- 2011年11月 5日 21:24
山手線の日暮里駅・南口を出て坂を上がると
もうそこは谷中霊園の一角で、お寺の門が見えてきます。
天王寺という鎌倉時代創建のお寺ですが、正面には
鉄筋コンクリート造のモダンな門が・・・
一昨日、ガブリエルを連れて古い面影の残る東京を
散策しました。天王子の境内は東京であることを
一瞬忘れさせるような静けさで、本堂と客殿はやはり
RC造の立派な建物で新旧がうまく融合しています。
中央のさくら並木を進んで「徳川慶喜墓」という標識を
左に折れると、最後の徳川将軍の墓地に出ます。
ちょうどボランティアの人が解説をしていました。
水戸・徳川家の慶喜は神道を信仰していたが、寛永寺に
墓地を作らせて今でも親族が管理していることや
谷中霊園は都立の霊園で、天王寺と寛永寺の墓地が
地続きになっていることもそれを聞いて知りました。
出口付近に一軒家があり、メニューが外に置いてあります。
元々あった築百年の住宅を建て直して2年前お店を開店したそうで
テーブルが一つしかない"レストラン"で遅いお昼を取りました。
霊園を出て言問通りを右に行くと江戸時代から昭和の末まで
営業していたという古い酒屋が、下町風俗資料館の付設展示場
として公開されています。正面には時代劇に出てくるような
帳場があって、お酒、醤油、塩、砂糖も扱っていたそうです。
ここから東京芸術大学の脇を通って上野公園に向かうと
旧東京音楽学校の奏楽堂に出ます。この建物は1970年頃
明治村への移転がいったん決まった後、反対の声が上がり
台東区によって解体して公園内に移築されたとのこと。
それから不忍池に下りて上野駅に向かいましたが
地図を見ると西日暮里方面(谷中3~6丁目)にも
古い建物が多く、次回はこの方面に時間を取るつもりです。
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