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わが国の経済

消費税率を3%から現在の5%に引き上げた平成9年度、
わが国の経済は、翌年度マイナス成長に転じてしまった。
来春8%に引き上げる今回は、どうなるだろうか。

前回と今回、何が異なるかと考えてみると、高齢化が進んで
社会保障費が増大し、財政再建が待ったなしであること、
経済がグローバル化し、企業経営の先行きが見えにくくなって
いること、が挙げられる。
安倍晋三首相は先日、消費増税による景気の腰折れを心配して、
5兆円超の歳出増を伴う経済対策も発表された。

合わせて、企業減税を進め、設備投資や賃上げを促す方針だ。
企業は過去最高の200兆円超の資金を抱えているが、
投資や賃金に回らない。企業をバックアップ、カネを動かして、
デフレ脱却を狙う。この企業優先策が、うまく回り出せばいいが、
もし変わらなければどうなる。

私たちの暮らし向きは、増税と保険料アップなどで、苦しくなる
だけである。懸念されるのは、国民から吸い上げた増税分が、
年金、医療、介護の立て直しや少子化対策に約束どおり使われず、
企業減税の補充になってしまわないか、という点だ。そうなると
財政再建の道は危うい。

 

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