スタッフブログ
回す
- 2010年4月 8日 18:55
- M.N氏の岡目八目
自宅の電動式鉛筆削りが故障し
以前使っていた手動式が再登場した。
愛用の鉛筆の削り過ぎがなくなり重宝しているが
ガリガリと回す手の動作にある種の新鮮味を覚えた。
「回す」という動作が次第に減っているのに気付く。
歯磨き剤などのチューブ類はかって
ふたは回すタイプが主流だった。水道の蛇口も回したし
洗濯機やガスこんろのつまみもそうだった。
電話のダイヤル、テレビのチャンネル、腕時計のねじ・・・。
かって回したりひねった物がすっかり旧式の域である。
「手動式」だった器具・生活用品はこの回す動作に支えられていた。
それが自動化しプッシュ式やタッチ式に替わる。
「回す」「ひねる」から「押す」「触れる」へー。
スイッチの入切や強弱調節の動作について
そのどちらを思い描くかでアナログ派かデジタル派か
分かれるかもしれない。
言葉では「回」の字は健在だ。知恵が回る、気が回る・・・。
「回」も「回復」と使えば吉兆の印。
新年度予算が成立し景気回復の一歩となるか。
信頼回復は支持率回復は。「回」は必ずしも旧式ではない。
政権運営ヨロヨロ気味の現体制には
「回」は「回復」に見えて輝いてみえるかも知れない。
(M.N)
『王者不在』の戦い
- 2010年4月 2日 15:27
- M.N氏の岡目八目
世界中のゴルフ愛好者の間で、「いつ復帰するのか」と注目していた米男子プロゴルファーのタイガー・ウッズが、ようやくツアーに戻ってくることになった。
相次ぐスキャンダルの発覚により、これまで大会出場を自粛。昨年11月に優勝したオーストラリアンマスターズ以来のツアー参戦となり、米ツアーに限っては昨年9月のツアー選手権までさかのぼる。
この間の男子プロゴルフ界は「王者不在」の中での戦いとなり、ファンにとって少々寂しいツアーが続いた。個人的に、不貞行為をはたらいたことを肯定するつもりはないが、ゴルフファンの一人として「世界ランク1」の1日も早い復帰を待ち望んでいただけに、今後の活躍を期待しているところだ。
賞金をはじめスポンサー契約を合わせて年収が百億円?を超すとも言われているウッズ。フロリダ州オーランド近郊にある自宅近くの路上で起こした交通事故をきっかけに、複数の愛人がいたことが分かった。この不倫騒動により無期限の大会出場休止を宣言。今期は1月の米ツアー開幕から出場を控えてきた。
多くのスポンサーから契約を解消され、マスコミやファンからバッシングを受けるなどかなりの批判が集まり、2月には謝罪会見を開いて胸内を打ち明けた。その中で、複数の女性との不倫を認めて以降、沈黙を守ってきたが今月16日、インターネット上にある自信の公式サイトで復帰を表明した。
その復帰戦の舞台は、4月8日から米ジョージア州のオーガスタナショナルゴルフクラブで毎年行われているゴルフの祭典マスターズ。まさに「名手」だけにしか出場権が与えられない伝統ある大会。世界の男子プロゴルフ競技の中で、4大メジャー( ほかに全米オープン、全英オープン、全米プロ選手権)のひとつに数えられているが、その中で最も注目度が高い。
ウッズは、公式サイトで「マスターズは自分が初めて勝ったメジャー。長い時間を経て。今季のスタートを切る準備ができた」との談話を発表している。国内からは、石川遼選手が昨年に続いて出場することになっており、「世界で最も美しいコース」でありながら、「世界で最も難しいコース」で、今年も世界の名手たちによる最高のプレーが楽しめそうだ。
(M.N)
東京スカイツリー
- 2010年3月31日 07:54
- M.N氏の岡目八目
建設中の東京スカイツリーを見た。
東武伊勢崎線の業平橋駅に降り立つと
目の前の建設現場に「現在のタワーの高さ328メートル」
と表示された看板が立っていた。
東京タワーの333メートルを追い抜いた。
今夏までに第1展望台の350メートル
年末には第2展望台(450メートル)を超え
500メートルまで到達する予定という。
最上部は634メートル。
2012年春に世界一の電波塔が開業する。
見上げれば雨雲がタワー上部にかかりよく見えない。
駅向かいの「インフォプラザ」に500分の1サイズの模型が
展示されており、完成後の眺望や周囲の様子などが
コンピューターグラフィックスを交えた映像で見られる。
11年7月に終了するテレビのアナログ放送に代わる
デジタル放送用アンテナが最上部に設置される。
1日ごとに変化する2色の光でライトアップされる。
まさに東京の新名所になるだろう。
地元の墨田区は両国や向島といった
区内の観光資源をあらためて掘り起こし
年間2千万人の観光客誘致に乗り出す計画を進めている。
隅田川を挟んで浅草があり
下町情緒も楽しめるとPRに努めるが、課題も多いようだ。
江戸東京博物館まで乗ったタクシーの運転手さんは
周辺の道路が狭く、駐車スペースが足りないのが
最大の悩みだと言う。活気と渋滞の板ばさみか。
(M.N)
白熱電球
- 2010年3月25日 19:23
- M.N氏の岡目八目
白熱電球が姿を消すという。
大手メーカーの東芝が製造を中止し
今後は発光ダイオード(LED)電球などが主力商品となる。
国の方針を、他メーカーも2012年をめどに
白熱電球の大幅削減を目指しているという。
白熱電球は家庭ではおなじみ品だ。
居間などの部屋は蛍光灯が主だが、廊下や玄関には
まだ白熱電球を使っていることも多いだろう。
白熱電球は瞬時に点灯する反面
スイッチが入った途端、よく切れてしまう。
発光ばかりか電力の多くが熱となって費やされ
交換で電球に触れると「熱っちっち」となることもある。
それに比べてLED電球は、それほど熱くもならず、寿命も長い。
価格は20倍、30倍ほどとまだ高いが長期的に見れば割安になる。
資源、電力の浪費を防ぐメリットがあり
白熱電球の”消灯”は時代の流れだろう。
その一方、白熱電球には「あの明るさにぬくもりがある」
との声が私たち年配には思いのほか多い。
白熱電球世代の片割れとしても理解できる。
切れた電球を耳元で振ると「シャリ、シャリ」と音がした。
細かい渦巻き状のフイラメント片で
どこかはかない音色に耳を澄ましたものだ。
子供に言うと「やはり切れずに長持ちするほうがいい」。
さらには「年を取ると電球の取替えも大変になるんじゃないの」
とあっさり否定され、あの白熱灯のような趣は
もう望めないと寂しさを感じた。
(M.N)
ボーダーレス
- 2010年3月24日 09:11
- M.N氏の岡目八目
英語と日本語の違いはいろいろありますが
象徴的なのは結論の置きどころだろう。
英語は先に、日本語は後に、いいたいことの根幹がある。
「あなたは優しいから好き」は日本語。
英語なら「あなたが好き。優しいから」と単語が並ぶ。
こうした違いは、考え方や文化の差異を反映する。
結論の先送りは、奥ゆかしさの裏返し。
相手の反応をうかがうのは、美徳にも通じる。
「つまらないものですが」と品物を差し出された外国人は
「そんなものを、なぜ私に寄こすのか」と思うに違いない。
欧米流は物を贈る際、それを手に入れるのにどれほど苦労したか
それがどんなに素晴らしいものかを力説するそうだ。
以前、子供さんの関係でカナダの女子中学生を
自宅に受け入れたときのこと、「狭い家だけど・・・」と言ったら
「私の家は広い」と返されて苦笑した覚えがある、との話を
聞いたことがある。ボーダーレスの時代、控えめは損だと承知した。
朝青龍の横綱引退は、各界の内外に大きな余波を及ぼしている。
朝青龍によって体現された「強さ」と「品格」のせめぎ合いは
日本の針路を問うようでもある。
善かれあしかれボーダーレスの一断面と思う。
国際社会にはどう映るのだろうか。
いずれ「品格」なくして「強さ」は通じまい。
(M.N)
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