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働く意義

<私は、会社のために働きに来るという社員は嫌いだ。
自分のためにいかに働くかが問題だ。会社のためが欺瞞(ぎまん)
であることは、本人が一番知っているはずだ>これはホンダの創業者、
本田宗一郎氏の言葉。自分の夢に向かって働き続け、ホンダを
世界的企業に育て上げた人ならではの名言だ。

今春、新社会人となった若者たちは当初の張り詰めた緊張感が
薄らいでいる時期ではないだろうか。GW明けごろから、新しい環境に
適応できない人たちに「五月病」と呼ばれる症状が現れることが多い
そうだ。

近年、厳しい就職活動を勝ち抜いた若者が2,3カ月であっさりと
離職する傾向が目立つという。就職することだけに傾注しすぎて、
働く意味や目的を見失っているのではとの指摘がある。

本田氏は、人は誰でも働くことは一切平等だという。
「人は誰でも、自分の生活を楽しみたい。自由になりたいと仕事に
精を出すものだ」。そのために自らを鍛えて、頑張り続けることが
肝要だそうだ。

若者には時間と言う資源が多いが、それは有限だ。老いは
確実にやってくる。現代のような困難な時代に企業は甘えを拒否し、
自立できる人材を求めているという。まずは自分のために働こう。

迷惑電話の撃退法は

最近、自宅の固定電話にかかってくる内容はセールスや
勧誘話がほとんどだ。こちらの都合にお構いなしにかけてきて
一方的にまくし立てるから、受話器を取るのが嫌になる。

先日、知人が受けたのは、太陽光発電システムの売り込み。
「電力会社が電気を高値で買い取るから必ず採算が取れる」
「近くに営業マンがいるのですぐに寄らせる」と強引だったが、
きっぱりお断りしたと聞いた。

本来、電話を受けたときには、こちらの名前を名乗るのが礼儀だが、
最近は「はい」としか応じない人が増えているようだ。これも
仕方ないことで、知人は以前、かかってきた電話に名乗ったばかりに
悪質な相手に名前を知られ、ずいぶん困ったことがあったという。

携帯電話の普及率が1人1台を超える一方で、固定電話の数は
急激に減っているらしい。一人暮らしの若い人や共働き夫婦などは、
自宅に固定電話を引く必要を感じないのだろう。

逆に、固定電話に出るのは在宅のお年寄りが多いから、
詐欺や投資話の標的にされやすい。新聞報道でも多額の金銭を
騙し取られたという記事が数多い。そんなこともあって、最近は
ボタン一つで迷惑電話の着信を拒否することができる電話機が
良く売れているという。

電話機を買い替えるのも一法だが、お金が掛かる。手軽で確実な
撃退方法はないものだろうか。

二枚目の名刺

最近、名刺交換した相手から「実はこういうこともしてまして」と
2枚目の名刺を差し出されたことがある。中には3枚目が出てくる
人もいて、話はその枚数に比例して長くなるばかり。
名詞は世界中で使われるが、肩書社会・日本には特に深く根付く。
役所の人から部署が変わるたびに渡されて、退職までに10枚ぐらい
もらうこともある。まめに取っておくと、「あの時はこうでしたね」と
話の接ぎ穂には便利だ。

役所や会社では、職責が重くなるほど名刺は簡潔になる。
同様に政治家も地位を極めると、墨痕黒々とした名前だけになる。
この反対は個人の手作り名詞で、中には人柄まで表れ、
小さな紙片に独特の表現力があることが分かる。

2枚目の名詞には、社会活動の肩書きが多い。短期間、
町づくり団体などを立ち上げ、その間だけ配る人もいる。
ある大学生は、ボランティアの日本支部幹部として数百人を束ねたが
肩書きに恋々とせず、さっさと身を引いて就職した。

聖徳太子の十七条憲法には「官のために人を求め、人のために
官を求めず」とある。官(役職)に適材を求めても、人のために
官職を設けるなという戒め。官も民も本質は同じで、やはり立場や
肩書きは、社会に役立たせるためにある。

2枚目の名刺を出す時、人はどこかうれしそうな表情を見せる。
2枚目は「好きでやっているから」なのだろう。そんな愉快な
肩書き社会なら歓迎したい。組織や団体の垣根を越えて
新しい動きになり、やがて地域に活気が生まれることだろう。

生きづらい時代だが

 <生まれた時が悪いのか/それとも俺が悪いのか・・・>
(「昭和ブルース」山上路夫・作詞)。団魂の世代が思春期を迎えた
1960年代末、そんな歌が流行(はや)った。若者を取り巻く
生きづらさは、今の時代がひどいようだ。

就職がうまくいかないことを苦にしたとみられる若者の
「就活自殺」が増えているようだ。2010年、2011年と全国で
150人を超え07年の2・5倍に上ると報道された。
リーマン・ショック後に急増し、高止まりが続いているという。

大学進学率が50%を越えている一方で、企業の雇用環境は
厳しい。長引く円高や欧州債務危機などが影を落とし、
非正規雇用の拡大や即戦力の厳選など採用枠を絞る傾向もある。

何社受験しても不採用が続けば「自分は社会に必要とされて
いないのでは」と自信を失い、落ち込んだりする学生も出てくるだろう。
それを不況期にあたった不運とか、自己責任で片付けるのは
酷すぎる話だ。

最悪の事態に至らないためにも「次の挑戦がある」と希望を持てる
多様な就職支援をすることが政治と社会に求められる。学生の側も
自分に合った企業を幅広く探して欲しい。雇用情勢はここにきて
一部に好転の兆しも出てきたようだ。就活中の学生も少なくない。
閉塞(へいそく)感に負けず、健闘を祈りたい。

行政改革

懐かしい名前を久しぶりに聞いた。「ミスター合理化」「行革の鬼」と
呼ばれた故・土光敏夫さんだ。先日、政府が新設した行政改革の
有識者懇談会が「土光臨調」を目指すそうだ。
土光臨調とは1981年に発足した第2時臨時行政調査会のこと。
東芝の社長などを歴任された財界人で、既に85歳だった土光さんが
会長に就任し、答申をまとめられた。

答申後も臨時行政改革推進審議会の会長として、行革の行方を
厳しく監視された。当時の旗印は「増税なき財政再建」だ。
国鉄の民営化や中央省庁の組織改革などに、多大な成果を挙げた。

今回の有識者懇。初会合での野田首相のあいさつは「『身を切る
改革をより一層行え』という国民の声を受け止め・・・」。どうも、
ぐずついたお天気のように、はっきりしない物言いに聞こえるのだが

特殊法人の統廃合や国会議員の定数削除などの身を切る改革。
消費税増税への熱意と比べてやる気が感じられない。
行革のポーズを国民に見せ、当面の批判をかわそう
という意図が見て取れそうなのだ。

「俺は紙くずを作っているのではないぞ。汗まみれの結果である
答申を反故(ほご)にすることは許せん」。土光語録の一つだ。
提言をどれだけ実行に移すか、野田首相の本気度がますます
試される。

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