- 2009年7月 6日 10:52
日本三景のひとつ、宮城県の松島に
行って来ました。私にとって初めての訪問です。
仙台から仙石線に乗り換え、約40分で
松島海岸駅に到着します。
まず遊覧船に乗って松島湾内の観光に。
出航するとすぐに数十匹のかもめが
乗客の撒く餌ほしさに船を追いかけてきます。
数十の島々の中にはそんなに大きく見えなくても
人が住み学校まである島があるのは意外でした。
瑞巌寺(写真上)は駅から数分のところにあり
現在のものは伊達政宗が1609年から5年の歳月をかけ
完成させたもので、庫裏が国宝に指定されています。
瑞巌寺を出て右に折れると円通院です。
現地ガイドによると松島に来る観光客でここを訪れるのは
その2.5%とのこと。結果からいうと大正解でした。
入口からすぐ左手に松島湾とその島々を模した石庭(写真上)があり
さらに奥へ進むと重要文化財の三慧殿(写真下)があります。
これは伊達政宗の孫の光宗が19歳で夭折したことを悼んで
建立されたもので、中にある厨子には正宗がヨーロッパに派遣した
支倉常長が持ち帰った様々な文化がデザインされています。
鎖国令が施行されていたこの時代に万一見つかったら
お家取り潰しものだったそうで
ローマを象徴するバラやトランプの模様、そして十字架が
ちょっと見ただけでは分からないように描かれています。
幕府に対しては伊達家の霊廟だということで
350年間その扉は閉じられたままでした。
それを初めて行って見られるのは幸運でした。
この仏教寺院には何とバラ園まであり
幕末の開国の約250年前にヨーロッパとの交流を夢見た
伊達政宗という風雲児に特に興味を持つようになった旅でした。
(社長)