- 2009年4月19日 15:42
当社のお客様に「陽だまりの会」という
社会福祉法人があります。
理事長の福地さんは、栄養士の資格を持たれ
平成14年に横浜・港北区で配食作業などを通じて
精神障害を持つ方の自立を支援する地域作業所の
「ハウス陽だまり」を開所しました。
福地さんのご主人は、昭和47年の当社不動産部の
発足時のメンバーで、その後菊名に不動産会社を設立され
現在に至っていますが、その事務所を当社で改築した際
2階にこの地域作業所を設けました(写真下)。
平成19年には社会福祉法人格を取得し
昨年、港北区にグループホーム「ハイム木もれ陽」を
開設、これも当社で施工させていただきました。
地域の受入れ条件が整えば退院可能とされる
精神障害者のいわゆる「社会的入院患者」は
神奈川県内で5,000人とも言われています。
この方たちの多くは肉親を亡くしているなど
退院後の生活の場がなく、長期入院せざるを得ないのです。
昨年オープンした「ハイム木もれ陽」(写真上)は
まさにこの状況の解消のための民間施設で
8名の入居者が病気を理解するスタッフに囲まれて
心穏やかな暮らしを送って既に1年になります。
入居者はここを本拠として、昼間デイケア施設で
治療を受けたり、地域活動支援センターへ通ったり
社会復帰へ向けての活動を行っています。
日本は欧米に比べて精神障害を持つ方に対する
社会の理解がかなり遅れていると言われていますが
そのような状況の改善に挑む福地さんにご子息も協力し
現在2ヶ所目のグループホームを計画中です。
このような福地ファミリーの福祉事業に深い敬意を払うとともに
当社も微力ながら協力させていただきたいと思います。
(社長)