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スタッフブログ

景気回復

先日、大学で教べんを執る知人の先生と
居酒屋で一緒になった。
お互いの近況報告の後、先生が急に真顔で
「今の学生は就職できずかわいそうだ」と言う。
話を聞くと
入社試験を受けさせてくれるのはいい方で、
採用枠がないので会社訪問されても困ると
門前払いの企業も少なくないそうだ。

「学生も決してえり好みをしているわけではない。
希望職種を変更しながら探しているが、この不況では・・・」
と先生も困惑気味。
 
この時期、大学生は夏休み。
普通なら学生生活最後の夏を謳歌しているはずが、
就職が決まらず心の中は不安でいっぱい。
卒業後の生活はどうなるのかと、焦燥感だけが募る日々
を送っているのかと思うと、気の毒になる。
 
先の参院選では与野党こぞって景気回復を挙げていたが、
今のところ公約倒れ。とにかく一刻でも早く
若者が安心して働ける雇用創出をお願いしたい。
それには地方分権を進め、地域経済の活性化が
何よりも大事になってくると思う。

(社長)

沖縄県の喜び

興南高校の快挙に続き、
ゴルフの宮本藍選手が米女子ツアーで今季5勝目を飾った。
日本ジュニア選手権では比嘉美子選手が
15~17歳の部で優勝を果たすなど、
沖縄の若者たちの活躍が続いている。
 
宮里選手は初日からトップを譲らない完全優勝で、
実力の高さを証明した。昨年の初優勝から順調に勝利を重ね、
日米通算20勝目。賞金ランキングのほか、
最大の目標とする世界ランキングも首位に返り咲いた。

米ツアーに本格参戦後はなかなか勝てず、初勝利は4年目。
2年間の大スランプも経験した。今季の躍進は、
勝てない時期に積み重ねてきた努力があってこそだろう。

興南の我喜屋優監督は、今春の選抜大会優勝後に
「花を支えているのは枝。枝を支えているのは幹。
幹を支えている本当に力強いのは目に見えない根っこ。
もう一度根っこづくりから始めよう」と選手に語ったという。

北海道で長く生活してきた経験から「表でワーワー言っているのは
大したことはない。下で耐えている半年の冬が源になる」とも語った。

上に向かって伸びていけない時期は誰にでも訪れる。
その時にいかに根を育てるか。根が深く、大きく張るほど実りも豊かになる。
結果にばかり目がいきがちだが、それを支える
目に見えない努力の大切さを教えてくれた。

(M.N)


 

季節の針

カレンダーも、後8日で9月というのに猛暑だ。
ここまで続くと体も耳も慣らされたのか、
最高気温が35度と聞いても驚かない。
「今日も暑そう」で済ませてしまう。

しかし猛暑でも「季節の針」は進む。
田んぼでは、黄金に実った稲の刈り取りが始まったようだ。
わらのにおいが漂う刈り田には、落ちたもみを食べようと
ハトが集まっていることだろう。
間もなく新米が親戚の農家から届けられそうだ。

猛暑で不漁とされるが、新米に合うといえば、やはりサンマだろう。
北の海では餌を食べ、丸々としたサンマはうまい。
ちょうど四国のスダチも出回り始めた。
炭火で焼いたサンマにスダチをぎゅっと搾れば最高である。

そんなことを想像しながら夜、外に出ると、もう秋だ。
涼しい風が肌をなで、草の中からはコロコロコローという
コオロギの鳴き声が聞こえてくる。
昼とは打って変わった別世界だ。
 
日本人はセミの種類を鳴き声で聞き分け、
コオロギの声で秋を感じ取る。これに対して、欧米人の多くは
虫の声を耳にしても雑音にしか聞こえないとの話もある。
心地よいコオロギの声が雑音では、もったいない気がする。

さて自然界は小さい秋が見えてきたが、政界はどうだろう。
秋どころか、これからますます暑くなるー。
9月1日告示の代表戦を控えている民主党からは、どんな声か。

(M.N)

ふるさと

8月はふるさとを思うつきだ。お盆、お墓参りと。
降るようなセミの声、祭りや花火、同窓会もある。
田が日一日と実りの季節に近づく。
スイカ、トウモロコシ、ナスに枝豆、冷えたビール。
青空と入道雲、そして深い夜空。

最近、夏の風情の今昔を思う。勢力を増したのは暑さ。さ
っぱり見かけなくなったのは蚊帳とラジオ体操だろうか。
防犯上、夜間は窓を開け放つことがなく、エアコンも普及し、
蚊帳を用いる機会がない。真夏の風物詩だったラジオ体操も、
子どもたちの姿は少ないようだ。

子どもが小学生のころ、眠たい目をこすりながら
近所のラジオ体操会場に出向き、出席印をもらって喜んでいた。
ところが電通リサーチが実施した小学生の夏休みの過ごし方調査
(2008年=関東、関西)によればラジオ体操は
親子の世代格差が大きく、親世代の実施率は71,5%だったのに
小学生はほぼ半減しているそうだ。

少子化が響いていそうだし、結果的に地域のコミュニケーションの
希薄化に結びついているようにも思える。むしろラジオ体操は、
今では中高年の健康維持の手段になっている。

入道雲に対する見方も変わってきている。
昔日は、わき立つ雲は夕立を呼び、涼風を運ぶものだった。
しかし、現代はゲリラ豪雨の元凶視されるようだ。
自然が変わり、それを受け入れる心情も変わる。

そうした中で変わらないであろう、ふるさとへの思い。
私も、なかなかお盆に行けないので遅まきながら
帰省し墓参りと旧友と語り合い、ふるさとを見つめてみたい。

(M.N)
 
 

国会議員の先生

参院の予算委員会で、みんなの党の川田龍平議員が
管直人首相を「管さん」と呼んでいられた。
国会の会議では、大方の議員は首相を「総理」と呼ぶ。

ある国会議員秘書は「薬害エイズ事件を共に戦った仲間として
親近感があるのではないか」と推測していた。
やりとりを振り返ると、川田議員は首相をあえて「さん」付けで
呼んだのかな、という気もする。
いずれにせよ、さん付けは新鮮に思えた。

国会議員はプライドが高い。「先生」と呼ばないと機嫌を悪くする人が多い。
大臣になれば「大臣」、総理大臣になれば「総理」と呼ぶのが無難だ。
 
ある総理大臣が就任直後、担当記者から「総理」と呼ばれると
「『○○さん』でいいよ」と言ったという。しかし、
そのうち「○○さん」では返事もしなくなったそうだ。

以前、県内の国会議員が選挙の決起大会で、
ゲストの先輩議員をさん付けで紹介し、「国会議員を先生などと呼ぶから、
政治が駄目になるんです」と説明された。しかし当の議員も
やがては「先生」と周囲から呼ばれていたようだ。

国会議員になるための選挙はつくづく難儀だと思う。
常人は為し得ない選挙の試練をくぐり抜けただけでも
「先生」と呼ぶに価するかな、と個人的には思っている。
だが、それだけではやはり寂しい。

(M.N)

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