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ゼロエミッション工場

  • 2010年11月28日 18:13

川崎の臨海部のゼロ・エミッション工業団地にある
三栄レギュレーターの工場を見学しました。
「ゼロ・エミッション」とは,製造工程で出る廃棄物(エミッション)を
別の生産の資源として使うなどしてトータルで廃棄物を
ゼロにしようという考え方です。


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この工場では古紙や牛乳パック、切符などの回収紙を原料に
トイレットペーパーを毎日100万個以上生産しています。
また1t の紙を作るのに100t の水が必要だそうで、本社工場は
水の豊かな静岡県にあり、なぜ川崎市にも工場があるかといえば
それは原料の古紙などが入手し易いからです。


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ここでは原料の古紙類の半分以上が企業や学校から出る
不要な紙で、しかも機密書類などはバインダーに綴じたままで
ダンボールごとそっくり、写真のようにベルトコンベアーに乗せて
溶解タンクに次々と送り込むことができるのです。


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バインダーには止め金具やテープ、ホチキス等が含まれますが
それを可能にしているのは独特の異物除去システムです。
紙は水でほぐして熟成させ、金属類などは高速で回転させて
取り除き、回収業者に渡って再利用されます。

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企業から直接持ち込まれるケースもありますが、一番多いのは
クロネコヤマトが行っている「機密文書リサイクルサービス」のもので
実際にはこの工場が受け入れて処理しているとのこと。

また必要な水は市の浄水場の家庭排水を高度処理したものを利用し
さらに使用した水で水力発電を行い、電気は工場の動力に使用され
最後に水は浄化されて海に放流されるそうです。


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100%の再生紙は色がついているので最後に漂白処理するのですが
先日イギリスからの見学者があり、聞いてみるとイギリスでは
たとえ色がついていても消費者は再生紙を選択するとのこと。

この工場は世界初のゼロ・エミッション製紙工場で
私はそれを初めて知り、川崎にこのような工場があることを
誇りに思うと同時に、消費者としてもっとエコに積極的に協力する
必要があることを説明を聞いて痛感しました。

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