スタッフブログ
景気回復
- 2010年8月29日 18:04
- M.N氏の岡目八目
先日、大学で教べんを執る知人の先生と
居酒屋で一緒になった。
お互いの近況報告の後、先生が急に真顔で
「今の学生は就職できずかわいそうだ」と言う。
話を聞くと
入社試験を受けさせてくれるのはいい方で、
採用枠がないので会社訪問されても困ると
門前払いの企業も少なくないそうだ。
「学生も決してえり好みをしているわけではない。
希望職種を変更しながら探しているが、この不況では・・・」
と先生も困惑気味。
この時期、大学生は夏休み。
普通なら学生生活最後の夏を謳歌しているはずが、
就職が決まらず心の中は不安でいっぱい。
卒業後の生活はどうなるのかと、焦燥感だけが募る日々
を送っているのかと思うと、気の毒になる。
先の参院選では与野党こぞって景気回復を挙げていたが、
今のところ公約倒れ。とにかく一刻でも早く
若者が安心して働ける雇用創出をお願いしたい。
それには地方分権を進め、地域経済の活性化が
何よりも大事になってくると思う。
(社長)
沖縄県の喜び
- 2010年8月26日 21:13
- M.N氏の岡目八目
興南高校の快挙に続き、
ゴルフの宮本藍選手が米女子ツアーで今季5勝目を飾った。
日本ジュニア選手権では比嘉美子選手が
15~17歳の部で優勝を果たすなど、
沖縄の若者たちの活躍が続いている。
宮里選手は初日からトップを譲らない完全優勝で、
実力の高さを証明した。昨年の初優勝から順調に勝利を重ね、
日米通算20勝目。賞金ランキングのほか、
最大の目標とする世界ランキングも首位に返り咲いた。
米ツアーに本格参戦後はなかなか勝てず、初勝利は4年目。
2年間の大スランプも経験した。今季の躍進は、
勝てない時期に積み重ねてきた努力があってこそだろう。
興南の我喜屋優監督は、今春の選抜大会優勝後に
「花を支えているのは枝。枝を支えているのは幹。
幹を支えている本当に力強いのは目に見えない根っこ。
もう一度根っこづくりから始めよう」と選手に語ったという。
北海道で長く生活してきた経験から「表でワーワー言っているのは
大したことはない。下で耐えている半年の冬が源になる」とも語った。
上に向かって伸びていけない時期は誰にでも訪れる。
その時にいかに根を育てるか。根が深く、大きく張るほど実りも豊かになる。
結果にばかり目がいきがちだが、それを支える
目に見えない努力の大切さを教えてくれた。
(M.N)
季節の針
- 2010年8月24日 07:57
- M.N氏の岡目八目
カレンダーも、後8日で9月というのに猛暑だ。
ここまで続くと体も耳も慣らされたのか、
最高気温が35度と聞いても驚かない。
「今日も暑そう」で済ませてしまう。
しかし猛暑でも「季節の針」は進む。
田んぼでは、黄金に実った稲の刈り取りが始まったようだ。
わらのにおいが漂う刈り田には、落ちたもみを食べようと
ハトが集まっていることだろう。
間もなく新米が親戚の農家から届けられそうだ。
猛暑で不漁とされるが、新米に合うといえば、やはりサンマだろう。
北の海では餌を食べ、丸々としたサンマはうまい。
ちょうど四国のスダチも出回り始めた。
炭火で焼いたサンマにスダチをぎゅっと搾れば最高である。
そんなことを想像しながら夜、外に出ると、もう秋だ。
涼しい風が肌をなで、草の中からはコロコロコローという
コオロギの鳴き声が聞こえてくる。
昼とは打って変わった別世界だ。
日本人はセミの種類を鳴き声で聞き分け、
コオロギの声で秋を感じ取る。これに対して、欧米人の多くは
虫の声を耳にしても雑音にしか聞こえないとの話もある。
心地よいコオロギの声が雑音では、もったいない気がする。
さて自然界は小さい秋が見えてきたが、政界はどうだろう。
秋どころか、これからますます暑くなるー。
9月1日告示の代表戦を控えている民主党からは、どんな声か。
(M.N)
ふるさと
- 2010年8月17日 08:10
- M.N氏の岡目八目
8月はふるさとを思うつきだ。お盆、お墓参りと。
降るようなセミの声、祭りや花火、同窓会もある。
田が日一日と実りの季節に近づく。
スイカ、トウモロコシ、ナスに枝豆、冷えたビール。
青空と入道雲、そして深い夜空。
最近、夏の風情の今昔を思う。勢力を増したのは暑さ。さ
っぱり見かけなくなったのは蚊帳とラジオ体操だろうか。
防犯上、夜間は窓を開け放つことがなく、エアコンも普及し、
蚊帳を用いる機会がない。真夏の風物詩だったラジオ体操も、
子どもたちの姿は少ないようだ。
子どもが小学生のころ、眠たい目をこすりながら
近所のラジオ体操会場に出向き、出席印をもらって喜んでいた。
ところが電通リサーチが実施した小学生の夏休みの過ごし方調査
(2008年=関東、関西)によればラジオ体操は
親子の世代格差が大きく、親世代の実施率は71,5%だったのに
小学生はほぼ半減しているそうだ。
少子化が響いていそうだし、結果的に地域のコミュニケーションの
希薄化に結びついているようにも思える。むしろラジオ体操は、
今では中高年の健康維持の手段になっている。
入道雲に対する見方も変わってきている。
昔日は、わき立つ雲は夕立を呼び、涼風を運ぶものだった。
しかし、現代はゲリラ豪雨の元凶視されるようだ。
自然が変わり、それを受け入れる心情も変わる。
そうした中で変わらないであろう、ふるさとへの思い。
私も、なかなかお盆に行けないので遅まきながら
帰省し墓参りと旧友と語り合い、ふるさとを見つめてみたい。
(M.N)
国会議員の先生
- 2010年8月16日 18:34
- M.N氏の岡目八目
参院の予算委員会で、みんなの党の川田龍平議員が
管直人首相を「管さん」と呼んでいられた。
国会の会議では、大方の議員は首相を「総理」と呼ぶ。
ある国会議員秘書は「薬害エイズ事件を共に戦った仲間として
親近感があるのではないか」と推測していた。
やりとりを振り返ると、川田議員は首相をあえて「さん」付けで
呼んだのかな、という気もする。
いずれにせよ、さん付けは新鮮に思えた。
国会議員はプライドが高い。「先生」と呼ばないと機嫌を悪くする人が多い。
大臣になれば「大臣」、総理大臣になれば「総理」と呼ぶのが無難だ。
ある総理大臣が就任直後、担当記者から「総理」と呼ばれると
「『○○さん』でいいよ」と言ったという。しかし、
そのうち「○○さん」では返事もしなくなったそうだ。
以前、県内の国会議員が選挙の決起大会で、
ゲストの先輩議員をさん付けで紹介し、「国会議員を先生などと呼ぶから、
政治が駄目になるんです」と説明された。しかし当の議員も
やがては「先生」と周囲から呼ばれていたようだ。
国会議員になるための選挙はつくづく難儀だと思う。
常人は為し得ない選挙の試練をくぐり抜けただけでも
「先生」と呼ぶに価するかな、と個人的には思っている。
だが、それだけではやはり寂しい。
(M.N)
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