろベネッセから大幅な施設の改装を行いたい
という話がありました。空きが3部屋になってその募集も
競争の時代に入り、少しでも見学者に好印象を与えて
入居を促進したいというのも理由の一つのようです。
基本的には内部の床や壁・天井を張り替え、食堂は
障子を入れるなどして和の雰囲気を出すようにしました。
床を塩ビシートからじゅうたんに張り替えたのは
入居者が転んだときの骨折防止の対策です。
外構はアプローチや花壇を整備して、建物の裏側に
野菜作りのための小さな畑も設けました。35室の
「くらら稲田堤」はベネッセの老人ホームの中では小さい方で
それだけにアットホームな雰囲気が評判のようです。
改修工事は入居者が普段の生活を継続するなかで行われ
今月中旬に無事完成。先日挨拶に伺うと「普通は家族から
何かしら苦情が出るものなのに、今回苦情は全くなかった。
空き部屋も工事中に全部決まった。」とホーム長の川口さんから
お褒めの言葉をいただきました。
このような種類の改修工事に職方が慣れてきた、という
工事担当の話を聞きながら暮れかけた菅仙谷を後にしました。
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