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2020年夏季五輪

昭和39(1964)年10月開催された東京五輪は、アジア初の五輪であり、
敗戦から19年、日本が再び国際舞台に登場する絶好の機会となった。
東京~大阪間を4時間で結ぶ東海道新幹線が開業し、東京一局集中に
伴う大規模開発が進んだ。カラーテレビも登場した。

東京五輪は、高度経済成長期に迎えた"宴"であったろうし、
宴のあとも、日本は経済大国への道をひた走り、豊かな国を築き上げた。
その強い光と影。いま影の部分が、少子高齢、デフレ、格差、あるいは
福島第1原発事故に象徴される災害、という形で見えるようになった。

7年後、再び東京五輪開催が決定し、猪瀬直樹都知事、安倍晋三首相
らの歓喜が伝えられた。「東京でやってよかった、と言われる大会にしたい」
(都知事)、福島の汚染水は制御できている。東京にダメージは与えない」
(首相)とのことだ。そうあってほしい。

五輪関連施設はもとより、東京の再整備に向けたつち音が響き出すだろう。
開催が子どもや若者に夢をもたらすのは素晴らしいが、東京ばかりに目が行き、
地方が置き去りにされた半世紀前の反省も生かさなければならない。

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