- 2011年3月23日 09:27
東横線の学芸大学駅から徒歩17分
住所は目黒区目黒本町、住宅街の私道の突き当たりに
鉄筋コンクリート造3階建の5LDKの住宅があります。
子供も独立し、一人暮らしには広いのでオーナーは
マンションに住み、この住宅を貸そうと思いましたが
28万の家賃では、一軒家として借り手が見つかりません。
そこである不動産会社が25万でこの住宅を借り上げる
提案を行いました。シェアハウスとして5つの部屋を
60,000~90,000円(共益費12,000円別)で貸すのです。
満室になれば合計35万の収入になり、ここから家賃と
共用部分の清掃費などを支払った残りが不動産会社の
手取りとなり、オーナーには毎月25万が入ります。
5人の入居者は台所、お風呂、洗面所、トイレや
リビング・ダイニングを共同で使用します。
この住宅は30年近く前に建てられたものですが
なかなか細かいところまで行き届いた設計で
オーナーと設計者がいろいろ工夫した跡が窺われます。
1階の小さなパティオや、2階の趣きのある和室
廊下の収納、洋間のドアやクロゼット扉の木製建具も
手作りの感じがよくでています。
少しクラシック調の照明器具があるリビングで
今まで見ず知らずの人たちが家族のように集まり
談笑する姿を想像すると、何か心の中が暖かくなります。
一番広い10帖の部屋は母子家庭など2人入居が可能で
清掃など管理に協力できる人には4万円を支払う仕組みです。
オーナー家族が年月を経て一人になって居を移し
そこに親元を離れた一人暮らしの若者たちが移る
私はこのような住居形態が増えていくことに注目しています。