スタッフブログ
働く意義
- 2012年6月11日 18:56
- M.N氏の岡目八目
<私は、会社のために働きに来るという社員は嫌いだ。
自分のためにいかに働くかが問題だ。会社のためが欺瞞(ぎまん)
であることは、本人が一番知っているはずだ>これはホンダの創業者、
本田宗一郎氏の言葉。自分の夢に向かって働き続け、ホンダを
世界的企業に育て上げた人ならではの名言だ。
今春、新社会人となった若者たちは当初の張り詰めた緊張感が
薄らいでいる時期ではないだろうか。GW明けごろから、新しい環境に
適応できない人たちに「五月病」と呼ばれる症状が現れることが多い
そうだ。
近年、厳しい就職活動を勝ち抜いた若者が2,3カ月であっさりと
離職する傾向が目立つという。就職することだけに傾注しすぎて、
働く意味や目的を見失っているのではとの指摘がある。
本田氏は、人は誰でも働くことは一切平等だという。
「人は誰でも、自分の生活を楽しみたい。自由になりたいと仕事に
精を出すものだ」。そのために自らを鍛えて、頑張り続けることが
肝要だそうだ。
若者には時間と言う資源が多いが、それは有限だ。老いは
確実にやってくる。現代のような困難な時代に企業は甘えを拒否し、
自立できる人材を求めているという。まずは自分のために働こう。
迷惑電話の撃退法は
- 2012年6月10日 16:55
- M.N氏の岡目八目
最近、自宅の固定電話にかかってくる内容はセールスや
勧誘話がほとんどだ。こちらの都合にお構いなしにかけてきて
一方的にまくし立てるから、受話器を取るのが嫌になる。
先日、知人が受けたのは、太陽光発電システムの売り込み。
「電力会社が電気を高値で買い取るから必ず採算が取れる」
「近くに営業マンがいるのですぐに寄らせる」と強引だったが、
きっぱりお断りしたと聞いた。
本来、電話を受けたときには、こちらの名前を名乗るのが礼儀だが、
最近は「はい」としか応じない人が増えているようだ。これも
仕方ないことで、知人は以前、かかってきた電話に名乗ったばかりに
悪質な相手に名前を知られ、ずいぶん困ったことがあったという。
携帯電話の普及率が1人1台を超える一方で、固定電話の数は
急激に減っているらしい。一人暮らしの若い人や共働き夫婦などは、
自宅に固定電話を引く必要を感じないのだろう。
逆に、固定電話に出るのは在宅のお年寄りが多いから、
詐欺や投資話の標的にされやすい。新聞報道でも多額の金銭を
騙し取られたという記事が数多い。そんなこともあって、最近は
ボタン一つで迷惑電話の着信を拒否することができる電話機が
良く売れているという。
電話機を買い替えるのも一法だが、お金が掛かる。手軽で確実な
撃退方法はないものだろうか。
二枚目の名刺
- 2012年6月 8日 15:50
- M.N氏の岡目八目
最近、名刺交換した相手から「実はこういうこともしてまして」と
2枚目の名刺を差し出されたことがある。中には3枚目が出てくる
人もいて、話はその枚数に比例して長くなるばかり。
名詞は世界中で使われるが、肩書社会・日本には特に深く根付く。
役所の人から部署が変わるたびに渡されて、退職までに10枚ぐらい
もらうこともある。まめに取っておくと、「あの時はこうでしたね」と
話の接ぎ穂には便利だ。
役所や会社では、職責が重くなるほど名刺は簡潔になる。
同様に政治家も地位を極めると、墨痕黒々とした名前だけになる。
この反対は個人の手作り名詞で、中には人柄まで表れ、
小さな紙片に独特の表現力があることが分かる。
2枚目の名詞には、社会活動の肩書きが多い。短期間、
町づくり団体などを立ち上げ、その間だけ配る人もいる。
ある大学生は、ボランティアの日本支部幹部として数百人を束ねたが
肩書きに恋々とせず、さっさと身を引いて就職した。
聖徳太子の十七条憲法には「官のために人を求め、人のために
官を求めず」とある。官(役職)に適材を求めても、人のために
官職を設けるなという戒め。官も民も本質は同じで、やはり立場や
肩書きは、社会に役立たせるためにある。
2枚目の名刺を出す時、人はどこかうれしそうな表情を見せる。
2枚目は「好きでやっているから」なのだろう。そんな愉快な
肩書き社会なら歓迎したい。組織や団体の垣根を越えて
新しい動きになり、やがて地域に活気が生まれることだろう。
生きづらい時代だが
- 2012年5月19日 18:36
- M.N氏の岡目八目
<生まれた時が悪いのか/それとも俺が悪いのか・・・>
(「昭和ブルース」山上路夫・作詞)。団魂の世代が思春期を迎えた
1960年代末、そんな歌が流行(はや)った。若者を取り巻く
生きづらさは、今の時代がひどいようだ。
就職がうまくいかないことを苦にしたとみられる若者の
「就活自殺」が増えているようだ。2010年、2011年と全国で
150人を超え07年の2・5倍に上ると報道された。
リーマン・ショック後に急増し、高止まりが続いているという。
大学進学率が50%を越えている一方で、企業の雇用環境は
厳しい。長引く円高や欧州債務危機などが影を落とし、
非正規雇用の拡大や即戦力の厳選など採用枠を絞る傾向もある。
何社受験しても不採用が続けば「自分は社会に必要とされて
いないのでは」と自信を失い、落ち込んだりする学生も出てくるだろう。
それを不況期にあたった不運とか、自己責任で片付けるのは
酷すぎる話だ。
最悪の事態に至らないためにも「次の挑戦がある」と希望を持てる
多様な就職支援をすることが政治と社会に求められる。学生の側も
自分に合った企業を幅広く探して欲しい。雇用情勢はここにきて
一部に好転の兆しも出てきたようだ。就活中の学生も少なくない。
閉塞(へいそく)感に負けず、健闘を祈りたい。
行政改革
- 2012年5月14日 18:42
- M.N氏の岡目八目
懐かしい名前を久しぶりに聞いた。「ミスター合理化」「行革の鬼」と
呼ばれた故・土光敏夫さんだ。先日、政府が新設した行政改革の
有識者懇談会が「土光臨調」を目指すそうだ。
土光臨調とは1981年に発足した第2時臨時行政調査会のこと。
東芝の社長などを歴任された財界人で、既に85歳だった土光さんが
会長に就任し、答申をまとめられた。
答申後も臨時行政改革推進審議会の会長として、行革の行方を
厳しく監視された。当時の旗印は「増税なき財政再建」だ。
国鉄の民営化や中央省庁の組織改革などに、多大な成果を挙げた。
今回の有識者懇。初会合での野田首相のあいさつは「『身を切る
改革をより一層行え』という国民の声を受け止め・・・」。どうも、
ぐずついたお天気のように、はっきりしない物言いに聞こえるのだが
特殊法人の統廃合や国会議員の定数削除などの身を切る改革。
消費税増税への熱意と比べてやる気が感じられない。
行革のポーズを国民に見せ、当面の批判をかわそう
という意図が見て取れそうなのだ。
「俺は紙くずを作っているのではないぞ。汗まみれの結果である
答申を反故(ほご)にすることは許せん」。土光語録の一つだ。
提言をどれだけ実行に移すか、野田首相の本気度がますます
試される。
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