- 2008年10月 4日 12:53
昨日、都内神宮前の設計事務所を訪れました。
まず銀座線の外苑前で下車して
青山通りから神宮球場へ向かう道に出て
すぐ左折して細い裏道に入ります。
小さくてセンスのいいお店をながめながら
ゆるい坂道を下って行くと
右手に青山エリアには似つかわしくない?
マンションより団地と呼ぶのがぴったりな建物に出くわしました。
さらに下ると今度は「三丁目の夕日」のロケがそのままできそうな
もっと大きな団地が出現しました。
中原地区でもこのように古い大規模な団地は
もう見ることができないのになぜ青山に?という感じです。
帰って調べてみると前者は昭和38年(1963年)にできた
「都営神宮前アパート」
後者は昭和35年(1960年)完成の
「都営霞ヶ丘アパート」ということが分かりました。
このように大きな団地がここに計画されたということは
昭和30年代の青山周辺は大きな通り沿い以外は
住宅が中心の地域だったのでしょうか。
またこの坂も「勢揃坂」といって由緒のある古い道で
永保3年(1083年)に八幡太郎義家が奥州征伐に向かうとき
ここで軍勢を揃えて行ったといわれているそうです。
古びた建物を発見すると何かホッとしてしまうのは
自分が年を取ったせいでしょうか?
それとも世の中があまりにも目まぐるしく
変わり過ぎるからなのでしょうか?
新しいものと古いものが混在している
大都市東京の魅力をまた一つ見つけた思いです。
(社長)
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