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ブブゼラ

「ブブゼラ」は、アフリカ諸国を除く世界中を敵に回したと思う。
大げさかもしれないが、こう思われても仕方がないほど
ブブゼラに対する風当たりが強まっている。

ブブゼラは南アフリカの民族楽器。
長さ1メートルほどのラッパの一種で、良く響く高低音が特徴だ。
同国ではサッカー応援の必須アイテムであり
開催中のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で一躍
世界中に知られるようになった。

悪評の理由は、競技場を揺るがす大音響に尽きる。
選手間の連携や監督の指示がかき消される
といった試合進行上の問題点のほか
その影響は観客の健康被害にも及ぶという。
現地では、防音対策の耳栓が品薄状態という。
 
日本が勝利を収めた14日のW杯初戦でも
対戦相手のカルメーンを応援するブブゼラの音が鳴り響いた。
ただし、両国の国歌が流れるときには、この音がぴたりと止む。
アフリカ各国のサポーターが、世界基準の応援マナーを
順守していることは最低限認めるべきだと思う。
ブブゼラの音が耳蝕り、というのとは別次元の話である。

インドのシタール、中南米のケーナなど、民族楽器は世界中にある。
尺八などは日本特有の楽器だ。
ブブゼラのようにサッカーの応援に使われる民族楽器は
少ないそうだが、これも文化の一つ。
そう割り切れば大音響もさほど気にならなくなる。

(M.N)

大記録の重み

最近すごいと思ったのは米大リーグ、タイガースのガララーガ投手の言葉。
先日九回2死まで完全試合ペースで投げ
最後の打者も内野ゴロに打ち取ったかに見えた。

一塁累進の判定は「セーフ」。タイガース側は猛抗議したが、覆らない。
しかし、映像で確認しても完全なアウトで、この塁審は試合後
「世紀の誤審」を謝罪した。謝罪を受け入れた28歳の投手はこう言った。
「人のやることにすべて完璧ということはない」。

1本のヒットは無論のこと1個の四死球も味方のエラーも許されない
完全試合は投手の夢。大リーグでは今季
史上初めて既に2度記録されたが、近代野球の1900年以降
この2人を含めても18人しか達成していない。

「成らずば誹(そし)れ」という。自分の思うように事が運ばなかったら
他人のせいにしてなじりたがるのが人の常。
ガララーガ投手はそんな気持ちになっても不思議ではないのに
記録訂正を訴えるつもりはないという。

大相撲で「世紀の誤審」とも言われるのは、
横綱大鵬が46連勝を懸けた1969年春場所の一番。
際どい勝負となり、物言いの末、大鵬の負けとなったが
相手力士が先に土俵外に出た、との見方もあった。
騒ぎをよそに大鵬は報道陣にこう応対した。
「横綱が物言いのつく相撲を取ってはいけない。自分が悪い」。

スポーツ精神は裏打ちされた言葉には、大記録に負けない重みがある。

(M.N)

サッカーW杯

雨降って地固まると言いたいところだが、どうも締まらない。
サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会を目前にした
日本代表チームのことである。
本番前最後の強化試合として行われたアフリカの強豪、
コートジボワールとの戦いでも、相手ゴールに迫る力強さは
ほとんど見られず、0-2の完敗だった。

慣れない高地練習で疲労がピークに達している中での
テストマッチであり、致し方ない面もあったに違いない。
しかし、12年ぶりの国際Aマッチ4連敗という屈辱を背負っての
南アフリカ入りは寂しく、不安は募るばかりだ。

つれない物言いになったが、結果がすべての世界でもある。
日本代表の真価が問われるのは14日の初戦。
高い身体能力を誇るカメルーンの猛攻を堅い守りでしのぎながら
いかに鋭い攻め上がりを見せて勝機をつかむか。
代表選手の底力に期待したいし、応援したい。

結果が要求されるといえば、市民運動家から
日本のトップリーダーに登りつめた菅直人”新監督”も同様である。
こちらは参院選という本番を前に、"代表選手”の入れ替えが
大詰めを迎えている。

新監督がまず問われるのは、チーム運営や
戦術に横やりを入れてくる勢力との関係を適正なものに改善し
清新な信頼のできる代表チームを作れるかどうかだろう。
日本の政党政治の将来が懸かっている。

(M.N)
 

ipad(アイパッド)

米アップル社の新型多機能情報端末「ipad(アイパッド)」が先日、
日本でも発売された。銀座にある直営店には
1200人もの行列ができたというように、発売前から異常な人気だったが
先行した米国では100万台を越す爆発的な売れ行きという。

インターネットやメール、ゲーム、動画、音楽が楽しめるほか
ソフトによって学生の教科書代わり、医師のカルテ管理
幼児のお絵かきにだって使えるそうだ。
もちろん電子書籍機能も備えている。

B型サイズ、厚さ1・3センチ、重さ680グラム・のこの端末は
ノート型パソコンをさらに薄く、かつ平面的で単純な形にしたものだ。
しかし機能は画期的というより革命的な可能性を秘めており
これをカバンに入れて持ち歩くことが一般的な光景になると思うが。
ちょうど携帯電話が劇的に普及したように。

活字文化と映像文化を合体させるこの強みが
どれほどの影響力を行使するか、
すでに多くの業界が生き残るために恭順せざるを得なくなりそうだ。
これぞIT革命かもしれない。私も早く購入したいものだ。

(M.N)

介護のこと

将来、自分に介護が必要になった場合
男性は自宅で配偶者による介護を、女性は老人ホームへの
入居を希望する人が多いようだ。

これは、老人ホームや高齢者住宅を運営する民間企業が
全国の40歳以上の男女1200人を対象に実施した
「介護に関する意識調査」の結果だ。
女性の場合は自宅で介護を受けることになっても
「配偶者」より「外部の介護サービス」を望むと答えた人が
多かったそうだ。

少子高齢化社会の進展に伴い、介護は家族間だけでなく
社会の大きな問題となっている。
介護疲れによる無理心中など痛ましい事件も後を絶たない。
同調査でも家族の介護に不安を感じる人は93%あり
その最大の理由として、男性は「費用面}、女性は
「精神的・体力的な負担」を挙げているそうだ。

また、自分を含めた家族が「介護経験あり」と回答した人のうち
中心になって介護を行ったと答えた男性は、約20%だったのに対し
女性は約48%と、介護が女性中心で行われていることも
浮き彫りになった。

こうしてみると、男性が介護に妻や家族による
「気兼ねのない安心」を求める傾向があるのに対し
女性には家族の「負担」を軽減し、外部の介護サービスの
「質」」や「内容」を追求しようとする合理性があるように思う。

介護保険制度が導入されて今年で10年。
利用しやすい制度なのか、介護に関する国民の意識はどう変わったのか
国、県、市は検証する必要がないだろうか。私も不安になってきた。

(M.N)

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