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スタッフブログ

なでしこ ジャパン

国際大会なのに観客席がなかったり、観客席はあっても
観客がほとんどいない試合場からの中継に「なんじゃこりゃ」と
毎度思ったが、そんなことはすぐに忘れさせる「なでしこジャパン」
の戦いぶりだった。

ポルトガルで行われた女子サッカー「アルガルベ杯」で
日本代表は準決勝した。最後はドイツに惜しくも敗れた。
世界勢力地図の中心部になでしこたちがいることを示すには
十分な結果だった。

国際サッカー連盟(FIFA)のランキングでいうと、ドイツは2位で
日本は3位だ。1位は米国。日本は最高峰のワールドカップ(W杯)を
昨夏に制したのに、、なんか変だなあ、と素人ながら
思わないでもなかった。

W杯をフロックとみる空気が一部にあったのだとしたら、
今回の準優勝で日本に対する評価は確たるものに変わる。
準決勝で米国に勝ち、決勝は2点先行されながら最後の最後まで
くらいついた。

劣勢でも下を向かない戦いぶりと、世界一といわれるパスの
つなぎ方に、磨きがかかった。「自分たちがどのくらいの位置にいるか
確認できた」(大野選手)との分析が頼もしい。体調不良の沢選手を
欠きながらもここまでやれた自身も大きい。

五輪ではもう一段上のサッカーを目指すというからいよいよ頼もしい。
日本に初めて敗れた米国チームからは「日本のサッカーは世界の
手本になる」「私たちももっとうまくならないと」との声が聞かれそうだ。

雛祭り

女の子の健やかな成長を願って飾られた雛人形の前でひし餅や、
ハマグリのお吸い物などをいただき、お祝いする家庭が多い。
「桃の節句」とも呼ばれ、雛壇最上の白酒の徳利に桃の木が
挿(さ)される。

現在の雛祭りの原型は室町時代にできたといわれるが、
庶民の間にも広がったのは江戸時代。桃の節句は江戸幕府が
季節の節目として定めた式日の一つになった。節句は五つあり、
ほかに1月7日は七草、5月5日は菖蒲(しょうぶ)、7月7日は
七夕、9月9日は菊の節句と呼ばれる。

季節の節目としては中国で生まれた二十四節氣もあるが、
節句には骨休みと特別な草花木を飾ったり物を食べて
お祝いする要素も含まれる。例えば男子の祭りの菖蒲の節句では
鯉幟を(こいのぼり)立て、ちまきや柏餅を食する。
菊の節句は菊花を飾るだけでなく菊酒を飲む習慣があった。

節句は農作業とも密接に絡み、休息して病気、邪気、害虫を除く、
払う行事なども付随する場合が多い。そして、桃と菖蒲の節句には
未来を担う子どもの成長を願い、期待する家族や地域の暖かい
気持ちを感じ取れる。拙宅でもささやかな膳を準備し家内と、
3歳になる孫の成長を願った。

 

春一番

  • 2012年3月 1日 09:17

昨年11月に天皇陛下が気管支肺炎で御入院されたとき、
宮内庁は「ご疲労が相当蓄積し・・・」と説明した。それでも陛下は
病室にパソコンを持ち込み、式典で皇太子さまが代読する
あいさつ文を自分で作成されたそうだ。

無理をしてでも務めと向き合おうとされる。周辺の人は
「元来きまじめすぎるほど、きまじめに公務を果たされてきた」と言う。
国民と接する機会を大切にする姿勢は一貫して代わることがない。

国事行為や式典出席、宮内行事など陛下の務めは多岐にわたる。
1年間に900件以上の内閣の文書に署名・押印し、行事への参加は
200回を越える。園遊会などの前には出席者の資料に目を通して
声をかけられる。
 昨年は東日本大震災の被災地訪問が加わった。7週続けて
各地の避難所を回り、皇后さまと一緒にひざを折って被災者と
語り合われた。国民と悲しみも共にする「象徴天皇」をあらためて
実感させられた。

心臓の冠動脈バイパス手術を受けられた。9年前の前立腺がん
摘出以来の手術だった。1年前の検査時に比べ狭窄(きょうさく)が
やや進行していたという。今後の公務を支えるための手術でもあった。

78歳で陛下ほど忙しい方は民間でも少ない。公務の負担を減らす
きっかけになされたらと思う。両陛下だけの時間をもっと持って
いただきたい。国民の願いだ。順調なら2週間ぐらいで御退院されるようだ。
その時に見られるはずのお二人の笑顔が、列島にまずは春一番を運ぶ。

船中八策

「竜馬が行く」の中で司馬遼太郎さんは、坂本龍馬の
「船中八策」について、「他の倒幕への奔走家たちに、
革命後の明確な新日本像があったとは思えない。この点、
竜馬だけがとびぬけて異例であったといえるだろう。
この男だけが、それを考えぬいていたと書いている。

龍馬の八策は、憲法制定や上下両院による議会政治、
不平等条約の改定、海軍力の増強など画期的な条文で、
後の五箇条の御誓文にまで連なる内容だった。
明治政府が憲法制定と議会開設まで20年以上を
要したことを考えると、龍馬の先見性がよくわかる。

この「船中八策」がにわかに注目を集めている。
橋下徹大阪市長が代表の地域政党「大阪維新の会」が
次期衆院選に向けてまとめた公約集「「維新版・船中八策」
の骨格が明らかになったからだ。評価する声も
あるが、机上の空論、絵空言という声も飛び交う。

あくまで骨格で、具体的な政策はこれからと言うから、
善し悪しの評価はまだ時期尚早だろう。ただ多くの人が、
前回の衆院選以降、選挙公約=マニフェストの無意味さを
思い知らされていることを、維新の会も重々肝に銘じてほしい。

橋下人気は、彼なら閉塞感を打破してくれるだろうという
期待感の現われだ。このままでは日本はどうなるのかと、
不安を感じている人々の期待に応えられる具体的な政策が
出てこないと、「名前倒れじゃ」と泉下の龍馬に土佐弁で笑われる。

休眠預金

便利なクレジットカードの普及により、カード払いで済ませる
買い物が多くなってきた。一方で、金銭取引の感覚が薄れ、
底を突きつつある預金口座も忘れがちな自分に気付かされる。

進学や就職を転機とした独立生活に際し、銀行や農協、
郵便貯金などに預金口座を開設し、生活上必要な各種の支払いや
入金用に充ててきた。転居など生活環境の変化に応じ、その都度、
最寄の金融機関に新たな講座を開設してきたことが思い起こされる。

最も古いものでは40年前までさかのぼるが、記憶があいまいで
思い出せない。一般的に10年以上放置された状態で預金者と
連絡が取れない場合、金融機関では「休眠口座」に分類。
全国で年間800億円以上の休眠預金が発生しているともいわれている。

この眠ったお金を、東日本大震災の被害地支援策に生かすべく、
政府が検討していることが、報じられている。一見、余ったお金の
有効活用にも映るが、本をただせば国民個々の財産であり、
"身勝手な使用"への抵抗感から反発が予想されることも確かだ。

当然、預金者の理解と同意が必要に思われるが、転居時などに
移転先を連絡しているわけでもなく預金者の追跡は難しいのが実態とか。
ましてや大半の休眠預金は残高が小額のケースが多く、
意識的に放置してきた面も否めない状況にある。

法律上、銀行預金は5年、信用金庫などは10年間利用がない場合、
預金者の権利が失われるが、預金者の求めがあれば払い戻しに
応じているという。この際、眠ったままの預金通帳がないか
再点検してみたいものだ。

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