スタッフブログ
節電・節約
- 2011年4月12日 09:27
- M.N氏の岡目八目
東日本大震災以降、スーパーなどは通常より照明を落として営業し、
節電に努めている。足を踏み入れた瞬間は暗いと感じるが、
数分もしないうちに慣れる。
多くの店舗や会社、工場等も営業・操業時間を短縮するとともに、
暖房の温度を抑えている。それぞれ経営への影響も
少なくないだろうが、被災地に思いを寄せて痛みを分け合っている。
一般家庭でも同様だ。厚着をして暖房の温度を2~3度
低くしている。こまめな消灯を心掛けるなど、それぞれが
できる範囲で節電に協力していることだろう。
冷蔵庫を点検すれば、数日は困らないだけの食料が
保管されているはず。乳製品やレトルト食品を中心に
品薄傾向が続いているが、不要不急な食料品の買いだめは慎みたい。
地震発生から今日で1か月を迎えた。少し耐える生活を送る中で、
普段、快適すぎる環境下で暮らし、仕事をし、限りある資源を
無駄遣いしていることに気付かされる。
甚大な犠牲の上にだが、大震災は私たち日本人に多くのことを
教えてくれている。日々の生活を見直すきっかけも。
「足るを知る」ことの大切さを心に深く刻みたい。
(M.N)
強い使命感
- 2011年4月 6日 11:44
- M.N氏の岡目八目
桜の季節になった。いつもなら浮き立つ気分にあふれる
花見の名所も、今年は華美な演出を控える所も多いようだ。
絢爛(けんらん)、生命力、無常観。桜は人にさまざまな思いを
抱かせる。桜前線は北上し、やがて東日本大震災の被害地に及ぶ。
平穏であったなら、一緒に花見を楽しめたはずの家族や友人を失った
被害者の方たちは「大切な人」を花に重ねることだろう。
自らの命を賭して「大切な人々」を救った人たちいる。
宮城県南三陸町の24歳の女性職員もその一人。
防災放送の業務中、行方不明になったと新聞、テレビで報道された。
自分にも危険が迫る中、津波の襲来と避難を懸命に呼び掛け続けた。
町に響く放送に背中を押され、助かったと住民たちは感謝する。
任務中に殉職したり安否不明となった警察官や消防士の方も多い。
生死がかかった最前線での強い使命感は、国民が一体となって
苦難に挑むようにとのメッセ-ジにも思える。
危機が続く東京電力福島第1原発事故でも、放射能の危険の中で
過酷な作業に取り組んでいる人たちがいる。
困難の連続だろうが、無事に任務を果たしてもらいたいと
祈るばかりだ。
東北の桜は美しく見応えがあるという。
厳しい冬を耐えて迎える春の輝きが大きいからだろう。
今年の花は未来への「希望」であってほしいと願うばかりだ。
震災と統一選
- 2011年4月 3日 17:04
- M.N氏の岡目八目
新年度が始まり多くの若者が社会人としての第一歩を踏み出した。
しかし、東日本大震災の影響で入社式や入庁式の中止や延期が相次いだ。
被災地では無念の思いでこの日を迎えた人も多かろう。
家族や友人を亡くし家や職場を失った青年は少なくない。
岩手や宮城では新卒者の内定取り消しや入社延期などで
不安を抱えたままの人もいる。一方、大きな被害を受けた地域の
企業や役所で再建・復興への決意を込めて前を向いて
歩き出した姿が報じられ、ただただ胸が熱くなった。
「人は2回の誕生がある。一つは世に現れたとき、一つは
(職業)生活に入る時」(ルソー)という言葉もあるほど
働くことは大切だ。仕事の確保、特に若い人への手厚い配慮がほしい。
原発事故と合わせ「未曾有の国難」と言う表現が大げさでないほど
被害状況は深刻で甚大だ。こういう時こそ「一人一人の痛みを
全体の痛みとして感じ対処する」政治が求められるのではないか。
地方分権の時代に、自治体レベルでも復興支援にさまざまな
工夫、知恵を出すことが可能だ。
折から統一地方選の前半選挙が告示された。
地域防災などそれぞれの足元の課題が重要な争点だろう。
加えて、選挙が延期された被害地域3県1市の住民を思い、
どう支援できるか、までが論じられるような統一地方選になれば
と願いたい。
(M.N)
子どもは国の宝
- 2011年4月 1日 14:49
選抜高校野球大会の開会式。立派な選手宣誓だった。
これで、どれだけの被災者がが勇気づけられ、
元気をもらった国民がいただろうか。
選手の多くは1995年の阪神大震災の年に生まれたという。
新しい命を育てた16年の歳月の重みを思った。同時に、
この未曾有の試練から立ちあがる命を育てていく、
あすからの日本に確信を持った。
甲子園の宣誓は、被災地で卒業式を迎えた生徒の答辞とも
重なった。つらさをこらえて復興の力にになると誓った。
「この試練に生きた子らが強くならないわけがない。
大事に育てます」と言った母親の言葉もうれしかった。
「ふるさと」を合唱した卒業式もあった。残酷な自然に対し、
あの山、かの川、の懐かしさをたたえ、父母への感謝を歌った。
震災報道は一人一人に「私たちが今できることは何か」
を問いかけ、「子どもは国の宝」と胸に刻む時間を増やした。
苦しみや悲しみを乗り越える若くてひたむきな言葉を聞くたびに、
未来を信じ、歳月の可能性に心が開けていく思いがする。
ふるさとに新しい命が育っていくことを祈り確信したい。
(M.N)
絆と復興への道
- 2011年3月23日 18:15
- M.N氏の岡目八目
つないだ手と手、そのぬくもりが途切れることはなかった。
濁流にのみ込まれそうになった妻を、74歳の夫は
必死につかみ決して離さなかった。
約50年連れ添った夫婦の絆は、大津波にも屈しなかった。
生死のはざまを揺れ動いた人々の様子が次々と伝わってくる。
被災地からは続々と産声も上がる。手放しで喜びたい
新たな家族の誕生なのに避難生活で無事に育てられるのかと
親たちは不安を隠せない。ストレスから出産後、
母乳が出ない母親もいる。だが小さな命は輝きを放つ。
「子どもの笑顔が何よりも力をくれる」。避難所から毎日、
徒歩で往復2時間以上かけて知人宅を訪ね、ミルク用のお湯を
調達している夫婦は、授かった命が心の支えだ。
赤ん坊は母親の声を間近に聞くと、ぬくもりに抱かれると
安心するのだろう。泣きやんだり、眠りに落ちる。
その笑顔、寝顔は周囲に幸せをもたらす。赤ちゃんが安らかに
寝息をたてていられるのは、疑いのないお母さんの
愛情があるからこそ。
がれきの街で今なお、、家族を探し続けている人のことを
思うと胸が痛い。一方、避難所などでは、一つ屋根の下、
身内を思いやるように助け合う新たな”家族”ができつつある。
生まれたときから誰もが持っている家族という絆。
復興への苦難を乗り越える、かけがえのない力になる。
住民の安心を確保する責任は、国が負っている。
崩れかかっている状態を立て直し、その「復旧」を
急がねばならない。
(M.N)
- Search
- Links