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交付金

えとが巳から午に代わるまで、残すところ1週間をきりました。
円安株高に沸いたアベノミクスの傍らで、高齢化と人口減への
備えが呼ばれた2013年も、いよいよ押し詰まってきました。

地域の存亡を懸けた少子化対策を大胆に進めたいと思えど、
それに贅沢な予算を振り向けられるほど自治体の財政に
余裕はない。そんな折、都道府県は最大で4千万円、市町村は
800万円の財源を手にするチャンスが降ってわいてきた。
政府が、自治体独自の取り組みを支援する交付金を
新たに設けるという。

血税を使った総額30億円のクリスマスプレゼントと言いたい
ところだが、手を挙げれば誰もがもらえる金ではない。条件は、
ユニークで先駆的な取り組み。そこで注目されるのは、
県内の自治体が地域の将来にどれだけ危機感を抱いているか、
閉塞状況を打ち破るにはどのような対策が必要か、
日ごろからの考えを抜いているかどうかだ。

目前に迫る超高齢社会を見据え、中心市街地に都市機能を
集める「コンパクトシティー」構想を後押しするための支援策も、
さまざまに打ち出されそうだ。ただ、構想を実現させるには、
それ相応の財政支出が欠かせない。

それにも増して重要なのが、構想の狙いを十分に理解し、
協力してくれる住民の存在だろう。もしかしたら。今後数年間に
自治体が進める取り組みが、地域の将来を決定付けるかも
しれない。田舎の旧友からの久しぶりの便りに、国の昔ながらの
ばら撒き政策には少々腹がたつ年の瀬だ。

本年の「岡目八目」いかがでしたでしょうか。
来年もよろしくお願いいたします。
皆様方が良いお年を迎えられますことを祈願します。


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