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スタッフブログ

日比谷公園

皇居の南側にある日比谷公園は
1903(明治36)年に開園した日本初の洋風近代式公園。
噴水や木立の中を巡る小道、音楽堂・・・。
いろいろなイベントも開かれている。

100年を超える年月を重ねた公園は、歴史の舞台ともなってきた。
1905(明治38)年には日露戦争後の
ポーツマス条約に反対する集会が開かれ
暴動へとつながった日比谷焼き打ち事件が起きた。

公園南東にある日比谷公会堂。
ここでは日米安全保障条約の改定に反対する
安保闘争があった1960(昭和35)年10月
社会党の浅沼稲次郎委員長が立会演説会中
右翼少年に刺殺された。

都心の憩いの場として親しまれながら
重い歴史を見てきた日比谷公園だ。
日比谷公園には約一年前、「年越し派遣村」ができた。
格差社会を浮き彫りにした村は
日本社会が抱える問題の象徴ともなり
昨年の政権交代への流れにもつながった。

通常国会も始まったが、新政権には
”戦う”べき相手を見誤ることのない実のある論議を求めたい。
散歩しながら、数々の歴史を振り返ってみた。

(M.N)

センター試験終了

新型インフルエンザへの厳戒態勢のなか
本年度の大学入試センター試験が終了した。
不況による国公立大志向の高まりで
志願者は昨年を1万人近く上回ったようだ。

前進の共通1次試験を含め
センター試験が始まって30年余り。
受験生を点数で輪切りにし、大学序列化の一因になったと
批判を浴びてきたが、今では多くの私立大も利用し
大学志願者の大半が受験する一大イベントとなっている。                            
                                                            
文部科学省のまとめでは昨年度、高校生の大学進学率は
全国平均で初めて5割を突破したそうだ。
少子化時代でも受験戦争はなお厳しいのかと思いきや
進学塾によると「大学入試にかっての悲壮感はない」という。
推薦や、得意科目だけの試験や「一芸」など
入試が多様化しどこかには入れる。
背水の陣で一般入試に臨む受験生は少数派らしい。

激化が厳しいのは中高一貫校や
難関私立中を目指す中学受験。
くしくもセンター試験第1日が中学入試の初日だった。
不況で私立中全体の志願者が減るなか
進学実績のあるコースは相変わらずの人気ぶりだ。

「先行き不透明な時代にあって、子に学力だけは
つけてやりたいと願う親心の現れ」と塾講師は言う。
そうなのかもしれない。
だが、一心に答案用紙に向かう児童を見て、何か気の毒にも感じた。
16年前にセンター試験を受けた時の子供が2児の母親になっているが
孫の受験期にはどう考えるのか心配だ。

(M.N)
      

  

健康第一

今年いただいた年賀状には
「健康第一」と添え書きされていたのが多かった。
ここ数年、健康に注意することに心がけているので
身に染みる言葉だった。

昨年12月、突然腰が痛くなった。
立ったり座ったりするのが辛いばかりか寝返りもままならない。
ぎっくり腰かと思ったが、重いものを急に
持ち上げたりしたことはなく、原因が思い当たらない。
 
病院でエックス線を撮ったが、ヘルニアの所見はないという。
いすに座る生活習慣が多く、そうした姿勢を長くしていることから
血流が悪くなって起こる筋肉性の腰痛と診断され、湿布を張り
痛み止めを服用したら、数日後に痛みは治まった。

また、以前から痛みがあった右肩は
年齢は50歳を遠くに超えているのだが「五十肩」との診断。
自然に治るとのことだが、今も肩が上がらないため
シャツなどを着るのに時間がかかり、痛いやら情けないやら・・・
 
医師によれば、腰痛も五十肩も筋肉の衰えが原因で
老化の予兆のようなものだとか。
小まめな運動のほかに、老化防止には「噛む」「つまむ」「握る」の
三つの力を高めることを心掛けるように言われた。

よく噛むと唾液の分泌を促して消化を助け
「つまむ」「握る」力は指先の機能を保ち
とっさのときに体を支える腕の筋肉の衰えを防ぐ。
さらに、この三つの力のいずれもが脳の働きを活発化し
老化防止につながるのだという。
ならば実践するしかない。今年の目標は「健康第一」だ。

(M.N)

がんばれ両力士

ゴルフの石川遼選手のように10代で脚光を浴びる人もいれば
プロ野球の工藤公康投手のように46歳になっても現役で在り続け
中高年世代に勇気を与える人もいる。

大相撲の大関魁皇も後者の一人だろう。37歳、幕内最年長。
12日の初場所3日目で元横綱千代の富士を抜き
幕内通算808勝の新記録を打ち立てた。
怪我と闘いながらの快挙である。魁皇の頑張りを見て
「よし、おれも」と奮起を誓った人も多いのではなかろうか。

魁皇は酒好きで、若いころはよく深酒をしたようだ。
変わったのは、大怪我をした25歳ぐらいからで
「付き合いが悪い」と言われても酒の誘いを断り
けがの治療やけいこに打ち込んだ。その結果が快挙である。

その魁皇に3日目に敗れた関脇千代大海は
きのう13日に現役引退を表明した。
「あいつの才能が10としたら、おれは3くらい」と
師匠の元千代の富士(九重親方)に言わしめた千代大海だ。
天才的な素質を持ちながら
けいこで磨かなかったのは、魁皇とは対照的だ。

それも同じ九州勢同士、仲が良かった二人。
「引導を渡すのはおれだ」と冗談を言い合っていたという。
その言葉通り、魁皇が千代大海に引導を渡す結果になった。

千代大海は「(最後の相手が)魁皇関で良かったかな」と言ったそうだ。
寂しさの中の小さじ一杯のぬくもりが、せめてもの慰めだろうか。
今後、相撲界での健闘を祈りたい。

(M.N)

大人の段階

若者は結婚式をよく「ゴール」と表現するが
実際には夫婦生活の始まりに過ぎない。
成人式もそれに似ている。
その段階で「大人」になるわけではなく
大人の社会の入り口に立ったに過ぎない。

誰しもわが身の20歳のころを振り返れば
「大人」とはほど遠かったと思い出すのではないだろうか。
成人式は同窓会。
その日が過ぎれば何事もなかったかのように
親のすねをかじる生活に戻る。
社会のルールも理解していたとは言い難い・・・。

では年を重ねて「大人」になれたかというと
それも多くの人には怪しいのではないか。
少々分別が生まれ、多少世間の裏表が分かりかけ
どうにか自活できるようになりはしたが
つまらない失敗もすれば、いまだに道に迷っている。

「いまどきの若者は」なんて簡単に批判するのも
「大人」になりきれていない証拠かもしれない。
ついつい、かって自分たちもそう言われていたことも
自分たちがそんな若者に育ててしまったことも忘れ
そんな風に口にする。

実は大人たちだって、皆が皆「大人」なわけではないし
自信を持っているわけでもない。
入り口に立ったばかりの若者よりも
ほんのちょっと先にいるにすぎない。
歳を重ねるほどゴールの遠さを実感する人もいるだろう。

今日の成人の日は、スタートラインに立った若者たちを
祝い励ます日であるとともに、大人たちが自分の現在位置を
再確認する日でもある。ようこそ20歳の皆さん。
ともに「大人」への段階を一歩ずつ上がっていこうではないか。
そういう私もいつまでも、「大人」になりきれないで侘しい。 

(M.N)

  

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