- 2011年4月27日 14:21
今年の初め、私の住んでいる下新城町内会の役員会で
副会長の小林裕さんから「音楽が好きなんですって?」
と話しかけられ音楽談義になり、小林さんがリーダーで
4月に予定しているギターのコンサートに誘われました。
19日にそのコンサートがミューザ川崎の市民交流室で
開かれました。色々あるギター音楽のなかで小林さんの
グループはクラシック・ギターのアンサンブルです。
その名前はロス・ベベドーレス(呑んべえ達)で
早稲田のマンドリン部のギターパートの仲間が集まり
1990年に結成して今回が20回目のコンサートです。
幸区役所のコンサートにも出演したそうで、当日は
スペインやベネズエラ民謡も含む多彩なプログラムで
聴衆と一体感のある素敵な楽しいコンサートでした。
(写真下:右側が小林さん)
24日は私の叔父が合唱パートで出演したバッハの大曲
「ミサ曲ロ短調」のコンサート。会場はミューザ川崎の
大ホールの予定だったのですが、地震でホールの天井が落下し
急遽、新百合ヶ丘の昭和音楽大学に会場が変更されました。
叔父も早稲田の学生時代から合唱をやっていて、現在は
「アニモKAWASAKI」というグループに加入して
東京交響楽団と競演するコンサートに毎年出ています。
私は20年程前に、叔父が出演したベートーヴェンの「第9」
を聞いたことがきっかけで、初めて第9の合唱に挑戦して
それから何回か年末の演奏会で歌ったことがありました。
下手でも舞台に上がって歌っているとベートーヴェンの
偉大な音楽の大きな渦に巻き込まれ、聴衆より自分自身が
一番音楽に酔って感動したことが思い出されます。
ロ短調ミサ曲はバッハの死の前年の作品でマタイ、ヨハネ受難曲
と並ぶバッハの最高峰といわれ、特に今回は開演前に
この曲を大震災の被災者に捧げたい旨の放送がありました。
それにふさわしく厳粛な余韻を残して曲が終了し、この荘重な
バッハの宗教曲が犠牲者の魂に届いたような気がしました。