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都知事選

  • 2011年3月 2日 14:16

昨日、松沢成文神奈川県知事が、来月行われる
東京都知事選に立候補することを明らかにしました。

私は昨年10月にアメリカ・サウスカロライナ州から来日した
GSEメンバー6人を連れて松沢知事を表敬訪問しましたが
英語が達者で初対面の外国人に対するオープンで温かい態度は
訪問したメンバーに大変良い印象を残しました。

その時私の本棚にあった、松沢さんが昭和61年に書いた
「この目で見たアメリカ連邦議員選挙」という中公新書を
持っていったら「ずいぶん古い本ですね」と驚いていました。


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松沢さんは慶応大学を卒業後、松下政経塾に入りアメリカの政治の
実戦的な研究のため渡米し、10名以上の連邦議員を訪ね歩き
メリーランド州のバイロン下院議員に認められて、彼女のもとで
連邦議会の議員スタッフとして活動した事を本にまとめまたものです。

当時、川崎・多摩区出身の彼も私も川崎青年会議所に属していて
彼は出版翌年の昭和62年に神奈川県議に挑戦し初当選したのです。
松沢さんは県議を2期つとめた後、衆議院議員に転身し、3期目の途中に
神奈川県知事選に挑み見事当選し、いま2期目を終わろうとしています。


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彼がまだ国会議員時代に、私の属しているロータリークラブで話を聞く
機会がありましたが、正直驚きました。民主党の議員でありながら
「憲法を改正すべき」とはっきり主張したこと、それを30分という短い
時間の中で非常に分りやすく説明したこと。これからの政治家は彼のように
自分の考えを持ち、それをきちんと伝えられる人物でなければいけないと
強く思いました。

さて今日の新聞の論調はどうでしょうか。
「自身の政治的野心を優先させたと受け止める向きも」という社説や
「自身の上昇志向のために、地方自治を踏み台にしているように見える」
という大学教綬の談話、「唐突な転身」等々・・・

そのままなら3期目の県知事選に楽勝なところを、あえて「日本のため
国のため」にその立場を投げ打って都知事選に挑戦しようとする志を
“政治的野心”などと言って足を引っ張ることが、どれだけ政治家のレベルを
低下させて結果、毎年のように首相が代わる国になったのか!

出る杭は打たれる・・・上昇志向が否定されるのは、旧社会主義国家の遺産
とばかり思っていましたが、悲しいかな“島国日本”の専売特許だったのです!

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