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スタッフブログ

節電・節約

東日本大震災以降、スーパーなどは通常より照明を落として営業し、
節電に努めている。足を踏み入れた瞬間は暗いと感じるが、
数分もしないうちに慣れる。

多くの店舗や会社、工場等も営業・操業時間を短縮するとともに、
暖房の温度を抑えている。それぞれ経営への影響も
少なくないだろうが、被災地に思いを寄せて痛みを分け合っている。

一般家庭でも同様だ。厚着をして暖房の温度を2~3度
低くしている。こまめな消灯を心掛けるなど、それぞれが
できる範囲で節電に協力していることだろう。

冷蔵庫を点検すれば、数日は困らないだけの食料が
保管されているはず。乳製品やレトルト食品を中心に
品薄傾向が続いているが、不要不急な食料品の買いだめは慎みたい。

地震発生から今日で1か月を迎えた。少し耐える生活を送る中で、
普段、快適すぎる環境下で暮らし、仕事をし、限りある資源を
無駄遣いしていることに気付かされる。

甚大な犠牲の上にだが、大震災は私たち日本人に多くのことを
教えてくれている。日々の生活を見直すきっかけも。
「足るを知る」ことの大切さを心に深く刻みたい。

(M.N)

強い使命感

桜の季節になった。いつもなら浮き立つ気分にあふれる
花見の名所も、今年は華美な演出を控える所も多いようだ。

絢爛(けんらん)、生命力、無常観。桜は人にさまざまな思いを
抱かせる。桜前線は北上し、やがて東日本大震災の被害地に及ぶ。
平穏であったなら、一緒に花見を楽しめたはずの家族や友人を失った
被害者の方たちは「大切な人」を花に重ねることだろう。

自らの命を賭して「大切な人々」を救った人たちいる。
宮城県南三陸町の24歳の女性職員もその一人。
防災放送の業務中、行方不明になったと新聞、テレビで報道された。

自分にも危険が迫る中、津波の襲来と避難を懸命に呼び掛け続けた。
町に響く放送に背中を押され、助かったと住民たちは感謝する。
任務中に殉職したり安否不明となった警察官や消防士の方も多い。

生死がかかった最前線での強い使命感は、国民が一体となって
苦難に挑むようにとのメッセ-ジにも思える。
危機が続く東京電力福島第1原発事故でも、放射能の危険の中で
過酷な作業に取り組んでいる人たちがいる。
困難の連続だろうが、無事に任務を果たしてもらいたいと
祈るばかりだ。

東北の桜は美しく見応えがあるという。
厳しい冬を耐えて迎える春の輝きが大きいからだろう。
今年の花は未来への「希望」であってほしいと願うばかりだ。

震災と統一選

新年度が始まり多くの若者が社会人としての第一歩を踏み出した。
しかし、東日本大震災の影響で入社式や入庁式の中止や延期が相次いだ。
被災地では無念の思いでこの日を迎えた人も多かろう。

家族や友人を亡くし家や職場を失った青年は少なくない。
岩手や宮城では新卒者の内定取り消しや入社延期などで
不安を抱えたままの人もいる。一方、大きな被害を受けた地域の
企業や役所で再建・復興への決意を込めて前を向いて
歩き出した姿が報じられ、ただただ胸が熱くなった。

「人は2回の誕生がある。一つは世に現れたとき、一つは
(職業)生活に入る時」(ルソー)という言葉もあるほど
働くことは大切だ。仕事の確保、特に若い人への手厚い配慮がほしい。

原発事故と合わせ「未曾有の国難」と言う表現が大げさでないほど
被害状況は深刻で甚大だ。こういう時こそ「一人一人の痛みを
全体の痛みとして感じ対処する」政治が求められるのではないか。

地方分権の時代に、自治体レベルでも復興支援にさまざまな
工夫、知恵を出すことが可能だ。
折から統一地方選の前半選挙が告示された。

地域防災などそれぞれの足元の課題が重要な争点だろう。
加えて、選挙が延期された被害地域3県1市の住民を思い、
どう支援できるか、までが論じられるような統一地方選になれば
と願いたい。

(M.N)


子どもは国の宝

  • 2011年4月 1日 14:49

選抜高校野球大会の開会式。立派な選手宣誓だった。
これで、どれだけの被災者がが勇気づけられ、
元気をもらった国民がいただろうか。

選手の多くは1995年の阪神大震災の年に生まれたという。
新しい命を育てた16年の歳月の重みを思った。同時に、
この未曾有の試練から立ちあがる命を育てていく、
あすからの日本に確信を持った。

甲子園の宣誓は、被災地で卒業式を迎えた生徒の答辞とも
重なった。つらさをこらえて復興の力にになると誓った。
「この試練に生きた子らが強くならないわけがない。
大事に育てます」と言った母親の言葉もうれしかった。

「ふるさと」を合唱した卒業式もあった。残酷な自然に対し、
あの山、かの川、の懐かしさをたたえ、父母への感謝を歌った。
震災報道は一人一人に「私たちが今できることは何か」
を問いかけ、「子どもは国の宝」と胸に刻む時間を増やした。
 
苦しみや悲しみを乗り越える若くてひたむきな言葉を聞くたびに、
未来を信じ、歳月の可能性に心が開けていく思いがする。
ふるさとに新しい命が育っていくことを祈り確信したい。

(M.N)
 

絆と復興への道

つないだ手と手、そのぬくもりが途切れることはなかった。
濁流にのみ込まれそうになった妻を、74歳の夫は
必死につかみ決して離さなかった。
約50年連れ添った夫婦の絆は、大津波にも屈しなかった。
生死のはざまを揺れ動いた人々の様子が次々と伝わってくる。

被災地からは続々と産声も上がる。手放しで喜びたい
新たな家族の誕生なのに避難生活で無事に育てられるのかと
親たちは不安を隠せない。ストレスから出産後、
母乳が出ない母親もいる。だが小さな命は輝きを放つ。
「子どもの笑顔が何よりも力をくれる」。避難所から毎日、
徒歩で往復2時間以上かけて知人宅を訪ね、ミルク用のお湯を
調達している夫婦は、授かった命が心の支えだ。

赤ん坊は母親の声を間近に聞くと、ぬくもりに抱かれると
安心するのだろう。泣きやんだり、眠りに落ちる。
その笑顔、寝顔は周囲に幸せをもたらす。赤ちゃんが安らかに
寝息をたてていられるのは、疑いのないお母さんの
愛情があるからこそ。

がれきの街で今なお、、家族を探し続けている人のことを
思うと胸が痛い。一方、避難所などでは、一つ屋根の下、
身内を思いやるように助け合う新たな”家族”ができつつある。
生まれたときから誰もが持っている家族という絆。
復興への苦難を乗り越える、かけがえのない力になる。

住民の安心を確保する責任は、国が負っている。
崩れかかっている状態を立て直し、その「復旧」を
急がねばならない。

(M.N)

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