スタッフブログ
予算委員会
- 2010年2月12日 18:02
- M.N氏の岡目八目
やじを飛ばす方も、むきになって言い返すほうも
どっちもどっちじゃないかと思う。
先日、参院予算委員会で答弁中の大臣が
やじを飛ばした議員に向かって「うるさい」と発言し
問題になった。
意見の異なる相手でも、きちんと話を聞いた上で
反論するのが討論の基本。
テレビの討論番組でも良く見かけるが
相手の話をろくすっぽ聞かず、言い負かそう
やり込めようとするだけの姿は見苦しい。
地方議会では、野次が飛び交う場面は少ない。
議員と執行部が質問と答弁の内容を
事前に打ち合わせている例が多いことが
関係しているのかもしれない。
それはそれで、議会をシナリオ通りの
面白みのないものにして、
市民の政治離れにつながる問題があるのだが・・・。
ぜひ、国会の場で、本当の意味で
活発な討論の手本を見せてほしい。
(M.N)
土俵外の出来事
- 2010年2月 6日 18:55
- M.N氏の岡目八目
土俵外の出来事で今週は2回も驚かされた。
貴乃花親方が日本相撲協会の理事選で予想を覆して当選
その3日後の立春の日に
今度は横綱・朝青龍関が引退を表明した。
引き金になったのは、初場所中に泥酔し
知人に暴行したとされる問題だ。
相次ぐ不祥事に相撲協会もようやく動いた。
土俵際に追い詰められた横綱は
持ち味の粘り腰を発揮することなく相撲人生に終止符を打った。
「悔いは一切ない」「けじめをつけた」。会見のときに
笑顔を見せたのは意地かもしれない。だが無念さは隠せない。
モンゴルの草原を駆け回っていた少年が来日して13年
「一番の思い出は」と聞かれると、切れ目の目に涙が光った。
言動の数々に品格を問う声はあった。
だがその強さは別格だった。
ヒール(悪役)としてもファンを魅了したが
暴行が事実なら品格以前の問題である。
歴代3位、25回の幕内優勝に自分で泥を塗り
ファンも裏切ったことになる。
印象的だったのは、ライバルの引退を語るときの白鵬関の涙だ。
「やり残したことがあるんじゃないか」と気遣ったのは
言葉や習慣の違いに戸惑い
苦労を重ねた故国の仲間だからだろうか。
朝青龍関の退場は角界にとって大きな痛手である。
ファンの相撲離れは避けられない。
横綱人気に頼り、甘えを増長させた相撲協会は
土俵の中に注目が集まるように変革してほしい。
(M.N)
国会審議
- 2010年2月 5日 10:40
- M.N氏の岡目八目
2010年度予算案に対する国会審議が始まった。
命を守るために与野党ともに身のある論議を展開し
国民生活、景気回復につながる施策に結び付くような
予算措置をお願いしたい。その実現こそが
施政方針に揚げた鳩山首相の理念だろう。
09年度補正予算が成立し、川崎市にも予算措置が行われたが
審議過程は褒められるだろうか、考えさせられる。
報道には、「国会崩壊」「学級崩壊」の見出しが躍り
尋常ではなかった様子が 伝わった。
国会中継をテレビ放映で見ていて
「政権交代してもヤジは変わらないなあ」と感じた。
いくら予算委員長が注意喚起したところで、収まらない。
閣僚がヤジられるのは常としても、閣僚席からヤジが飛んだり
「うるさい」「くだらん質問には答えられない」では節度もなく
国民の手本にもならない。
守るのは「生まれる」「育つ」「働く」「世界」「地球」命で
インドのマハトマ・ガンジーの「七つの社会的大罪」を問い
行動することが必要だという。
理念なき政治は失格とはいえ、具体性を欠く政策では
国民の理解は得られない。今日は節分、「鬼は外、福は内」と
言語明瞭で分かりやすい国民の命を守る豆を
国会からまいてほしいと願いたい。
わが家でも、今では今年こそ幸多き年にと願いを込めて
災いをもたらすさまざまな”鬼”を追い払う年中行事としてすっかり定着した。
長引く不況に閉塞感、政治とカネ、年金、雇用問題など、あちこちで
”鬼”が暴れ回っているだけに今年は「鬼は外」の大声に合せて
力いっぱい、孫と一緒に豆をまくことにしよう。
「福は内」の願いが届くことを期待しつつ。
(M.N)
経済大国
- 2010年2月 3日 14:55
- M.N氏の岡目八目
日本に世界第二の経済大国という看板を
そろそろ下ろす時がやってきた。
後ろから猛追してきた中国が真後ろに迫り
間もなく抜き去られそうだからである。
その悔しさを日本財界は噛みしめながら
次の手を模索しているようだ。
1991年から始まったといわれる「失われた十年」後も
経済は一時的回復を見せたものの、快癒にはほど遠く
いまなお低迷が続いている状況は
「失われた二十年」への延長を思わせる。
「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と持ち上げられた
八〇年代の栄光がまるで嘘だったかのように暗転、凋落した
九十年代の悪夢と、訣別し、夢よもう一度と
不死鳥のように蘇る青写真を描いた日本経済再生計画は
つまるところ政治の無策によって頓挫し
日本経済は不況の長いトンネルから抜け出せないでいる。
そこに追い討ちをかけたリーマン・ショックで
自信喪失状態なのが今の日本だ。
「世界の工場」として下請け加工と輸出の両面で経済力を付け
なお8%台の成長率を維持している中国が
GDPで日本を追い抜くのはもはや時間の問題となり
日本はいやでも脚力の衰えを感じざるを得ない状況だ。
だが、日本の技術力は決して失われたわけではない。
大横綱双葉山は中国の古典「荘子」にある「木鶏」を目指した。
まるで木で作ったかのように見える闘鶏だ。
相手の姿を見ても興奮したり、虚勢を張ったりせず
何事にも動じることがない。
そんな木鶏の境地は確かに理想の姿ではある。
国や企業などにとっても同じだろう。とはいえ
どういう事態に対しても不動の心で当たるのはかなり難しい。
格下に見ていた相手が急激に力をつけてきた場合には
焦りやねたみなどから要らぬ敵意をかき立ててしまうことがある。
「不動心」だ。
(M.N)
西半球の小国ハイチ
- 2010年1月30日 09:18
- M.N氏の岡目八目
カリブ海の小国ハイチの大地震から半月たったが
目を覆いたくなるような惨状が日ごとに明るみになっている。
死者は20万人に達するとも伝えられる。
しかし正確な数は誰にもわからないといわれるところに
想像を絶する破壊力とこの国の実情がのぞく。
その一方で破滅的な被害を受けた首都ポルトープランスでは
がれきの中から奇跡の救出が相次いだ。
地震発生から72時間を過ぎると
生存率は急激に低下するとされるが
8日ぶりに5歳男児、11歳と14歳の女児が助け出されたほか
11日ぶりに救出された20代の男性もいた。
暑い地域であることや建物の構造が奇跡をもたらした
と専門家はみる。
「米国の裏庭」と呼ばれるハイチには
その米国を始め世界各国の救助隊がいち早く駆けつけた。
日本政府も国連平和維持活動(PKO)に
300人規模の自衛隊の派遣を決めた。必要なことだ。
医師や看護師から成る国際緊急援助隊も先週、現地入りした。
西半球で感染症の宝庫の代名詞でもあるハイチを最も知り
ハイチで医療活動に従事された長崎大熱帯医学研究所の
山本太郎教授も加わっていられるそうだ。
一人でも多くの命を救ってほしいと祈願する。
(M.N)
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